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出会うことができました。
「星の教室」です。
星の教室 [ 高田 郁 ]
本の表紙がまずとにかく綺麗で、素敵で、一目惚れをして買った本だったのですが、
本の内容、言葉、全てがあたたかく、優しく、だけどそれだけではない‥生きることの辛さ、大変さ、色々なことが詰め込まれており、とにかく最初から最後まで胸がいっぱいのままでした。
舞台は、夜間中学。
皆さんは、夜間中学はご存知ですか?
私は、恥ずかしながら全然知りませんでした。
戦争で、貧しくて、不登校でなど、色々な理由で、義務教育を受けれなかった方々が、平仮名から学ぶことができるのが、夜間中学だと、この本で知りました。
物語にでてくる夜間中学に通われている方々も、様々な理由をお持ちで、一人一人の人生が、読んでいて苦しくなり、しばらく頭から離れなくなるくらいひきづってしまうほどの経験をされていましたが、それはけっして物語だけのものではなく、実際に同じような経験をされている方は本当にたくさんいるのだろうと、この本に出会い、知ることができました。
様々な人生のなかで、ずっと学びたいと強く強く願い続けてきた方々が、何年も何年もかけて一歩を踏み出し、たどり着いたのが、夜間中学。
そこで出会う登場人物一人一人が、痛みを知っている方々だからか、とにかく優しくてあたたかくて‥。
みんなで支えあいながら、自分や過去や未来と向き合う姿に、すごく力をもらえる物語でした。
この本で一番心に残った言葉は、
「ひとは弱いし、家族の絆は脆い。
その弱さや脆さを受け入れて、初めて、人は強くなれるし、家族とも深く結ばれるように思う」でした。
この言葉は戦争孤児になった女性の言葉でしたが、
誰かを責めて生きるのではなく、人は弱いものだと認め、そして、そうせざるを得なかった環境があったのだと考える。どれだけの辛さや悲しみや寂しさが詰まった上でたどり着いた考え方だろうと思うと苦しくなりましたが、きっと私のなかで、ずっと忘れない言葉になるだろうと思いました。
人は弱い反面、強くもあるのだと、
この本で改めて思いました。
私の説明では、なんとも暗いお話なのではいかと誤解させてしまいそうなのですが、一人一人の笑った顔ばかりが目に浮かぶ、希望に満ち溢れたお話で、
強くて優しい、こういう方々のようになりたいと思う、素敵な方ばかりでてきます。
タイトルの「星の教室」、ピッタリ!って心から思います。
そして、この本の一番伝えたいことは、
夜間中学を必要とされている方に、一人でも多く、
夜間中学っていうところがあるんだよと、
知ってもらいたいだと思いました。
行きたくても行けなかった。
学びたかったけど、学べなかった。
学校には辛い思い出しかない。
だけど‥やり直したい、学びたい‥。
そういう方々を、待っている場所があるよと。
この本が、誰かの、重たすぎて出せなかった一歩を、踏み出す後押しになる一冊になっていたらいいなと思いました。
すごく想いの詰まった一冊でした。
本当に、この本に出会えて本当によかったなと思いました。
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