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2007.06.30

【一億Σ聖記】　◆　第十三話　◆　ユピタルク帝国はＲ＆Ｄの超大国への変貌を目論んでいた．．．．が

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カテゴリ：１億Σ世紀　（銀河編）

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◆　第十三話　◆　ユピタルク帝国はＲ＆Ｄの超大国への変貌を目論んでいた．．．．が。

サンマーロイ国政府はすでにクローン物理学への投資支出は停滞せざるおえなくなっていた。
しかし、ユピタルク帝国では年功序列主義の悪癖が野心的な若い科学者の帰国復帰を妨げてきた。そうした空気がここ１年ぐらいのところで、かなり好転してきた。イーゼス国の技術部門の停滞が長期化している現状から、ユピタルク帝国としてはデジタル・クローン技術での徹底的な先行化が可能となったと判断して、大量のクローン物理学や科学者への資金優遇政策を始めたからである。
Ｒ＆Ｄの超大国としての覇権がようやく、国家の投資回収の手の届く範囲に入ってきたというユピタルク国政界での認識に変わってきていたのだ。

サンマーロイ国でも、ユピタルク帝国でもＤＮＡ工業生産を重視するあまりに、生態系や自然環境異変が直接、間接的に人類系の生存を破壊してきていることには、あえて無関心であった。かつて、２１世紀に地球温暖化で５０％以上の旧人類が大洪水と地表侵食と旱魃の中で、
数年という短期間で命を落とし、皮肉にも結果として人口調節作用が働き、世界経済が１０年近く停滞したことで実質的な地球再生が自動的に戻され、間一髪のところで全地球人類が絶滅から免れた歴史を、まったく忘れているようであった。

そうかもしれない、今回は４世紀を経て一層高度に地球全体の管理技術が進化した中での、ＤＮＡ細胞レベルでの「ドミノシフト」だからだ。
直ぐには目に見えないが、人類系以外の生命体が不思議な生命寿命短縮を始めていることに、高度な分析科学統制機関を設置している良識を倫理的に優先してきたイーゼス国のような国家でなければ、気づけないのであろう。
ただし、サンマーロイ国も技術水準では充分に把握できていたが、政治的に経済活動の停滞を国家を挙げて危惧するあまり、国民への公表を避け続けてきており、良識ある科学者を更迭してきていた。がしかし、綻びは、一人の政治家の活動で公と成ることとなった。
代々のサンマーロイ国の生命遺伝科学者であり同時にＤＮＡ－ＣＰＵ産業分野の政治家であるデイビッド・アーサー教授である。

かれは、オーエン博士の恩師でもあった。ヴェルヌ国の国立研究所とサンマーロイ国カリバード大学の研究フェローとしても最高の地位に居ながら、決して国家的で道具的な政治家となることを嫌い、政治家としては不利な民主的な政策国家への復帰を唱えてきた知性的な高潔な政治家である。彼は、着実な全世界の優秀な科学者たちからの極めて信頼性の高い科学的なデータを積み重ね、事業家と政治家で歪められた事実を、サンマーロイ元老院議会で暴露する。この結果、サンマーロイ国では、クローン物理学への非難が激しくなり、オーエン博士にとっては、留学の目的を失わせる結果となっていたのだった。

＜元米国副大統領ゴア氏「」ワンショット＞

＜地球「温暖化データ集」より＞

【２つの世界戦略　：　２１世記以降の人類系科学の出発点　ＥＣＯ　＆　ＢＲＡＩＮ】
【１．ＥＣＯ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ】＜Ｇｉｎｇａ製品「HYBDRID」ＣＡＲ＞

ＩＰＣＣ（気候変動に関する政府間パネル）２００７年２月報告
　世界　これまでの気温変動　＝　０．７℃
　　　　今世紀末までの変動　＝　４．０℃　上昇予想
　　　　　　　　　　　　　　　　（１８～５９ｃｍ海面上昇）
　日本　今世紀末までの変動　＝　１．０℃（平均）上昇予想
　　　　東京　＋３．０℃、名古屋　＋２．７℃　＊大都市部は上昇急速

　＊５０ｍｍ以上／時間　の豪雨が　４～５回／年　降ってくる
　＊桜の開花日が平均　３．５日早まる
　＊真夏日、熱帯夜が増加する

　ＣＯ２増加予測　：　米国　２３％、中国　１６％、　日本　４．９％
　　　　　　　　　　　昨年　中国は　米国を超えた（しかし途上国待遇である）
　京都議定書　ＣＯＰ３　　１９９７年２月締結
　　⇒　日本　削減目標　６％　＝　実質現在　＋８％であり　合計　－１４％が必須
　　⇒　大半の国が実現達成きびしくロシアの達成数値からのＨｏｔ－Ａｉｒ売買へ

　　民生業務部門　：　ＰＣ、エアコン　が原因
　　家庭部門　　　：　自動車、家電、ＰＣ　が主因

　一家族あたりの年平均　ＣＯ２　容量　５．５トン　＝　５５００ｋｇ
　　　　　　　　　　　（電力　３０％、車　３０％　）
　　　　　　　　　　　　　　　－１４％　⇒　７６３ｋｇ

　　⇒　低燃費自動車採用　４００ｋｇ、１日／週　自動車ＳＴＯＰ　２００ｋｇ
　　　　エアコン　２８℃使用　＝　植樹４０本分
　　　　ハイブリッド自動車切り替え　１０００ｋｇ効果　（路面電車採用も）

【２．ＢＲＡＩＮ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ】＜Ｇｉｎｇａ－ＩＴ「ｉＰＨＯＮＥ」発売＞
「実にベーシックな技術革新だ。人はテクノロジーとどうつきあうものなのか、20年以上にわたって観察してきたアップルだからこそだ。なにそれが問題だと誰もはっきり言語化していないような問題を、どう解決したらいいか、アップルは理解している」

＜世界遺産「カナデイアン・ロッキー山脈自然公園群」from　WISDOM＞