《櫻井ジャーナル》

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2011.12.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 70年前の12月7日(現地時間)、ハワイの真珠湾を日本軍が奇襲攻撃、これを切っ掛けにしてアメリカは第2次世界大戦に参戦した。その年の半年前、バルバロッサ作戦を発動してソ連に攻め込んでいたドイツにとっては最悪の知らせだったことだろう。 その奇襲攻撃の3日前、アメリカ海軍の情報機関がフランクリン・ルーズベルト大統領に対し、日本軍がアメリカの西海岸、パナマ運河、あるいはハワイを攻撃する可能性があると警告 していたとする が出版された。

 第2次世界大戦の前、アメリカの巨大資本がナチスを資金面から支援していたことが明らかになっているが、そうした支配層のグループと対立していたルーズベルトが1932年の大統領選で当選、翌年2月の銃撃事件を生き抜いて大統領に就任している。柳条湖事件(1931年9月)の後、アメリカの権力構造が大きく変化したのだ。これは日本に支配層にとって大きな誤算だったことだろう。

 ルーズベルト政権が始まった直後からモルガンを中心とするグループが反ルーズベルトのクーデターを計画している。この計画はスメドリー・バトラー海兵隊少将の議会での告発で未遂に終わるが、ウォール街と大統領の対立はその後も続くことになる。対立が解消されるのは、おそらくルーズベルトが急死した1945年4月のことである。

 モルガンはクーデターでアメリカをファシズム国家にするつもりだったのだが、ルーズベルトは反ファシズム。中国に対する侵略戦争を始めた日本としては戦略を変更する必要が生じたのだが、適切に対応したとは思えない。そして東アジアでの侵略戦争は泥沼化、そうした苦境が日本を真珠湾攻撃に追い込んでくことになった。アメリカから見ると「後の先」だったのかもしれない。





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最終更新日  2011.12.02 21:08:29


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