里の種

里の種

2007/09/15
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カテゴリ: 記憶
先祖の菩提寺は禅宗で、家の庭には蛇を祀った小さな祠があった。随分と田舎だったので、僕が子供の頃にも、まだ祈祷を生業としているお婆さんがいて、時々、家に来てお釜を焚いた。釜を焚くと家中に響き渡るように釜が鳴って、それで家の吉凶を占っていた。信仰というより土地の慣習のようなものだった。大きな青大将を見たと言えば、それはこの家の主だと聞かされた。今思えば、有難そうなものは何でも受け入れる、何でもありの家だった気がする。現代のスピリチュアルブームを僕は笑って見ているが、昔の家のことを思えば、他人のことはいえないとも思う。それでも、あの頃の家の大人たちの不思議に向かう対し方は、民俗学的というか、土着的な分だけ今のブームよりもずっと健全だったと思う。

わが心大人になりて帰りたる古き慣習論理なきもの

無縁とは思へどなぜか懐かしき橋の袂の道の石仏





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最終更新日  2007/09/15 09:48:21 PM
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