里の種

里の種

2007/05/05
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
最近、あまり本を読まなくなった。読む時間が減っている。本を読むのは、トイレの中と寝る前の少しの間だけだ。トイレでは、文庫本か新書を読み、寝る前には単行本を読むようにしている。今は、太平洋戦争末期に日本軍によって行われた、特攻作戦についてのノンフィクションと川上弘美の連作短編集を読んでいる。川上弘美の短編は寝る前に一編ずつ読んでいる。この小説は寝る前に読むのに良い具合の長さなので、読み終わって良い心地になって眠っている。また、戦死した泣き虫の詩人の詩や手記も、時々思い出しては愛読している。戦争で死んだ青年たちの手記を読んでいると、彼らが綴る言葉の率直さ、死を生と隣り合わせで生きている人間の思いが生々しく感じられる。そのことが、今此処に自分が存在しているということを、そして、彼らはもういないのに、どうして今僕は此処にいるのかということを、より一層強く意識させられる。何十年も前に亡くなってしまった、彼らの手記を読んで、今僕が存在しているということをこれほど強く意識させるのが、なにものの仕業なのか、知りたい。

戦死せる詩人は言へり人間という宿命背負い鈍走せよと

死ぬことが仕事であると書き残し特攻兵は海に散りたり

なにものの仕業ならむと言いたいほど特攻兵らの手記読み揺らぐ

此処で今死ぬ直前の青年が残した言葉を読んでいること

特攻の青年達の手記を読む僕は確かに今此処にいる





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/05/06 08:37:24 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: