せいけい いっきょく みず ちょうちょう みず はさ おう か かげ また きょう
清渓 一曲 水 迢々。 水を挟 むの桜花 影 も 亦 嬌なり。
けいしゅう た いえ き こうし らっこう ふか ところ ざ しょう ふ
桂楫 誰が家の貴公子ぞ。 落紅 深 き 処 坐して簫 を吹く。
詩文説明
清らかな大堰川が、一曲りして遙か彼方に流れていく。その水を挟んで桜の花が 咲き誇って春まさに爛漫、流れに映る景色も又美しい。この川を桂の木で作ったかいを使って舟遊びをしているのはどこの家の、貴公子だろうか。紅の花びらの深く積る辺りに座り、笛を吹いている。
渡月橋の下の大堰川の水ゆったりと流れ、川を挟んで両端には桜がきれいに咲き誇っています。右の嵐山も桜満開である。(昔は渡月橋の南の山を嵐山と云っていたようですが、現在では渡月橋を中心にここら一帯を嵐山と呼んでるようです。頼山陽は文化8年(1811)此処嵐山を訪れています。
美
しい花びらの深く積もる中に座って笛を吹いている、果たして吹いているのは誰であろうか。 下写真は花見で集まってきた人たちで賑わう渡月橋付近。


作者
頼山陽
父は安芸藩儒春水。安9年9月12日に生まれた。名は襄。字は子成。通称久太郎。号は山陽、また三十六峰外史ともいう。叔父杏坪に7歳から書を学び、18歳で江戸に遊学。軌道を逸するところあって叔父に伴われ帰藩するも脱藩の罪により幽閉される。日本外史、日本楽府を編纂、尊攘派の志士達に多く読まれ大きな影響を与えた。京都に塾を開く、晩年は九州に遊び各地の名士と交友。また孝養を決意母に尽くした。享年53歳。
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