《櫻井ジャーナル》

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2013.01.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 バラク・オバマ米大統領は次の国防長官としてチャック・ヘーゲル元上院議員を、またCIA長官にジョン・ブレナン大統領補佐官を指名した。両者とも波乱含みで、すんなり議会で承認されるかどうかは不透明だ。

 ヘーゲルは共和党員だが、親イスラエル派から 雑誌 映像 を使った攻撃を受けている。ジョージ・W・ブッシュ政権の中東に対する軍事侵攻に懸念を示していたことが大きな理由。ロッキード・マーチンを後ろ盾にするヒラリー・クリントン国務長官も退任するわけで、戦争ビジネスの目にもこの人事は好ましく映らないだろう。

ブレナンの場合 は逆の意味で懸念されている。この人物、人権、条約、法律を無視しているのだ。ブッシュ・ジュニア政権では戦闘で拘束した戦闘員、つまり捕虜に対する拷問(日本のマスコミは「過酷な尋問手法」と表現する)が行われたが、その中心にいたひとりがブレナン。オバマ政権になると無人機による攻撃を推進し、子どもを含む非武装の市民を殺害、イエメンではアメリカ人も法律を無視する形で殺している。

 しかし、拷問で得られる情報は信頼度が低い。尋問者が喜ぶような話(往々にして嘘)をするからだ。厳しい拷問でなくても虚偽の自白をすることは珍しくない。これは冤罪事件を見ても明らか。政治的な事件で治安警察などが拷問を多用するのはでっち上げのため、あるいはサディスティックな趣味のためである。

 アメリカの軍や情報機関が捕虜を拷問している事実は写真の流出で大きな問題になったが、そうした拷問の舞台のひとつがイラクのアブ・グレイブ刑務所。そこの所長を務めていた ジャニス・カーピンスキー准将によると 、刑務所にはイスラエル人の尋問官がいたという。アブ・グレイブでの拷問を明らかにしたジャーナリストも、刑務所にイスラエル人の尋問者がいたとする証言を得ているようだ。

 そのイスラエルではこのところ人種差別が激しい。「ユダヤ人の国」という表現自体が人種差別的であり、壁の建設は文字通りの「アパルトヘイト」政策だが、イスラエル人の心の中で 人種差別的な感情 が高まっているのだ。中東でアメリカ、イギリス、フランスなどが手を組んでいる相手は、人種差別のイスラエルと奴隷制国家のサウジアラビアということになる。拷問や殺人を容認し、ファシズム体制を推進している「先進国」の同盟相手だということを考えれば、当然かもしれない。類は友を呼ぶ。





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最終更新日  2013.01.09 15:56:00


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