里の種

里の種

2007/08/11
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カテゴリ: 記憶
子供の頃は、夏休みになると近所に住む従兄弟達とよく近くの海に行った。今はすでに廃止されてしまったローカル線に乗って、海に行くときには、いつも祖母が付き添ってくれていた。浜辺で祖母が見守ってくれているなか、僕らは魚や蟹を獲ったりしていた。蟹はガザミという種類だった。海の中の岩場の穴に隠れているのを捕まえるのだが、従兄弟の一人はその穴に手を突っ込んで、大きなハサミで指を挟まれながらもどんどん大きなガザミを獲っていく。臆病な僕は怖くて岩場の穴に手を入れることが出来ない。痛い、痛いと言いながらも、平気な顔で蟹を獲っていくその従兄弟をほんとうに凄いと思った。どうして平気なのか、何度も聞いてみようと思ったが、自分が臆病なのを知られるのが嫌で、どうしても聞けなかった。

廃線のローカル鉄道遠くする枕木朽ちて夏は花咲く





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最終更新日  2007/08/11 08:55:43 PM
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