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今から6年前に、私は産婦人科医院の経営のお手伝いをすることになりました。産婦人科医院なんて、もちろん私には全く縁遠い世界です。経営のお手伝いをするにも、産婦人科の基礎知識が無かったら何も出来ませんから、私はさっそく書店に行き、看護学生用の参考書 『 よくわかる母性看護 』 を購入し、何回も何回も読みました。そして産婦人科医院に訪問する当日も、訪問前の最後の確認をしておこうと思い、電車の中で一生懸命 『 よくわかる母性看護 』 を読んでいたんですね。電車に乗ってしばらく経ってからのことでした。まだ駅に着いていないのに、私の隣に座っていた女子学生2人が、席を立って私から離れていく…。私がちらっと女子学生の方を見ると、女子学生たちは小声で 「 キャ~ 」 とか言っているんです。不思議に思いつつも、まあいいかと引き続き 『 よくわかる母性看護 』 を再び読み始めたとき、やっと私はわかったのです。この本は、電車の中で読んではいけない本 なんだということを。↓ 『 よくわかる母性看護 』 はこんな挿絵が数多く盛り込まれた、すばらしい学術書です。見えにくい方のために、いちおう書いておきますが、オリーブ油を塗り、親指と人差指で乳首をこする。 乳輪をこする。 乳首をこする。と書いてあります。もちろん私は、仕事の準備としてこの本を読んでいた訳ですが、このような本を スーツを着た男が眉間にシワを寄せながら 読んでいてはダメですよね…。そして私は女子学生に向かって、心の声で叫びました。 違うんだ~! これは仕事の準備なんだ~!そんな訳で、女子学生が苦手なビジネスマンにとっては 『 よくわかる母性看護 』 は超強力なツールになります。 ページを開いて数分で、女子学生は逃げていきますから!すみません、今回も役に立たないアイデアで…。
2006/09/24
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前回の話の、続きです。そんな訳で、会社が数多く集まっていそうな団体(商工会議所・協会・組合など)の住所をタウンページで探して、それらに飛び込み訪問をすることにしました。『経営にお困りの会社さんはありませんか?』 という切り口で、会社を紹介してもらえるような関係を作れたらと思っていたのですが、何件行っても 『経営にお困りの会社さんはありませんか?』 という言葉を、私の口からなかなか言い出せないんですね。緊張したのかって? いや、そもそも 話をしてもらえないんです。何件も何件も飛び込み訪問をしても、いきなり受付で 『基本的にお約束の無い方とは、そういったお話はしませんので…』 という断りの対応。『基本的にはダメと言う事は、どうすれば良いのでしょうか?』 と聞いても、『基本的にと言いますか、当方は既に提携している先生もいますし、そういった話はお受けしていないんです』 とのこと。それなら 「基本的にダメ」 ではなく、「絶対にダメ」 だろ! と心の中で一人で突っ込んでました。さてここからがいよいよ本題です。断られるときは決まって「お約束の無い方は…」という感じで断られるので、それなら電話をして「お約束」を取れば良いのではないか? とまず考えました。そう思って早速、タウンページで電話番号を調べて、電話をしてみたのです。これで「お約束」が取れて、訪問することができたら、めでたしめでたしで話も終わるのですが…。そんなに世の中は甘く無かったです。もう電話だと愛想もなくいきなり切られる。直接、飛び込み訪問をした時の方が、まだマシでした。そんなこんなで、最後に私が思いついたのが「飛び込み訪問をする直前に電話をする」という方法でした。するとどうでしょう。 『社長ひとりと申しますが、今から伺いますので』 と電話をして飛び込み訪問をしたところで、初めて席について話を聞いてもらえたのです。さらに成功確率が上がったのが、『社長ひとりと申しますが、5分くらい遅れそう なので、15時過ぎにお伺いします』 という電話。これは効果絶大でした。5分くらい遅れるも何も、そもそも 15時にアポイントは取っていない のですが、15時過ぎに 汗ダク で訪問すると、受付は結構高い確率で通過できるんです。「15時にお約束している」と電話で言ってしまっては嘘になりますが、「5分くらい遅れそう」と電話で言うことは、嘘はついていないから問題ないかなと考えたんですね。私が心の中で決めていた訪問時間の15時に、5分遅れそうだと言っているだけなので(笑)私はこの営業方法を 一人時間差 と勝手に命名して、よく使いました。もちろん人に勧められる方法ではないですが、当時はそれくらい追い込まれていたんですね。ちなみにその時に、私と一緒にフル活動していた携帯電話の P210i は、まさに私の血と汗と涙が滲み込んでしまったからなのか、ある日突然、通話が出来なくなってしまいました。↓ P210i は重さ59gという、当時(もしかしたら今も)最軽量の、すばらしい携帯電話でした。5年前の苦しかった日々と、起業した頃の熱い思いを忘れない為にも、当時の戦友である P210i は大事に保管しています。今でもたまに、保管してあるこの P210i を見ては、当時の自分を思い出しています。P210i よ、お前の死は、絶対に無駄にはしないからな~!
2006/09/10
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前回のアイデア「盗塁センター」は非常に壮大なものでしたが、今回のアイデアはもう少し実用性の高いものを・・・。ある顧問先の社長とお話していた時のこと。社長 「新たにもう一つ設立する会社の名前を ○#△$□ 株式会社 にしようと思うんだけれど」私 「○#△$□ 株式会社 ですか、それはいい社名を思いつきましたね」社長 「ただねぇ、ひとつ問題があって」私 「どんな問題ですか?」社長 「社名が長いし、私が勝手に考えた造語だから、一般的には分かりにくいかなと思ってね」私 「社長の思いを込めた社名ですから、私は一般的にどうかは考えなくて良いと思いますよ」社長 「そういってもらえると嬉しいけど。でも例えばこの社名では、領収書はもらいにくいよね?」私 「確かに、○#△$□ 株式会社 では、領収書はもらいにくいかもしれませんね・・・」皆さんも、会社の経費としてお金を払い領収書をもらう時、なかなか社名をわかってもらえなかったり、社名を間違われてしまった経験はありませんか? この社長はそれを気にしているのですね。領収書をもらいやすくするために、会社名を決めるのはナンセンスだと思いますが、この社長が言われることに、私はちょっとだけ興味を持ちました。私は考えました。領収書をもらいやすい社名って、どんな社名だろうかと。そして社長に自信満々に言ったのです。上様 株式会社 という社名はどうでしょうか?↓もらった領収書のイメージはこんな感じです。どこで領収書をもらうときでも、「上様でお願いします」と言えば、自分の会社の領収書がもらえてしまう。これって凄いですよね。日本中どこでも、上様という言葉は通じますし。上様 株式会社 という社名は、まさに社長が気にされていた「一般的に分かりにくい」「領収書がもらいにくい」という問題を完璧にクリアーしている社名だと、我ながら感心してしまいました。それで結局、その会社の社長は新しい会社の社名を 上様 株式会社 にしたかって? するわけ無いでしょ・・・。
2006/08/27
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私にとって記念すべき「初ブログのテーマ」として選んだのは、7年前から温めていた画期的アイデアです。7年前、私は経営コンサルティング会社に勤務していました。その会社では、在籍する全コンサルタントが参加しての「新商品コンテスト」があったんですね。各コンサルタントが智恵を振り絞ってアイデアを提出し、コンテストを行うという一大行事でした。既存の枠や常識に捉われずに、斬新なアイデアを出して欲しいという会社からの説明もありました。そして私が自信満々で会社に出した新商品案・・・。その名も・・・「盗塁センター」 昔から日本全国にはバッティングセンターが数多くあります。最近では投球のコントロールを競うストラックアウトも、バッティングセンターやゲームセンターで数多く見かけるようになりました。数は少ないですが、お金を入れて守備練習が出来る守備センターもあります。(ちなみに守備センターは床も土なので結構本格的です)↓これが知る人ぞ知る「守備マシーン」です。上下左右に動く穴からボールが出てきます。野球とは「走・攻・守」が一体となったスポーツ。 打撃・投球・守備が気軽に出来る場所はあるが、走塁が気軽にできる場所が無いのはおかしいのではないか! と私は考えたのです。そこで出てきたアイデアが「盗塁センター」でした。<盗塁センターの概要説明>盗塁センターに来た客は、まず「貸スライディングパンツ」と「貸スパイク」を借ります。ちなみに常連客ともなると、ボウリングの「myボール と myシューズ」ならぬ「myスライディングパンツ と myスパイク」を持参している事は言うまでもありません。さてスライディングパンツとスパイクを履いたら、早速一塁ベース脇にある機械にお金を入れ、自分のレベルにあったキャッチャーを選択します。走力に自信のあるあなたなら古田捕手に挑戦することもできます。(古田捕手は画像で登場)古田捕手から盗塁をするべく、一塁から離れてリードを取りすぎると、ピッチャー(もちろん画像)からの牽制球でアウトになってしまうので注意が必要です。そしてピッチャーが投げるのを確認して、あなたは二塁へスタート。あなたの走力が勝つか、それとも古田捕手の肩が勝つのか・・・。今までなかなか出来なかった「盗塁」というスポーツを、気軽に楽しめる「盗塁センター」。今日も学校帰りの小学生が、塾帰りの中学生が、元高校球児のサラリーマンが、「ちょっと盗塁でもしていかない?」と言う日が来るのも、そう遠くは無いでしょう。私が考えた画期的アイデア 「盗塁センター」 はいかがだったでしょうか。え? コンサルティング会社での、新商品コンテストの結果はどうだったかって?会社から頂きましたよ。 「お前はアホか!」 というお叱りのお言葉を・・・。
2006/07/30
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