DF文書の作成者に連絡して、問題を解決してください。

PR

バックナンバー

2024/06
2024/05
2024/04
2024/03
2024/02
2009/11/29
XML
カテゴリ: 興味
内藤が仮に2ダウン奪っても勝てなかった試合

そういう試合だったといったら、皆はおかしいと思わないだろうか?


この試合は守りの亀田、攻めの内藤という構図のまま終始、互角のペース。

手数は圧倒的に内藤。

有効打は五分かやや亀田。
(ただし両者とも軽い当たりがほとんどでダメージは少ない)

コーナーやロープに追いつめてのラッシュは内藤4(5?)回、亀田2回か。


3R、内藤は亀田の バッティング (故意かは不明)で鼻を痛める。内藤アピールするも認められず。

3R


その後も頭を下げて突進してくる亀田の頭が度々顔面を直撃。
あまりに多い亀田のバッティングは通常なら減点ものだと思うが軽く口頭注意のみ。
逆に(当ててない)内藤に頭を下げるなと注意する不可思議。

5R

12R


さらに鼻狙いのストレートで鼻を攻撃され、内藤は呼吸困難になっていただろう。
(バッティングが意図的・反則でないのなら、これは弱点を攻める正攻法といえるが)

しかし、内藤の攻め疲れは見えたが、肝心のパンチによるダメージはほぼなく、最終ラウンドまで手数で圧倒した。

一方、亀田は深追いを徹底的に避け、距離をとりガードを守り続け、小さいカウンターをコツコツ重ねた。
また、並の挑戦者(例えば弟・大毅)であれば動きが止まるであろう、内藤の飛び込みパンチを受けてもアゴを引いてよく耐えた。

終盤はポイント差があることを意識してか、内藤がさらにアグレッシブに攻める。
亀田はこれに付き合わず手数少なく守りに徹するが、ガードをすり抜けて何発かいいのをもらう。ただ、ダメージは少ない。


試合は亀田は倒しに行かず、内藤はガードを攻略できずといった様子で決定打を欠く。

ともに相手の足を崩すほどの有効打はなし。


亀田のガードに対する対策が甘かった王者

王者は必ず攻めてくるという前提で守りのボクシングをした挑戦者


判定で亀田の勝利。

疲れが少ないのは単に動いていないからだが、亀田の方が「きれいな顔」だったし、これは「アリ」かもしれない。


だが、その内容は正直かなり驚いた。

判定3-0(116-112,117-111,117-111)

なんと合計 16ポイント差 !?


いったい・・・・

両者ダウンがなく、手数・ラッシュは内藤が上、有効打は五分かひいき目にみてやや亀田という程度なのに、この大差は・・・??

亀田のバッティングが見えていたのなら心証も悪いはずだが、ジャッジは私のようなTV観戦者ですら見えたバッティングが見えなかったのか?

これでは・・・終盤に内藤がダウン奪っても(つまり10-8の2ポイント差を取っても)、いや、下手すると2回ダウンを奪っても亀田の勝ちになる計算だ。



このポイント差がどれほど異常かは「日本歴代バンタム級最強」と称される現WBCバンタム級王者・ 長谷川穂積 の戦績と比べれば分かる。

長谷川穂積は2009年11月現在9度の防衛をしている絶対王者であるが、その中で3回の判定勝ちを経験している。

しかし、内容をみれば、いずれも完勝と万人が認める内容といっていい。

vs ヘナロ・ガルシア 判定3-0(114-110,114-109,114-109 14P差
・・・相手のダーティなファイトに苦しむも屈せず2度のダウンを奪う圧勝

vs シンピウィ・ベトイェカ  判定3-0(115-113,116-112,116-112 10P差
・・・変則的な相手を12Rでようやく捕らえ一方的にラッシュ。相手が反撃できないグロッキー状態まで追い込んだところでゴング

vs シモーネ・マルドロット 判定3-0(116-112,117-111,118-110 18P差
・・・離れてポイントを重ね、打ち合いでも圧倒、途中ダウン寸前まで追い込むなど手数・有効打で終始優勢


長谷川の試合を見たことがない人でも 「16P差」がどんなに異常か 分かってもらえると思う。

16P以上という差は長谷川ほどの王者が、ホーム(日本)でダウンや準ダウンを奪ってもそうそう付かない差なのだ。

要するに、16P差は両者に「圧倒的」な差があって「明らかに勝者の力が上」と思わせる試合でないと付かない。


いったい、今回の内藤vs亀田戦で明かな内藤のぐらつきや、圧倒的な亀田優勢、そんな場面はあっただろうか?

無かった。

いや、それ以前に、 明かな亀田の優勢ラッシュどころか、打ち合いすら無かった。

(今回、打ち合いや打って出ることを避けるのは、亀田陣営の作戦だったのだろう)



では、なぜ亀田は「ありえない」ポイント差をつけることができたのか?



「ホームタウンデシジョン」

この言葉は、実際には他のスポーツでも使われるのだが、あまりにボクシングに多いのでボクシング用語だと思いこんでいる人もいる。

それぐらい、あらゆるスポーツの中で、ボクシングは最も判定に恣意や不正が入りやすい。


この試合はカウンター型と変則ファイター型の試合として、凡戦だが悪くはなかった。

そして、繰り返すが亀田の勝利は「アリ」「おかしくはない」と思う。


だが、、

少ない両者の有効打とダメージ、圧倒的な王者の手数と明白なアグレッシブポイント・・・

これを正当に評価すれば「内藤有利」の方が、大多数が納得したのではないかと思う。

少なくとも私はその方が「まとも」だと思う。


王者を倒しに行かず、効かせることもできずに、終始守りきった挑戦者が勝つというのはあまり例がない。

あったとすれば、ホームタウンデシジョン判定の試合ぐらいだろう。

なぜなら、それは判定引き分けでもベルトを守れる王者の戦い方だからだ。

このあたりの亀田びいきの判定は最初から仕組まれていた疑いが拭えない。


要するにこの試合は


亀田がダウンせずに最後まで立っていれば亀田の勝ち。

逆に、内藤は亀田を倒さなければ絶対に勝てない。


そいういう風に設定された試合ではないか?と思う。


あるブログ によると、ボクシング界のホームタウンデシジョンで、ジャッジ買収の噂が多いのは日本、それもTBSが主催するタイトルマッチばかりだという。

この後味の悪さはそういうこと・・・観る側がいわば
「TBSデシジョン」
を観ている側が感じたから・・・だろう。


事実、こういった証言も出てきた。




内藤×亀田戦の舞台裏でリングアナがTBSに激怒

TBSが判定の採点内容を読み上げないよう、リングアナウンサーに指示していたことが分かった。

「こういうことが起こるなら、もう2度とTBSとは仕事をしない」。この一戦でリングアナを務めた富樫光明氏(38)が試合後、怒り心頭で格闘技ジャーナリストの片岡亮氏にその内容を語った。


(MSN産経ニュース 2009.11.30)




どうやら、誰の目にもポイントが異常だと思われることはTBS側も認識していたらしい。


亀田勝利はよいにしても、今回は判定の内容・・・ポイントの異常さで、また亀田不信は続くのではないだろうか?

それは亀田興毅にとっても、決して好ましいことではないはずだ。



最後に、この試合(というより亀田)が「フェア」に戦ったことを偉い!と評価する向きがある。

しかし、スポーツは「フェア」で当たり前だ。

それは「不良だったあの子がマジメに仕事してたのよ、偉いわねー」と変わらない。

昔、ビートたけしが言っていたが
「最初っから悪いことせずマジメにやってた奴の方が百倍偉いにきまってるじゃねーか!」
というのが正論という以前に正常な感覚だろう。




明日の朝は、TBSのみのもんたが朝ズバで亀田を持ち上げまくるんだろう。

(あの人も、上から目線と、太鼓持ち気質が染みついて、つまらない司会者になったものだ・・・)

メディアがふさわしくない人間をヒーローに仕立て上げてしまうと、後でとんでもないしっぺ返しを食らうのは、ホリエモンの例を引き合いに出すまでもないのだが・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009/12/07 12:15:59 AM
コメント(16) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: