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2004年08月06日
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テーマ: アポジを踏む(1)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 ここ数日に限ればなぜか帰化申請の相談が増えている。相談者の多くは韓国の方だ。お話を伺いながら常に脳裏をかすめるのは小田実の短編「アポジを踏む」だ。
 小田実はベ平連華やかなりしころ、最先鋒のコメンテイターであった。高津高校から京都大学というコースはあのオダサクこと織田作之助と同じだ。
 私が高校生だった頃、小田実の生家があった桃谷の細工谷商店街を日々通学の為に歩いていた。当時から小田実はいろんな小説を書いていたが、この「アポジを踏む」ほどの名作は見あたらない。それほど優れた作品だと私は思う。
「オダクン、ぼくはね。死んでも生きたまま国に帰るんだよ」
 妻の親父であるアポジはいつもそういっていた。
 苦しい戦中を生き延び、戦後は神戸の長田に住まいを定め、
「僕の作った長靴はとぷように売れたよ、オダクン」といつも自慢していたアポジ。昭和天皇の葬式を見ながら、
「やり方が僕の国の葬式と同じだよ、オダクン」と言っていたアポジ。
 クライマックスは亡くなったアポジを埋葬、みんなが「アイゴー!」と泣きながらアポジを踏む箇所である。
 良い作品は忘れた頃に顔を出す。いちど読んだら忘れない。
 オダクン、僕はね、日本の警察に犬や猫のように「とつかれたよ」というアポジの言葉が何ともリアルすぎて僕の脳裏から離れない。紳士然として淡々と話すアポジの口調の底には民族の誇りとともに、有史以来常に他民族に迫害され、脅かされてきた弱小民族の達観めいた諦念が流れているようにも思う。
 世の中、キムチに始まり、冬のソナタで一気に韓国ブームとなっている。古き日本の面影を残す儒教の教えが今だ色濃く残る韓国、道徳や躾などの観点からもわれわれ日本人は韓国に学ぶべき部分が多くあるように思う。こんなことを書くとアンチ儒教の作家伊沢元彦に怒鳴られそうだが・・・。
 いずれにしろ「アポジを踏む」は原稿用紙にして30枚足らずの作品、村田喜代子と共にその年の川端康成文学賞を受賞した。皆さんも今年のお盆休み、騙されたと思って読んでみてください。





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最終更新日  2004年08月06日 06時45分50秒
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