言葉の散歩路

2010年07月13日
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第二部。数人の群舞で始まりました。4組の男女ペアのアイスダンス風?モノクロの衣装に薄い布(オーガンジーみたいなの)を両腕で広げて、美しい舞いでした。選手以外のこの人たちはやっぱりプロなんでしょうね?パンフレットを見てもどういう人たちなのかわかりませんでした。こういう人たちの中でもやはり目が行く人というのがありますね。
さて、順番はきれーさっぱり忘れてしまいましたので(苦笑)順不同で。

本日二度目の ボナリー 。 一度目の情熱的な衣裳とは違うエレガントな綺麗なブルーの衣裳で。しっとりとした演技でしたがここでもしっかりバックフリップ!ありがとう~~~""ハ(∇≦* )パチパチ♪

羽生結弦(ゆづる) くん。 今回、男性陣は外国人選手ばかりで唯一の日本男子選手でした。高橋大輔・織田信成・小塚嵩彦に続く四人目の世界ジュニアチャンピオン。パンフレットによれば現在高校一年生。で、シニアデビュー。彼のことはあまり良く知りませんでしたが、出て来た瞬間思わずウィアー?と思ったくらいジョニー風な衣裳。スタイル良くてなかなかどうして、良かったです。曲は白鳥の湖を和のアレンジで。4回転を跳んだようですがこれは派手に転んでしまいました。でも高校一年生で凄い。しなやかな動きがわたし好みだと思ったら、彼はプルシェンコとウィアーが目標なんだとか。なるほど動きも確かにそんな感じです。目指すものがいいよ君、などとおばちゃん目線になってしまいました。ここからまた成長して‥次のソチ五輪が楽しみ。

天井から白く美しい、2本の長い布が降りてきました。なーにあれは?と思っていたら‥ロシアのエアリアルのペア、 アレクサンダー&エカテリーナ・チェスナ 。 このエアリアルという演技は初めて見ました‥こんなフィギュアスケートがあったんですね。感動しました。空を飛ぶんです。主に女性が主体なんですが、天井から吊るされた布を掴んだり体に巻きつけたりしただけで物凄い高さまでぐるぐる回転しながら上がったり、それを上手く解きながら降り(落ち?)たり。アゴの辺りにぐるぐると巻きつけて両手両足も離して!凄いスピードで自転しながら公転するという荒業が悲鳴ものでした。く‥くび‥首絞まるぅ~~~やめてぇ~~~!‥な感じで(笑)サーカスの空中ショーのようでした。二人で布をたなびかせて回転しながらぐんぐん上がっていく様は天女の羽衣の舞みたいで綺麗でした。なんとこのお二人、結婚20年目というご夫妻なんだそう。息もピッタリ。素敵です。

二度目の オレクセイ・ポーリシュク&ロバート・コーディング (大柄と小柄のコメディー風アクロバット?男性二人組) 真っ暗な会場に、静か~‥に、静~~~‥かに、二人とも両手をだらんと垂らした猫背状態で入ってきて‥し~ん‥無音です。その間の取り方がなんとも絶妙で会場からは笑いが。パントマイムのようなピエロのようなコミカルな動きが何度も笑いを誘います。あちらのアニメーションを見てるみたい。力の抜けきった超スローでの演技。おかしな手の繋ぎ方をして絡まってほどけない、的な演技です。信じられないくらいのスローモーションなので逆に物凄い力技&バランス。ブレードのまま相手の上に乗っかったりブレードが下の人の頭すれすれをかすめたりと、もうードッキドキでヒヤヒヤ、驚きと感動の演技でした。

こちらも二度目の登場となる ビクトール・ペトレンコ 。 出てきてまず笑いが。第一部は静かな感じの演技でしたが今度はペアです‥”ミセスペトレンコ”と呼ばれるほぼ等身大人形と(笑)。軽快なリズムに乗って巧みに操るその技が凄い!自分の手足に人形の手足をくくりつけてるんですが、全っ然不自然じゃなくてもう楽しい楽しい。実際一人で滑って操ってるわけですが、あれは彼だからできることなんでしょうね。人形とちゃんと「ペア」になってました!終わって会場におじぎをする時もきちんと女性(人形)から。最後まで楽しませてくれました。

アイスダンスの ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ も二度目。ゴスペラーズとのコラボでした。第一部は可愛い感じでしたので二度目はしっとりと。曲は「誓い」。大人の演技という感じ。

再びの ジョニー・ウィアー 。曲はレディ・ガガの”ポーカーフェイス”。「ジョニー・ガガ」って呼ばれるほどジョニーワールド全開な演技です。会場が揺れるほどの重低音響くノリノリの曲に、黒基調で肩にフワフワした羽がついたフェロモン撒き散らしな衣裳。華奢だけどしっかりと力強くて華やかなんですよね。氷上の彼は月夜に浮かび上がる漆黒の花のようだと思いました。いやーーーーー‥ハートをわしづかみされちゃた(笑)もう最高に盛り上がってまるでライヴ会場でした。この日一番の歓声だったんじゃないかな。

バレエダンサーのような王子様の再登場。 ステファン・ランビエール  第一部では荒川静香さんとペアで登場でしたが(お姫様抱っこ~!‥まだ言ってるし)後半はシングルで登場。紫の衣裳が似合いすぎて両目がハートになる(笑)とてもノリのいい曲で椅子を使って片手にカクテルかな?な感じの新しいプログラム。ランビエールといえば跳ぶよりスピン。レイバックスピンも、独特な手の使い方をするシットスピンも、沢山のスピンを見せてくれてキャーキャー歓声の嵐。大人っぽく見えるけどまだ全然若いんですよね。ついおじさんかと思ってしまう(失礼)けど素の笑顔は本当に少年のようで可愛かった。側転もしたりして!それが派手で迫力があって美しかったー!歓声というか悲鳴というか絶叫が上がりました。どの選手も使った小道具はちゃんと、最後は自分で持ち帰るんですが、なんか椅子を取りに行ってみんなに何度も手を振りながら戻っていくランビエールがとってもチャーミングでした。翌日の公演では彼の代表的な演技「椿姫」を滑ったのだそう。これも見たかった‥。

そしてそしてそしてそして!! プルシェンコ の二度目っ! ゴスペラーズの生歌とのコラボでした!星屑の街というバラードで。バラードですが衣裳は赤のTシャツに黒のパンツとシンプル。バラードなのに3A-3Tを何度も跳ぶ跳ぶ。ホントにこの人は転ばない‥どんだけジャンプで斜めっても優雅に降りちゃう。高さも凄いしジャンプ降りた後のランディングもなんて綺麗なんだろう。指の先まで、髪の一本一本まで魂が行き渡っているよう。相変わらずさらさらの金髪。バラードなのに髪振り乱しての凄すぎるステップ。”ニジンスキーに捧ぐ”という演技のステップみたいな。最後に跳んだジャンプが四回転に見えて、会場もキャーッ!ってなったんだけど3回転だったのかも。回転が速くて判別つきませんでした。新潟公演は3回ありましたがその最後に四回転を決めたとかなんとか‥はっきりとはわからないんですが(苦笑)ジャンプの時とか、時々氷を削る音が聞こえて、本当にそこで今滑ってるんだっていう実感が持てて体が震えました。シットスピン(しゃがんで回るスピン)も以前よりずっと姿勢が深くて。膝を痛めて引退もささやかれたのに。どの瞬間をとってもやっぱりプルはすごいね。本当に生まれてきてくれて感謝しています‥同じ時代にこうしていられて幸せです。

えーと‥まだ終わりじゃないです(苦笑) 鈴木明子 さん。 好きな人なのにプルとウィアーとランビエールで頭いっぱいになってて忘れてました(笑)こちらは新しいショートプログラムの”ジェラシー”という演技を披露してくれました。生鈴木明子だーとワクワク。狭いリンクの中でも真剣な表情で演技してくれました。トリプルだかトリプルアクセルだったかを跳んだ時に、奥のステージ付近で凄い転倒があって一瞬会場がシン‥と静まったようでした。凄くびっくりしてケガでもしたんじゃないかと酷く心配しましたが、すぐに立ち上がって何事もなかったように最後まで本当に真剣に滑りきっていました。ショーだから、お遊び半分な雰囲気もアリと思っていたけれど、この人はどんな時も試合と変わらない演技をしてくれるんだなと、感動しました。何でもないように見えたけど本当にケガしてないといいな‥。

純白のドレス風な衣裳で登場したのは 安藤美姫 さん。もう「ちゃん」じゃないですね。テレビで見るより全然可愛いです。少しはにかんだよな笑顔がとっても可愛かった。曲はモナムール・モナムールとかなんとか‥しっとりと。女性の美しさをまんべんなく表現できる人だなーと思いました。テレビで見てるとどうも背中が硬い気がしてたんですが、生で見る彼女のスパイラル、とても綺麗でした。ジャンプで一度転等しちゃいましたが立ち上がると会場からは大きな歓声&拍手が。ああみんな彼女のこと好きなんだなーって感じてほっこりしました。彼女の出演が決まったのは一番最後の方だったと思うんですが、来てくれて嬉しかった。よく有名人を見た人が「オーラが違う」とか言いますが、別に体の回りに何かが見える訳じゃないけどわたしも初めて「オーラ」と呼ぶものを感じた気がしました。存在感とかそんなものでしょうか。そういう意味でも彼女の演技を見れたことは感動です。

ショーのオオトリ、ラストは 荒川静香 さんでした。 曲はカルメン。黒基調に赤のラインの衣裳。カルメンというとわたしの中ではどうしても鈴木明子さんのイメージが強いんですが、荒川さんのカルメンは激しさより優美な感じでした。金メダリストにこんな言い方はないでしょうが、やっぱり上手ですね。フィギュアスケートは見せる(魅せる)ものだから、どんなに確実に滑っても、凄いと言われる技術があっても、そこに氷上ならではの優美さ、滑らかさがあって、立っているだけで絵になるようなそういう演技に感動する。荒川さんは立ち姿だけでとても綺麗で、手や指の使い方も本当に心地よくて。そしてとても柔軟性があるので、有名なイナバウアーの反りもそうですが、Y字スピン、I字スピンもすっと足が上がって、スパイラルシークエンスなんて完全に180度開いたままぐらつくこともなく優雅で完璧。表情も演技も、魅せるということを知り尽くしていて、プロだな、と溜め息がこぼれました。ここでもまたイナバウアーが見れて大喜びのわたし(笑)

そして‥いよいよフィナーレへ。







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最終更新日  2010年08月05日 12時08分03秒
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