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建築の仕事をしていると、建退共という言葉をよく聞きます。これは、「建設業退職金共済制度」の略です。それではどんな制度なのか見ていきましょう。■どんな制度?職人さんに、しっかりと退職金を渡すための制度です。建設業の職人さんには、一つの会社で働く方もいますが、良い仕事を求めて職場を転々とする方もいます。職場を転々としていると、きちんと退職金をもらうことができず、退職後の生活保障がままなりません。そのため、いろんな職場で働いても、退職金がしっかり払われるように、国がやっている制度なのです。いわゆる「日雇い労働者」でも、退職金がもらえるんです。■だれがやっているの?独立行政法人 勤労者退職金共済機構(以下、機構)がやっています。中小企業退職金共済法という法律に基づいて創設された、厚生労働省の所管の独立行政法人です。■手続きはどうするの?まず、事業主(工務店など)が制度に加入します。そこで働く職人さんは、事業主から共済手帳をもらえます。次に、職人さんが1日働くごとに、事業主から証紙(シール)をもらえます。その証紙を共済手帳に貼り、貯めていくことで、退職時にまとまったお金がもらえます。■退職金はいくら?土日祝を休んで20才から60才まで働くと、退職金額は大体600万円です。仮に50才で退職したとしても、大体400万はもらえます。長く働くほど、よりお金がもらえる仕組みになっています。(機構HPより)■掛け金はいくら?事業主は、1日に1人あたり、310円の証紙1枚を渡します。そうなると、月21日換算で6,510円、年12月換算で78,120円、40年で3,124,800円です。ここに、機構の掛け金の運用した分の加算がつき、退職金になるのです。■現場の掛け金の計算は?なかなか現場が始まる前に、いくら掛け金がかかるかはわかりません。ですが、公共工事では「ちゃんと証紙を買ったか証拠を見せて!」と言われます。そこで、機構の計算式を使うと、次のようになります。住宅の工事で、総工費(税込)が3,000万円の場合→ 3000万円×2.9/1000×0.7/0.7=8.7万円 2.9/1000は工種(住宅)と総工費(3,000万円)にかかる係数です。 0.7/0.7は、係数が7割の加入者がいる前提なので、下線部に実際の割合を入れます。■証紙って実際買ってみるとどうなの?証紙は、実際に機構の計算方法で買っていると、「結構あまる」という声をちらほら聞きます。少し余裕を見た計算式にしているのかもしれません。もし証紙が余ってしまった場合でも、他の工事で使えるので大丈夫です。(機構HP)ところが、公共工事ではそうはいきません。確実に掛け金を支払っているか、工事名の入った掛金収納書の提出を求められるためです。公共工事で証紙が余ったら、他の民間工事で使ってください。■他になにかある?公共工事では、建退共の加入は当たり前になっています。以前は一定額以上の工事で加入必須だった自治体も、金額に関わらず加入必須にしていました。職人さんが守られるように、制度が年々整っているように感じます。ちなみに、公共工事だと、「建退共に入ってます!」って表示を現場にしないといけません。中退共という言葉もたまに聞きます。同じ機構の別の部がやっている制度です。こちらも似たような制度ですが、建設業に限ったものではありません。公共工事では、「中退共でもOKだよ!」と言っているところがほとんどだと思います。中退共も国のやっている制度で、建退共と重複加入ができないからです。■手帳とかってどんなもの?(機構HPより抜粋)手帳はこれそれに貼るのはこれ(事業主の規模によって青色になります。)貼ったらこんな感じ掛金収納書はこちら
2020.01.27
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建築の現場には、必ず掲示してある施工体制の体系図。これってどんな意味があるの?それから、何をチェックしていくの?今日は、そんな疑問に答えます。■そもそも施工体制台帳ってなに?工事を請ける会社(元請け)が、公共工事をするときや、大きい工事をするとき、組織体制をわかりやすく整理したものです。建設業法で作ることが決められています。工事はだいたい、一つの会社だけではできません。コンクリート屋さんがいたり、大工さんがいたり、お庭屋さんがいたり。工事を切り分けて、いろいろな会社にお願いしていくことが普通です。ですが、工事が大きくなると、仕事をする会社が多すぎて、誰が誰だかわからなくなるんです。そうなると、この人のミスは誰の責任かとか、この工事の検査は誰がやるのかとか、ごちゃごちゃになっちゃいます。そうならないために、整理をするんですね。■台帳を作らないといけない工事のはどんなもの?次の二つの工事です。1.公共工事で、下請け契約を結ぶ場合2.民間工事で、総額4000万以上の下請け契約を結ぶ場合(建築一式工事なら6000万)きっちりやる役所の工事か、大きい工事ですね。■台帳には何があるの?内容は大きく分けて、4つあります。1.施工体制台帳(元請け・下請け) →会社と工事現場の基本事項、保険の加入状況、外国人労働者の有無などを書くものです。2.施工体系図 →どの会社がどこから仕事を受けているかの全体図です。現場にも掲示します。3.契約書(請け書)の写し →工事の契約書です。これで契約金額を確認します。4.建設業許可証の写し →500万円以上の契約をする場合に必要な許可です。■どんなことを確認するの?1.保険に加入しているか →公共工事などでは、保険の加入が必要です。 未加入業者に対しては、一次下請けまでは保険の加入をお願いしています。 保険には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険の3つがあります。2.外国人の従事者はいるか →外国人建設就労者、外国人技能実習生の有無を確認します。 いる場合は、在留カードや技能実習終了証などを確認します。3.建設業の許可があるか →500万以上の契約書がある場合や、外国人従事者がいる場合に、許可が必要です。■どんな会社が下請けにあたるの?工事をする会社が対象です。運送業者、産業廃棄物処理業者、警備会社などの分は、台帳をつくりません。(熊本県HPより)■実際の書式はどんな感じ?台帳はこんな感じ。これは元請け用。次のページで下請けの分を書きます。(東京都HPより)これは施工体系図。工事中は公衆の見やすい場所に掲示しています。(熊本県HPより)
2020.01.27
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