2006年11月11日
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テーマ: 猫倶楽部(935)
# 070 (10/11,12)

【 前回のおはなし 】

まる がエサをやり始めて数日、 子猫たち は随分と馴れてきたようでした。

話に聞くだけで 未だその姿を見たことがない私でしたが・・・





No070-001その日は
いつもより早くに仕事を片付け、
やや急いで家に帰りました。

まる はまだ帰っていなかったので、先に 子猫たち を見に行きたい気持ちもありましたが、やはり まる を待つことにしました。


しばらくすると まる も帰ってきました。
   「 もう見た? 駐車場の車の下にいたよ。」
まる が言うので、
   「 まだ。 まる と行こうと思って。」
と言いながらキャットフードを用意して、 まる がカバンを置くや否や 子猫たち に会いに行きました。


   「 いつもね、この辺で呼ぶと来るんだよ。」
公園の入り口に立って、チッチッチッチッ…と まる が舌を鳴らしました。
私もそれを真似て、チッチッチッチッ…とやりながら どこから出て来るのか辺りを見回しました。
すると、道を挟んだアパートの駐車場の方から タッタッタッタッ、と1匹の小さな影が現れました。

No070-002

   「 あっ、来た・・・。」

姿勢を低くして 小走りで近寄ってくる 子猫 は、暗がりの中シルエットだけでしたが その足先だけは白く、はっきりと浮かび上がって見えました。

   「 ほんとだ、くつした履いてる。」

足もとまで走り寄ってくる 子猫 と目が合いました。

これが、私と くつした との初めての出会いでした。


続いて、手前の方にある車の下から ピョンピョンと走ってきた小さな影、 クロちゃん でした。
「にゃ~んにゃ~ん」と甘えた声で足もとをぐるぐる回る クロちゃん は、本当に人懐っこい子でした。
しっぽ 来ないね・・・、と待っていましたが
   「 そのうち出て来るよ。」
まる が言うので、植え込みのブロックの上にキャットフードを出し始めました。

待ってました、とばかりに クロちゃん はポリポリとキャットフードをかじります。その体はほんとに小さくて、キャットフードの一粒が大きすぎるように感じるほどでした。


私たちの声と音を聞きつけたのか ようやく しっぽ が現れ、いつもは見ない私の姿に戸惑っているように木の陰からこちらを見ていました。
   「 大丈夫だよ。」
やさしく声をかけ しゃがんだままじっとしていると、ゆっくりこちらに歩み寄り 耳をピンと立てながら クロちゃん の隣で食べ始めました。並んでいると しっぽ の体は クロちゃん よりやや大きいようです。


そしてその 2匹 よりさらに少し大きいのが くつした でしたが、一番はじめに走り出てきた割には、 くつした は木の根っこの上をぴょんぴょんと走り回り、キャットフードを食べる様子がありません。
    「 くつした。」
   「 こっちおいで。」

何度も声をかけますが、黙々と食べ続ける クロちゃん しっぽ を見るだけで 自分は寄って来る素振りを見せません。他の2匹より少しだけよく育っている くつした は、知能や警戒心も他の2匹より発達しているのかも知れません。それから比べると、 クロちゃん はほんとに無邪気で、まるで赤ちゃんのようでした。

ゆっくり落ち着いて食べさせてあげよう、ということで私たちはそっと帰りました。

私たちの住む部屋は、アパートの2階の角。
窓からは公園が目の前に見えます。 子猫たち のエサ場にしている植え込みのブロックも見えます。帰ってすぐ、窓から 子猫たち の様子を見ましたが、すでに 3匹 の姿はなく キャットフードだけ残っていました。

No070-003


次の日の朝、また公園へ行って確認しましたが、まだ半分くらいキャットフードは残ったままでした。
まる の手でひと握りぐらいのキャットフードでしたが、 子猫たち の小さな胃袋からすると多すぎるのか、それとも次の日まで食いつなぐために取ってあるのか、しかしその日の夜になるときれいになくなっていました。


そうやって、私たちと 子猫たち との交流は始まっていきました。

この先どうなるのか、どうするのか、まだ何の見当もつかない状況でしたが、 子猫たち に母親がいないことは もはや明らかでした。昼間どうやって過ごしているのかは分かりませんでしたが、夜になると公園の入り口近く、もしくはアパートの駐車場に潜んで私たちが現れるのを待っていました。その姿を見ると可愛くて仕方ありませんでしたが、

ふと、 かつてあの小さな体で一人ぼっちだった 黒チビちゃん は、
どれほど苦労をして大きくなったのだろうな と、思ったりするのでした。












くつした

我が家の箱入娘




* この話の登場人物 *


ネコチビーズ
子猫たち

グレーの尾長「しっぽ」
真っ黒「クロちゃん」
足先だけ白「くつした」




大人その1
人間のオス

○○さん
仮に「まる」とする




大人その2
人間のメス

私(me)
仮に「みー」とする




子猫たちの親らしき
かつての迷い猫

仮に「黒チビ」とする














野良猫・捨て猫の今






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Last updated  2025年12月18日 08時38分00秒
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くーちゃんが生まれ変わって帰ってきたときのこと



「3ヶ月すっとばして、ご報告。」





「会ってからと、初日」






生まれ変わりを待つ日々



「二日で終わったペットロス」





くつしたの体の寿命が突然きた


「夏のこと(ご報告)」





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