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2009.01.05
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スコット・フィッシャー&1a.m.アプローチ『ANDROID LOVE』

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「神市民 愛しい時間」 by iMAC@Apple


 いまはもう二人には還って来ない愛しい生活の時があったことを、HIDEもREAEもその後同時に思い起こしていた。こんなことになるなんて...

 そこは、CITYの中心街でも特別な至福の空間だった。

 REAEはその頃大学の研究室の地球の姿が見える一室で、彼女の研究論文を仕上げていた。同じCRYSTALで同居しているHIDEが部屋の外から、
そろそろ一緒に帰宅しようと手を振っていた。
それにテレパシー伝送で答えた。
 「は~い、HIDE判ってるわよ。時間だから早く出て来いっていうんでしょう。もう少しで、イメージが記録できてしまうからね。検索範疇が広がりすぎてて、サイプレス卿のご機嫌が悪いのよ~。判るでしょう。結構彼は機嫌を損ねると能力を勝手に下げてくれるのよね~。」

 「はいはい、いつもの言い訳ね。ここの利用時間は毎日決まっているんだからね。それに検索はCRYSTALでもできるでしょう。どうして、そこでやるの?」

 「HIDEは孤独が好きらしいけど、政治家を目指すわたしには、それこそいろいろな人が集まるこの場所が観察するのに最高なのよ。CRYSTALは居心地良すぎるの。政治学は民衆の苦しみや煩悩をしることから始まるのよ。」

 「ええ、そうらしいわね。私なんか、こんな最新伝送が遮断されている空間、旧地球人類系の生活感が充満した世界なんて、息苦しいだけなんだけどね。」

 「まあ、貴方と私じゃ目指す世界が違うんだからさ、それにこのむっとした古臭い、妙に動物的なおしゃべりと実態と逆説的に考える論理空間なんて、この大学でしか再現できないんだから、
  記憶再生はこの月面都市中どの大学でも再生できるけど、この人と人がくっつきあって反証的なおしゃべりできる空間や響きが重なる建造物の家屋の感じを実感できる施設が完備しているところって、ここしかないのよ。そのためにこの大学選んだんだからさ。」

 「あれ~、ねえ早く出てきてよ。待ってるのよ。わたし政治学専攻学生じゃないからそこへ入れないんだからね。それにあれ観て!素敵ね~綺麗だわね彼女は、REBELNだわ!」

 「ほんと!今日は大学きてるの? ファッション・モデルの売れっ子だから、大学殆ど登校してないんだよ。だから、年に1回も偶然実態講義が重ならないと会うことも無い。
  でも彼女あんなんで良く成績TOPで居られるわね? 不思議でしょうがない。 どうして大昔の地球人類系の文学や政治の駆け引き情勢学なんか完璧に解けるんだろうね?」

 「なんでも、彼女のDNAの親DNAシードには旧地球で最高の科学者のアインシュタインの頭脳から採取したDNAが使われているとかいう、まことしやかな噂があるってよ~!」
 「げ~、すご! あたしのパパ博士はアンドロイドだし、ママは元ORIGINだけど平民だし、形無しね。 やっぱ努力だけで政治家になるっきゃないね。」

 「まあまあ、あなたの競争心はどうでもいいから、その研究室から早くでてきて素敵なREBELNがどこかいっちゃうよ! 今なら主任教授のORIGIN人類のジョージ先生との熱々キスシーンだかんね!はやく!」
 「わお~、それ観たい。最高ね~」

 大学の広大なキャンパスに、今日はどういう噂が飛び交ったのかファッション業界最高の売れっ子大学生であるREBELNが登校してきたというので、
 数100人の男女学生が集まっていた。 その公衆のど真ん中で、こともあろうにREBELNは恋人である主任教授の頬を平手でひっぱたたくかと思うと、
 あたりに構わず泣き叫んで、そして飛びついてキスしてしまったのだ。 どよめきが起こるとさらに野次馬が輪を架けて集まってきてしまった。
 HIDEもそのひとりだった。 そして、直ぐ近くの講堂研究室で古代政治学セミナーが終わって論文を構成中だったREAEを呼んでいるのだった。

 REBELNの抱擁はしばらく続いた。ようやく、REAEも雑踏に割り込み、その姿を見つけたとき二人が離れると、いきなり主任教授が足早にそこを去っていきかけたところだった。

 「ジョージ! これはどうして? 貴方が裏切ったんだわ! どうして私の心を踏みにじるのよ。 」
 男は、再びなにも答えられずに、その場から走り去っていった。公衆全体が、驚きとやや憤りの女性達の声に変わった。
 「そうだったのね~、あの教授は REBELN以外の関係を持ってたんだわ。 いい気なものね。 しっかり見返しておやりね~REBELNちゃん!」
 体制派は圧倒的に女性で、REBELNの味方だった。 全員直感的に、彼女の誠実さを理解できた。裏切った教授の講義はこの後不人気で、いつしか彼は大学を去ったのだったが。

  実は意外に知られていないが、REBELNは確かに、親のORIGIN階層が裕福な階層にいまは安住しているが、またそのお陰で最高のDNA遺伝子医学の恩恵をREBELNは手に入れられたのは事実だが、
 その父親のORIGINとアンドロイド・ママの家庭を築き上げるまでの階層違いの夫婦の苦悩は並ではなかった。結果としてアンドロイド・ママであるMARIA・REBELNのファッション業界での並々ならぬ活躍と大成功と名声があり、その娘のREBELNの現在があることは幸運であるのだが。


 「あ~あ、可愛そうだったね。REBELNちゃん。 あれはないよね。 別の女性教授に手?を出してたらしいよう。 いやらしいね。だからね~ORIGINの男性はね。」
 REAEがうんざりな感じでしゃべっていた。HIDEはそこで、意味は無かったかもしれないが「ORIGINの...」という台詞にひかかった。

 「別に、ORIGINだからって。たしかにアンドロイドでは男は本質的には必要はないけどさ。でも、愛情の問題は本来は別でしょうに。ORIGIN云々じゃないんじゃないの!」
 「だって、それって旧地球の崩壊だって、遠い原因はORIGINの男性の仕業じゃない!軽蔑したい気にもなるわよね~!」

 「それって、あなたがアンドロイドだから抱く軽蔑じゃないの! 人間の尊厳に対してあなたは反逆しているところがあるんじゃないの!」

 「...? ええ? HIDEって、もしかしてあなた。 ORIGINだったら何をしても良いって言っている訳? それは捨てて置けないわ。この倫理の問題は、
  ORIGINもアンドロイドも無いはずよ。 たまたまCITYでは、アンドロイドは、当然だけど、男性は必要ないだけよ。 その男性が問題なんであって、
  ORIGINであることが問題なんじゃないわよ。 何を噛み付いているの? 今日は少しおかしくないHIDE?」

 「そうかしら? 私には、ORIGINであることへの不満があるらしく聞こえたけど...ふふん!」

  いきなりREAEがHIDEに抱きついてキスしてきたので、それ以上会話は続かなかった。しばらくお互いの愛情をしっかりと確かめ合った。

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Last updated  2009.01.05 14:37:51
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