EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

2018年10月17日
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カテゴリ: トランス




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ひとり1セット2つまでだよ…
売り子はそういいながら、列をなす群衆を客にしていた
彼らは思い思いに、程度のいい、おしゃれなそれを選び、吟味し、最終的に一組のセットを決めるとレジに並んだ。
中には小さなものを買うものも居たが、みなこぞって大きめの枷を選ぶ。
それもどこか誇らしい顔をして
そして、それを自分の足首に装着した時に、ちょっとばかし嬉しそうな顔をするのだ。
おれのこの枷を見てみろよ…すんげー重くて痺れてくる
それに、この黒光りする光沢がたまんねーな。
彼らにとって自慢なのは、その枷はできるだけ大きく、重く、足を引きずるのに負担がかかることだった。
この負担こそが彼らの誇りであり、この街全体のシンボルと言っていいほどの装着品だった。
ある日、同じような光景が続く中、一際でかい枷を選びはめようとする少年が現れた。
今日で出ている枷の中で、最も大きいものを…
おお、威勢がいいこったね…
これだよ、ははは、でもあんたにははめられっこないね…
もしはめられたとしても、ピクリとも動けなくなるに違いないさ。
少年は、無視し、自分の足にはめた
僕の父ちゃんは、これと同じくらい大きいものをはめていたんだ…
僕にだってできる…僕にだって…
ほら、言わんこっちゃない。。。
はめたところで足をあげることもできないじゃないか。。。
それに引きずることもできない始末さ・・・
ちょいとあんた、邪魔なんだよ…そうしてられると
他のお客さんが待っているんだよ…
とっとと、そのお気に入りのやつを外し、自分にふさわしい枷を選び取りなよ…
うるさい・・・!
少年は踏ん張ってみたが、叶うものではなかった。
しばらく押し問答の末、ようやく彼は断念し、少し小さめの…いや先程よりは二回りも小さい枷を選び、はめていった。
少年は、残念そうな顔を隠さなかった。
そこへ、後ろの客が売り子に話しかけた。
その少年が挑戦したやつを頂こう…
その大男は、その枷をおもむろに自分の足につけ、さらに、追加の重り球を2つも鎖につけて、歩きだした。
見るものを圧倒し、しばらく人だかりができた。
群衆はため息混じりに、おおーあんな枷をつけて歩くやつは、そうそうみたことねえぞ…といった。
そしてその男の歩く後ろ姿に注目が集まると、沈黙が訪れた。
その男は重重そうに歩く足が、地面にめりこみ、陥没する姿…そしてその陥没する足をさらに持ち上げる姿を人々は見たのだ。
何ということを…
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Eili ...





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最終更新日  2018年10月18日 23時03分25秒
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