《櫻井ジャーナル》

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2011.05.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 6月の後半、地中海に面した様々な港から15隻の支援船が医療品、文房具、あるいは建設資材を積んでガザを目指すという。こうした船には約100カ国からあつまった1500名程度が乗り込む予定だという。その中には約200名のカナダ人も含まれている。イスラエル側は阻止するとしているが、強硬手段に出ると立場は苦しくなる。

 1年前の2010年5月31日、ガザへの支援物資を運んでいた船団が公海上で襲撃されるという出来事があった。船団の中心的な存在だった「マルマラ号」に乗り込んでいた9名が殺され、多くの負傷者が出ている。

 襲ったのはイスラエル海軍の特殊部隊「シャエテット13」。襲撃の際にジャミングで通信を妨害して外部との連絡を絶ち、乗船していたジャーナリストらが撮影した映像を押収し、事件後に外部の調査に抵抗している。

 その1年半ほど前の2008年12月にはガザをイスラエル空軍が突如、空爆。その後、白リン弾など「化学兵器」も使いながら軍事侵攻し、病院や国連の施設も破壊、1200名とも1400名とも言われるパレスチナ人を殺害している。そのうち約5分の4は一般市民であり、約350名の子供も犠牲になった。一方、イスラエル側は10名の兵士(そのうち4名は同士討ち)と3名の市民が殺されている。

 イスラエル側はパレスチナ側の武装勢力が市民を「人間の盾」にしたと主張したが、事実に反していることが明らかになっている。国連の施設にしても、場所は正確に知っているはずで、意図的に攻撃した可能性が高い。

 マルマラ号への襲撃やガザへの軍事侵攻はイスラエルの国際的な立場を悪化させた。そのイスラエルを擁護するアメリカも国際的に孤立している。イスラエルはアメリカと「無理心中」しようとしているかのようだ。支援グループの評判を落とすような出来事でも起こらない限り、強硬策はイスラエルやアメリカの立場をますます悪くする。





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最終更新日  2011.06.01 03:32:23


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