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【2020 その先のこどもたちへ みる・きく・あそぶプログラム 第1弾】 人形劇団ののはな ともだちげきじょう 小平たいよう福祉センター2階会議室 開演11:15 「人形劇団ののはな」さんこと納富さん。現在は北九州を拠点に活動するご夫婦の人形劇団です。かつて市内に在住中は当こども劇場の会員でした。手作りのユーモラスな人形は、子どもはもちろん大人にもファンが多く(私も〜!)ワークショップは毎回大人気、大好評です 今日お渡しするプレゼントです。 実は私「ともだちげきじょうプロジェクト」の メンバーだったのですが、ミーティングの日が ことごとく出勤日に当たってしまい、当日のみ の参加になりました。チラシ、立看板なども他 の制作物と納期が重なったため、今回はパス。 今日は会場係を担当しました。 チーフのY田さんの客入れ(年齢や家族構成を見て 最適な席に誘導する)は確かなので、私はその お手伝いです。<演目>1.「しろくまちゃん」 しろくまちゃんが ともだちをみつけて あそびます。2.「ウレタンロボット」 子どもの正義感と 成長する中で出会う人たちとの交流を描いています。3.「コップんこシアター」 紙コップを使ったかみしばい。5つのお話があります。4.「ぴょんちゃん・けろちゃん」 バケツの中から かえるくんが出てきたよ。5.「うどんのうーやん」 人手不足のなので うどんのうーやんは自分で出前にでかけます。はらぺこのネコに出会って うどんを食べさせてあげました。ありゃりゃりゃりゃ うどんが半分になってしもた!どない しよう…。岡田よしたかさんの絵本が人形劇になりましたよ。 納富さんファンの劇場会員さんも、今回初めて人形劇を観る一般のかたも、終始笑顔と歓声のたえない賑やかな公演になりました。大成功です※とりあえずざっと。にほんブログ村
2019.10.06
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人形劇団プーク エルマーのぼうけん 原作:R.S. ガネット 翻訳:渡辺茂男(福音館書店刊) 脚色:川尻泰司 演出:柴崎喜彦 美術:マイヤ・ペトローヴァ 音楽:富貴晴美 振付:小野寺修二 照明:鷲崎淳一郎(ライティング・ユニオン) 音響効果:川名武 舞台監督:栗原弘昌 制作:西本勝毅 ブルガリア語翻訳:イヤセン・マズガノフ 出演者:大橋友子、滝本妃呂美、栗原弘昌、野田史図希、亀井佑子、 有田智也、政門宏太朗、長瀬円美、前田佳奈英、渡辺千尋 紀伊国屋ホール 開演14:00 原作者ルース・S・ガネットさんからのビデオメッセージ★人形劇団プーク公式「エルマーのぼうけん」公演概要https://puk.localinfo.jp/pages/1404843/page_201602191132 「エルマーのぼうけん」出版70周年、そして来年創立90周年を迎える人形劇団プークが国内外のスタッフと取り組んだ大型人形劇。こども劇場を通して申し込んだら嬉しいことにご招待でした。プーク様ありがとうございます。 2002年にこども劇場の例会(あの頃はお呼びできてたんですね…)で観て以来のプークの大型人形劇「エルマーのぼうけん」、初見時の衝撃と感動はいまでも覚えています。日頃、テレビの幼児向け番組でよく見る人形を作っている人形劇団(厳密には制作部門のスタジオ・ノーヴァ)を生で観る興奮に加え、実際目の前に現れた人形の想像以上の”デカさ”と色彩の鮮やかさに大人ながら目が真ん丸になりました 同じ頃に観たむすび座の「孫悟空」もそうでしたが、それまで人形劇といえば手元で動かすパペットか人形遣いがケコミに隠れて操るイメージしかなく、役によっては自分より大きい人形を操作しつつ台詞も喋る……演劇の役者より重労働では?とにかくすごいです。小野寺修二氏の振り付けは人形ではなく冒頭と最後の人による身体表現の部分でした。<Twitterより>プークの大型人形劇「エルマーのぼうけん」は想像力豊かな子どもが絵本の世界をこうだったらいいな〜きっとこんなだろうな〜と夢いっぱいに具現化したような舞台でした。カラフル🌈でキラッキラ✨posted at 16:42:45プークとむすび座の大型人形劇は定期的に観たくなるし子どもたちに観せたくなる。ストーリーを知らなくても人形が動く!しかもリアル!どうやって動かしてるの?ただの布が風や海に見えるーすごーい!etc 大人も子どもも感動ポイントがいっぱいある。posted at 16:48:04にほんブログ村
2018.08.05
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ハンガリーの小さな人形芝居 MIKROPODIUM ミクロポディウム ギャラリー青らんぎ 開演17:00 主催:小平こども劇場・東村山lこども劇場 劇場会員の大御所様たちが「これは観るべき!」と絶賛するハンガリーの小さな小さな人形芝居を観てきました。「ミクロポディウム」とはハンガリー語で「小さな舞台」という意味。人形制作から演出まで全てをレナート・オンドラシュ氏が手がけ、1995年以来国内はもとより、世界各国の人形劇フェスティバル等への出演や単独ツアーを行っています。●STOP! セリフは一切なく、クラッシック音楽にのせて、小さなステージの上で、ユニークな人形たちが、氏の精緻な人形操作のテクニックによって可憐に動きます。※公演チラシより引用 1.人魚 2.道化師(アコーディオン)3.魚 4.バレリーナ 5.道化師(傘と皿回し) 道化師→http://youtu.be/LqPffIQk588 バレリーナ→http://youtu.be/M7ADy8JwSeM●CON ANIMA CON ANIMAとは、ラテン語で、感情移入。約15分という短時間の中に、凝縮された深い詩想が感じ取れます。小さな箱庭のような砂地の中で、人形は何を探し、何を見つけるのでしょう。※公演チラシより引用 CON ANIMA→http://youtu.be/OB5Yq3pKI5I 前半の小品集では、熟練の人形操作=「技」に感心するとともに人形芝居の素朴な楽しさ、魅力を堪能しました。後半のCON ANIMAは「創世記」ですかね。全てが破壊されたあとの静寂から新たな生命が生まれ出るさまに、密かに感動しました。奥の深~い、大人向けの作品。ちなみにセットの砂は 現地調達 だそうです。サラサラのいい砂が手に入らず、塩を使ったこともあるとか。 終演後。質疑応答しながら交流タイム。(通訳つき) 魚の輪くぐりの種明かしをしてくれました。なーるほど!にほんブログ村
2011.09.23
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【夏休み児童・青少年演劇フェスティバル参加作品】 人形劇団クラルテ 「11ぴきのねことあほうどり」 原作:馬場のぼる(こぐま社刊) 脚色:松本則子 演出:藤田光平 小金井市民交流センター 開演11:00 同サークルの運営委員Hさんと鑑賞。クラルテ初見です。 馬場のぼる氏の子ども絵本「11ぴきのねこ」シリーズの舞台化ということで、その知名度の高さを表すかのように会場ホールはほぼ満席の盛況でした。やっぱり原作に人気のある作品は集客力がありますね。 舞台のほうは絵本の世界そのままに、楽しくて賑やかな人形芝居でした。ストーリーも表現方法も、よい意味でひねり過ぎない単純な展開が、小さな子どもたちにはわかりやすいんだなぁ。私の後ろの子(たぶん小学校1~2年生)なんて、笑いすぎて死ぬんじゃないか?ってくらい大笑いしてた。 これを観たあとは家に帰って、親子でコロッケ作りをすると、より印象に残る夏休みの思い出作りができるんじゃないかな~? 日頃、今の子どもに伝えたいこととは…とか、小さな子ども向けであっても確かな技を…等々、高い目標を掲げて作品選びをしていることが(良い意味で)引っくり返されました。…なんて書くと、この作品はそうじゃないの?と誤解を受けるかもしれませんが、そんなことはありません!(念のため) 会場のあちらこちらから湧いた無邪気な笑い声と、終演後のロビーで人形(人形遣いさん)と記念撮影する子どもたちの笑顔が全てです。子どもたちが「おしばいってたのしいね!またつれてって!」と感じてくれることが一番嬉しいのですから。 ★人形劇団クラルテ 公演ページ http://www.clarte-net.co.jp/01clarte/03hall/11cats3/11-alba.htmlにほんブログ村
2011.07.28
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ホテル・モダン 『KAMP/収容所』(日本初演・日本語字幕つき) 青山スパイラルホール 開演19:00 演劇情報を何気なく漁っていて目にした公演。 オランダからやってきたホテル・モダン(Hotel Modern)『KAMP/収容所』。男女2人ずつのパフォーマンス・グループ(人形の使い手が3人。男性1人は音響)による、これまでに経験したことのない、斬新なパフォーミング・アーツを堪能しました。 数千体のパペットを操作し絶滅収容所の実相を「演じさせ」、 その様子を小型CCDカメラで撮影しリアルタイムでスクリーンに投影する 人形劇/ライブ・アニメーション。(プログラムより引用) ナチスドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で起こっていたことを 細部までリアルに再現した模型という「舞台」上で、小さな(10cmあるかないか位?)人形たちに演じさせ、ビデオで撮影しスクリーンに投影する、という手法。人形使いの姿は見えていますが、脳内では「そこにいないもの」として処理…も可能。 人形は老若男女の違いが判別できる程度に造られていて、1つ1つ顔も表情も違います。ただ、生身の人間の顔と言うよりは「ヒト」という物体が認識できる最低限のパーツを備えているにすぎません。使い手に操られる時のみ生命が宿り、そうでない時は単なる物体。看守による撲殺シーンやガス室で「処理」後、死体が山と積まれるシーンでは、人間としてではなくモノとして扱われていることが、より強い説得力を持って視覚に訴えかけてきます。無機質な人形であればこそ可能な表現だなと思いました。★ポストメインストリーム・パフォーミング・アーツ・フェスティバル(PPAF)http://ppaf.parc-jc.org/j/index.html↑こちらで「KAMP」の映像が見られます。にほんブログ村
2010.02.20
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【人形劇俳優 たいらじょう デビュー15周年記念作品】 ミュージカル「オズの魔法使い」 原作:ライマン・フランク・バウム 脚本・演出・美術・作詞・作曲・人形操演:たいらじょう 演出補:輪嶋東太郎 美術制作:アトリエ羅道(RADO)/ジョウズグループ 美術制作協力:人形劇団むすび座/ハンプトンジャパン株式会社 音楽協力・ピアノ演奏:滝川弥絵 六行会ホール 開演13:30 急遽決まった追加公演を観ることができました。休憩をはさみ約2時間半の大作です。 たいらじょう君曰く、「子どもの頃から、いつかこの作品を人形劇にしたい。何人かでコラボレーションできたらいいなぁ…と思っていました。でも、気がついたら自分1人で全てを演っていました(笑)」2人の黒衣(くろこ)さんのサポート(場面転換の折りに人形を引っ込めたり、大道具を運ぶ等)はありますが、基本ジョウ君の1人芝居…1人人形劇?ミュージカル?です。普通なら3~4人で出演(操作)する大型人形劇(プークの「エルマーのぼうけん」とか)を1人で演ってるようなものです。登場する人形は、片手で納まるものから、背丈をゆうに超える大きいものまでバラエティに富んでいます。 新作の初お披露目のためか、進行上まだ不慣れな箇所も少しありましたが、全体にクォリティの高さを感じました。たまたま私の近くの席に「舞台鑑賞は初めて」という親子連れが何組かおり、こちらの反応も興味津々でした。小学生の女の子も、始まる前は退屈そうで不機嫌だった3歳位の子も、終始集中して観ていましたよ。ストーリーの面白さもあるでしょうけれど、人形のコミカルな動きや台詞(声)の面白さに、子どもたちはウケていました。人形操作をお願いされた観客が舞台に上がったり客席通路を使っての演出も、観ている側にはちょっとした刺激になり、良かったと思いました。<参考>★2005.10.30「毛皮のマリー 人形劇版」http://plaza.rakuten.co.jp/cutentag/diary/200510300001/にほんブログ村
2009.07.29
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(ちょっとだけ過去日記) 去る13日、普段は観ない日本TVの『行列のできる法律相談所』をYOSHIKI見たさに観ました。 島田紳介と本当に友人関係だったのは、正直信じたくない信じられないけれど、全身から醸し出す”天才のオーラ”は相変わらずでしたね。以前から特にファンというほどではありませんし、過去、ライブその他での破壊行為のニュースには不快感も覚えました。ただ、彼らの…というよりYOSHIKIのテクニックと音楽性は天才的だと思っているので、最近X-JAPANのファンになった娘ちゃんを「お目が高い」と褒めてあげたい気分です。(笑) さて、日記の本題はYOSHIKIではなく、番組内で紹介されたコブクロ『蕾』のPVについてです。今や人気沸騰のコブクロですし、PVも昨年「目覚ましテレビ」で紹介されたとのことで、すでにご存知の方もいらっしゃるでしょう。私は今回が初見でしたが、とにかく「素晴らしい」の一言です。「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の主題歌なので、ドラマの内容とも重なり…泣けてきます。YouTubeで配信されていたものをリンクしますので、未見の方はぜひ見てください。http://jp.youtube.com/watch?v=rveglKIarKo このPV内で影絵を演じているのは、劇団かかし座さん。子ども劇場でもお馴染みの、影絵専門の劇団です。ひとしきり感動しながらふと思ったのが…「夏のフェスティバル(芸術家と子どもたちとの出会いフェスティバル※通称ルネフェス)で、上演できたら素敵♪」ということ。ホール作品+手影絵ワークショップで取り組めたら、話題性もあるし、親子で楽しめるんじゃないかなぁ。コブクロの生演奏で影絵をやったら最高ですが…それは、脳内劇場でとどめておきます。現実には無理だし。 そう考えだしたら居てもたってもいられなくて、運営副委員長さんにメールを送ってしまいました。今はまだホール作品の選定中なので、すべり込みで候補に入れてもらえるといいなぁ。★劇団かかし座 HPhttp://www.kakashiza.co.jp/★おまけ★【行列のできる法律相談所SP】の内容新聞やCM、うわさ話などで知った気になる人を出演者が発表する。青木さやかは影絵専門劇団の劇団かかし座を、北村晴男弁護士はエクササイズのネタを披露する若手お笑いタレントの藤崎マーケットを、菊地幸夫弁護士は見事な飾りずしを作る川澄健さんを挙げる。また、福田沙紀は体の柔らかいダンスパフォーマーのカズミを、本村健太郎弁護士は「のど自慢」の鐘を鳴らす秋山気清さんを気にしているという。新春恒例スペシャル企画では、ざんげしてもらいたい東野幸治、北村弁護士、磯野貴理、島田紳助のVTRを紹介。最もひどい人を選び"ざんげの滝2008"に打たれてもらう。
2008.01.16
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【デフ・パペットシアター・ひとみ結成25周年記念作品】 ファミリー人形劇 「はこ/BOXES」~じいちゃんのオルゴール♪~ 江戸東京博物館 ホール 開演 14:30 「デフ・パペットシアター・ひとみ」は、ろう者と聴者が共同して創り上げる人形劇団です。今回が初見でしたが、大小様々な「はこ」を色々なものに見立てたり、人形の大胆な動きとマイムを取り入れた身体パフォーマンスで表現するなど、一貫して視覚的に観客の創造に訴える人形劇でした。 物語の舞台は、戦前から現在まで三世代にわたります。少年センキチは幼なじみのスミに恋をし、想いをオルゴールに託しプロポーズし、めでたく結婚します。悲惨な戦争を乗り越え、2人にはユキエという娘が産まれます。時代は高度成長期。センキチ一家の家も次々と新しい電気製品がやってきて、生活はどんどん便利になってゆきます。しかし、センキチのオルゴールやスミの手作りのお手玉で遊ぶ家族の心は、いつも一緒でした。 幼かったユキエも成長し、青年タダシと結婚しました。ほぼ同じ頃、センキチは自動車事故で帰らぬ人になってしまいます。ユキエとタダシの間に息子のカイトも誕生し、スミを加えた4人での生活が始まります。 さらに時代は進み、ますます便利な機械が増えてゆくにつれ、だんだんと家族はバラバラになってゆきます。それぞれの個室で1人で過ごす家族には、昔のように白黒テレビを家族全員で見た時のような笑顔はありません。そんなある日、スミは1つの「はこ」を取り出しました。それはセンキチが残した思い出のオルゴールでした…。 センキチの想いがつまったオルゴールの音色に心が癒されます。オルゴールの音って、流れる時間の速度をゆっくりにする魔法の力があるみたい。そういえば最近、ゆっくりとオルゴールを聴くこともなかったなぁ…。それと同時に、効率化を求め生活が便利になった反面、昔のような人と人とのつながりを持てなくなった現代社会への警鐘を感じました。そうはいっても今の生活が”当たり前”な私たちは、不便な昔にはもう戻れません。「昔が良くて、今は悪い」と決めつけるのではなく、時には立ち止まり、何かを得る引換に大切な何かを失っていないか?軌道修正しなくてもいいのか?…等々を見つめ直すことが大切なのだと思います。コミュニケーションが稀薄になりつつある今だからこそ、親子で(物語と同じように、三世代でも!)観たい人形劇ですね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日は、娘ちゃんも江戸東京博物館に来ており(アテレコのワークショップに参加)、終わったら一緒に帰ろうね~と話してあったのに、娘ちゃんたらすっかり忘れて先に帰ってしまうんだもの。ぷんぷん!でも東京駅のホームで待ってくれたので、許してあげる。明日はアテレコの発表会で時代劇アニメ(何だ?)の父親役をやるそうで楽しみ。残念ながら私は劇団の理事会と重なってしまい、観に行かれない…。(休学するので、今回で理事のお役御免。バンザイ!)発表会は旦那に行ってもらおうっと。録画頼みますよ~。
2007.03.24
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【2007年お正月特別公演】 人形劇団プーク&マリオネット(ポルトガルギターとマンドリンのデュオ)ジョイント公演紀伊国屋ホール 15:00開演 子ども劇場の例会でもお馴染みの人形劇団プークによる大人のための人形芝居です。お正月の今日1日限りの特別公演です。これまでにプークの3作品の音楽を担当したことのあるマリオネットとのジョイントコンサートとあって、会場は往年のプークファンやギターファンらしき中高年のかたたちが大勢観に来ていました。トイレ休憩中に同じ子ども劇場の知り合いにバッタリ遭いましたが、連れのお子さんが「大人しかいないじゃん!」とブーたれていたとか…。うちの娘ちゃんは背伸びしたい年頃らしく一応平気でしたが、確かに今日の会場は平均年齢が高く(推定55歳)子どもには別世界で戸惑ったかもしれません。<第一部>マリオネットコンサート 「マリオネット」は、湯淺隆(ゆあさたかし:ポルトガルギター)と吉田剛士(よしだごうし:マンドリン)2人の男性奏者によるアコースティックユニットです。初めて耳にするポルトガルギターの音色は、哀愁をおびどこか懐かしく、心の底まで染み入るような透明感にあふれていました。弦が12本と多いので、和音にも深みがあるんですね。癒されます。ポルトガルギター×マンドリュート(マンドリンより二周りほど大きい)、ギター×マンドリンの組み合わせで全10曲を演奏しました。ピュアで温かな音楽と同様に、お二人のトークにも会場が和みます。湯淺氏は日本におけるポルトガルギターのパイオニア、自分が最初に始めたので「家元」だとのことですが、いまだ国内では演奏家が10人少々しかおらず「いつまでたっても頂点にして平面」だと仰っていたのが可笑しかったです。★オフィス・マリオネットHPhttp://www.asahi-net.or.jp/~qn7y-umi/<第二部>プーク公演 『金壺親父恋達引 かなつぼおやじこいのたてひき』 モリエール「守銭奴」より 作:井上ひさし 演出:井上幸子 美術:若林由美子 音楽:マリオネット<あらすじ>「金壺親父恋達引(かなつぼおやじこいのたてひき)」呉服屋の金仲屋金左衛門。日に数度、庭に埋めたお金の壺を抱き上げるのがなによりの楽しみ。後妻に迎えようとした小町娘のお舟と、倅の万七が好き合っていると知り激怒して追い出す。娘のお高は、いま売り出しの京屋徳右衛門に嫁がせようとする金左衛門の心を知り、番頭行平との駆け落ちを決意する。ところが、徳右衛門とお舟と行平は親子であることが後でわかる。恋に破れ、独りぼっちになった金左衛門、恋の相手は金壺だけと、けちに徹する覚悟を決める。吝嗇で強欲な親父の喜劇。※人形劇団プークHPより抜粋 いや~面白かったです!初めはケチで憎々しかった金左衛門が、最後には哀れというか愛おしさすら感じてしまいました(笑)。表情や仕草がデフォルメされた人形だからこそ、人間の強欲さや恥じらう恋心などの「心」がびしびし伝わってきます。生身の人間ではあざといものが、人形だユーモラスになるんですねぇ。年輩のお客さん達も声を出して笑っていましたよ!子劇の高学年(中高青)例会で観たくなりました。★人形劇団プーク・公演ページhttp://www.puk.jp/repertory/kanakati2005/kanamari2007.htm
2007.01.05
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【ひとみ座 劇団創立60周年記念公演】「リア王」新国立劇場・小劇場 開演14:00作:W・シェイクスピア 訳:斉藤 勇(岩波文庫版)上演台本・演出:以東史朗 美術:片岡昌美術製作:ひとみ座アトリエ照明:坂本義美(龍前正夫舞台照明研究所)音楽:河向淑子演奏:佐藤謙一 やなせけいこ ひとみ座音楽集団宣伝美術:三浦佳子舞台監督:来住野正雄制作:半谷邦雄 藤川和人 田坂晴男出演:龍蛇俊明/高橋奈巳/山本幸三/友松正人/鈴木裕子/藤川和人/木俣かおり/ 中村孝男/根上花子/齋藤俊輔/篠崎亜紀 他「リア王」は、ひとみ座の創立40周年記念公演として20年前に俳優座劇場で幕開けし、50周年記念公演でも上演しているので、今回は3回目になる。チラシの人形達の顔は、どれも本当に存在感のある「役者」の顔に見える。ひとみ座さんの舞台はこれまで何度か観ているので、老舗の劇団(「ひょっこりひょうたん島」をやっていた劇団)ならではの、人形遣いのテクニックと光や布による演出効果の面白さは周知の上だけれど、シェイクスピアの描く世界…欲に取り憑かれた愚かな人間たちの、正邪渦巻く悲劇の物語を人形劇でどこまで表現できるのだろう?そんなちょっぴり疑念まじりの期待感が高まる中で、2時間半の”人形劇”版「リア王」の幕が開いた。舞台上中央と左右の脇に、人形が数体ずつ並べて置かれている。命の宿っていない、単なる物体としての人形。…死体にも見えてくる。暗い悲劇の香りが漂っている。会場の後方から、乞食(道化?)達がギターやリコーダーなどの楽器を演奏しながら入場。劇中での音楽はもちろん、嵐の音や馬の駆ける足音などの効果音もすべて生音で演じられる。舞台上に横たわる人形に、黒装束の遣い手さん達の手が入ってゆく。命が宿ったように生き生きと動き出す。等身大の人形は二人掛かりで操られる。「主使い」が頭(かしら)と右手を操りながら台詞を喋り、もう一人の「介添え」が左手を操るため、稽古には相当の時間を要したと思う。どの人形も、遣い手さん同士たいへん息の合ったパートナーシップを見せていた。微妙な顔の向きや、腕の動きは本当の人間のようにリアル。開演してしばらくは、遣い手の技に感心する余裕?があったのに、いつの間にか人形そのものが生きている役者のように思えてしまうからスゴい。★ひとみ座HP「リア王」http://www.hitomiza.jp/kouen/riaou01.html★1/9に開催された、制作発表を兼ねた交流会の様子http://www.land-navi.com/backstage/topic/2006/1/hitomi/(人形の大きさや遣い手さんとの関係がわかります)リアルと言えば、人形の顔の表情は、登場人物の内面そのものようにデフォルメされている。強欲、高慢、苦悩、などなど。夜、人の居ない部屋で見つめたらきっと背筋がゾワ~とくるような、陰気な顔をしている人形が多いけれど、末娘のコーディリアだけは比較的生身の人間に近く作られていると思った。彼女は知的な乙女の顔をしている。ストーリー上で登場人物(人形)の変装や、目玉をくり抜かれたり刺殺されるなどの残虐シーンは、生身の人間が演じるとどこか嘘っぽい(いかにも演技してます、って感じ)のに、人形はリアルでとても怖ろしかった。人間では表現の限界があるけれど、人形は「何でもあり」なぶん、より的確に表現できるんだね。シェイクスピアの悲劇では、主人公を含め、とにかく大勢の人間が死ぬ。「リア王」でも、ブリテンとフランスの兵士は除いても8人は死んでしまう。的確な表現という点では、「死」の場面において最も顕著に感じた。生きている人間が「死」を演じるのと、もともと生命のない人形が「死ぬ」のでは、どちらがよりリアルな「死」と言えるか?<以下、演出の伊東史朗氏の記述より抜粋>人間劇と人形劇では生と死が逆転しています。人間劇では生きている人間が死を演じるのですが、人形劇ではもともと生命のない人形が人形遣いの手で「つかの間生きて」芝居をするのです。そして、優れた人形遣いの手にかかると人形なのに人間以上に生き生きと見えたりしますが、その人形が人形遣いの手から離れるとどうなるかというと、当たり前のことですが、人形はもとの「生命のない物体」に帰っていくのです。「死の演技」に関しては人間よりも人形のほうがはるかに得意であり、リアリティがあるのはあたりまえなのです。なるほど~。私事だけれど、子どもの頃からずっと不思議に感じていたことの理由が、やっとわかった。よく、天災とか事故の現場映像で、被害者の子どもが可愛がっていた(と、思われる)人形やぬいぐるみが写るでしょ。ポツン…と地面に寂しそうに横たわっているような…。そういうのを見ると無性に悲しくなってしまうのは、不運にも亡くなってしまった持ち主の無念さに感情移入しているんだと、自己分析していたの。でも今回「リア王」を観て、目からウロコが落ちたよ。家の中でも、かなり前から娘ちゃんに、「ぬいぐるみを床に放置しないで!」と、言い続けている私。のたれ死にしているみたいに、何日もうつ伏せ状態で床に転がっているぬいぐるみ。可哀想で見てらんない。どんなにホコリだらけでも、くたびれていても、必ず飾るか仕舞うかして欲しい。見ごたえは、普通に人間が演じるシェイクスピア劇と比較しても、決して劣らない。興味のあるかたは、今週末の神奈川公演に足を運んでみては? 客層は9割以上が大人。すぐ近くの座席にいた小学校中学年~幼稚園児ぐらいの子たちには、正直キツかったみたい。シェイクスピア劇の登場人物の相関関係は、初めて観る大人でも「?」だから、原作を知っている子どもならOKかもしれない。仮にうちの子ども劇場で上演するとしても、小学校高学年以上を対象にすると思う。★2/4(土)5(日) 神奈川県民共済みらいホールにて公演【料金】前売:4,500円 ペア券:8,000円 当日:5,000円 ※全席指定【お申し込み】人形劇団ひとみ座 TEL 044-777-2222(平日10~18時 土日休) FAX 044-777-5111(終日可)
2006.01.29
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いつからここは情報発信サイトになったの?…ということは置いといて。大人向けの、大人のための人形劇。その芸術性の高さ、プロの人形師による人形遣いを観るだけでも、満足できる作品ばかりです。人形劇=子ども向け。結構侮れませんよ~。 ●ひとみ座 劇団創立60周年記念公演「リア王」 <東京公演> ・日程:1/26(木)~29(日) ・会場:新国立劇場小劇場 <神奈川公演> ・日時:2/4(土)、5(日) ・神奈川県民共済みらいホール ★ひとみ座HP http://hitomiza.jp/★「リア王」のページhttp://hitomiza.jp/kouen/riaou01.html●人形劇団プーク プーク人形劇場誕生35周年記念公演 現代版・イソップ「約束・・・」 原作 田辺聖子(併演)「その後の・・・その後のE.T.」原作/石坂啓 (集英社刊・ヤングジャンプコミック「その後のE.T.」より)・日程:2/7(火)~9(木)・会場:こまばアゴラ劇場★人形劇団プークHPhttp://www.puk.jp/★「約束…」のページhttp://www.puk.jp/repertory/yakusoku/yakusoku.html●人形と音の不思議空間~「KOUSKY3」 ・日程:2006年 2/10(金)~12(日) ・会場:青山円形劇場 ★沢 則行HP http://www.puppet-house.co.jp/nori/sawa.htm#top ★KOUSUKY3公式 http://www13.ocn.ne.jp/~kousky/kousky.htm ★KOUSUKY通信 http://star.ap.teacup.com/kousky/●紀尾井人形邦楽館 秋元松代作「北越誌」・日程:2/20日(月)・21(火)・会場:紀尾井小ホール<公演概要>邦楽と人形と人間がとけあう魔術的舞台??そのシリーズ第5弾! 越後・高田“瞽女(ごぜ)“の悲しい人生をを描いた秋元松代のシナリオが女優・藤村志保や劇団円の俳優による演技・語りと、 田中純(先代結城孫三郎)等のあやつる糸操り人形、そして三味線音楽の名手本條秀太郎が奏でる邦楽を背景に、濃密な紀尾井の舞台に繰り広げられる!!※紀尾井ホールHPより舞台美術、朝倉 摂。語り、嬢 晴彦。…期待大です。370年の歴史を持つ結城座の糸操り人形も、緻密でリアルな動きが素晴らしいです。観に行きたいなぁ。 ★紀尾井ホール/コンサート情報http://www.kioi-hall.or.jp/calendar/concert_s.html★結城座HPhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~youkiza/
2006.01.20
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【 千葉西おやこ劇場/特別例会「毛皮のマリー人形劇版」※R15指定】原作:寺山修司 演出・美術・人形制作・人形操作:平常(たいら じょう) 監修:森崎偏陸真砂コミュニティーセンターホール 16:30開演去年からとても気になっていた、人形劇版の「毛皮のマリー」をついに観ました。「毛皮のマリー」は、'83の寺山修司追悼公演から再演のたびに欠かさず観ている(正確には、地元の高校演劇祭が初見)私の大好きな作品の一つ。人形劇で、あの猥雑で耽美な寺山&美輪ワールドをどう表現するのか…見せてもらおうじゃないの~と少々意地悪な思いも、実はちょっとあったりして。公演のたびに当然、中には舞台版に親しんできた目の肥えた観客もいるでしょうし。何よりも、1人で全ての役?しかも自分以外は人形?それって、見栄え的にどうなの?台詞はどうするの?とか、××とか×××とかのシーンはどうするの?等々、不安と期待に包まれた中で幕を明けました。舞台は平土間。後から千葉西おやこ劇場の方に伺った話だと、「手元と足元がちゃんと見えるように」と席配置にもこだわったそうな。平土間は、会場作りに(主に客の詰め込みかた)成功の鍵があると言っても過言ではないですからね~。舞台中央には、ワインレッドの大きな布がゆったりと下がり、その前にベージュのクロスが掛けられた平台…身を縮めれば大人1人が隠れられるぐらいの大きさの。左右に張られたワイヤーからは、銀色の蝶のモビールとクリスタルの雫。はかなげな輝きが、詩的で素敵です。唯一生身の人間が演じる役は、美少年のみ。平常くんは、白いノースリーブにバレエのロマンティックチュチュのようなオーガンジーのスカート、右足は生足にルーズソックス、左足はタイツという倒錯的ないでたち。舞台版では、幕が上がるといきなり全裸で入浴(当たり前だが)するマリーが登場、で「ひぇぇ」となるのだけれど、人形劇版は美少年が蝶を追いかける場面から始まり。 マリー、美少年(欣也)、下男(醜女のマリー)、美少女(紋白)、水夫、詩人、美女の亡霊…。 これらの登場人物たちをジョウくん(と呼びたくなる。呼ばせて。笑)は、ときには甘くけだるい声で艶っぽく人形を操り、ときには自身が美少年の欣也になりきってみせる。変幻自在。可笑しかったのは、語りはともかく「暗転・幕」というト書きまで全て読み上げることと、設定では「暗転」中に、ぶびぃーと鼻をかんだり、ポカリスェットで喉を潤すなど、舞台袖が丸見えなの。まるでそれすらも作品の一場面のように。★舞台写真はここで見られます。akiyoさん(=Green SMILEの管理人さん)どうもありがとうございます~♪見終わって…。噂には聞いていましたが、平常という青年はやはりタダ者ではなかったです。さすが、弱冠23歳にして12年間の※10/27がお誕生日!弱冠24歳にして13年間のキャリアを誇る天才パペッティアー(人形劇俳優)と言われているだけのことはありました。(エラソー発言すみません)人形劇というよりは、パペッティアー平常の、オールラウンド・パフォーマンスという印象でしたね。演じること、表現することが楽しくてたまらない!勢いのある人は好きです。そういう人を観るとパワーがもらえます。これは常くんにとって褒め言葉になるのか、そうでないのか悩むところですが、ラストの家を飛び出した欣也をマリーが呼び戻すところ… 迫力があったわ。美輪明宏が乗り移ったみたいに。「毛皮のマリー」は寺山修司が美輪明宏のために書き下ろした戯曲なのに、平常のために、人形劇用に書き下ろしたもののように思えてくるから不思議。常くんは、この作品をすっかり自分のものにしていますね。素晴らしい。監修の森崎偏陸(へんりっく)は、寺山修司に師事していた人なのね。寺山の舞台では音響のスタッフだったそうな。寺山修司に関わった人の手を借りて、単に人間の代わりに人形が演じる劇ではない、一つの作品としての「毛皮のマリー人形劇版」が創られたのでしょう。最後にちょこっとだけ厳しいことを言えば、場面転換の手際にほんの少々”間”ができてしまったり、台詞回しに青臭さも感じられたので、そのあたり今後どう成熟してゆくのかが楽しみです。でも、たった1人でやっているので、全くスキなく完璧すぎたら怖いかも。今のままぐらいで、ご愛嬌♪なのかもしれません。今までに見てきた「お一人パフォーマー」の方達もスキありポカありで、それがまた人間味があって良かったし。★たいらじょう日記サイトhttp://page.freett.com/joesgroup/★たいらじょう公式情報サイト Green SMILEhttp://www.janis.or.jp/users/akiyo.k/taira/jo.htm終演後のロビーでジョウくんとマリーさんを撮影。色っぽいマリーさん♪(掲載はご本人の了承済みです)
2005.10.30
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