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2010年5月の金正日の訪中は不首尾に終わったようだ。
今回の訪中には1.2の特徴があると伝えられる。
1.報道
金正日の外国訪問は、旧宗主国と言えるロシアと中国に限られ、その訪問に関する発表・報道は事後にされることが通例であったが、今回は中国入国直後から報道された。
さらに金正日が足を引きずりながら歩く場面さえあった。中国側の悪意が見て取れる。
北の報道は、中国当局との事前折衝が上手く行っていなく、金正日の訪中が黙殺される恐れがあることから、あえて公表したとも考えることが出来る。
2.幹部との個別交渉
異例の第二は、中国当局の幹部との個別交渉である。
厚遇であるようで、実は冷遇であるかも知れない。
トップ会談での一括了承ではなく、各部門の代表者に会わせるから、皆を説得しなさいと突き放したのかも知れない。
金正日は手土産を持たず訪中した。
経済支援・後継承認を求めたのだろう。
6ヵ国協議も核も譲らずの曖昧姿勢に、中国は冷笑をもって応えたと見えなくもない。
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