里の種

里の種

2008/08/02
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カテゴリ: 記憶
同級生に養蜂家の家の子がいた。隣のクラスの女の子だったが、男子からいじめというか、からかわれているようだった。その子のことを、臭いとか汚いとか噂しているのも聞いたことがある。親に言われて、その子の家に蜂蜜を分けてもらいに何度か行った。大抵は母親らしき人が出てきて応対してくれたが、一度だけ、その子が出てきた。蜂蜜を分けて欲しいと言うと、慣れているのか、すぐに家の奥へ入り、しばらくして蜂蜜のたっぷりと入った瓶を渡してくれた。お金を払って表に出ると、空はとても青くて、夏の日射しの中で、家並みがくっきりと見えた。瓶を目の前に持ち上げると、黄金色の液体はきらきらと輝いていた。

汗拭いて森のようなる菜園に羽音大きくミツバチは飛ぶ

初恋は空気濃くなる緑陰の柔らかな翅持つミツバチの音

ナスの花咲く菜園に人もなくミツバチが飛ぶ夏の未明は





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最終更新日  2008/08/02 08:49:54 PM
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