2019/08/07
XML
テーマ: 社交ダンス(8730)
カテゴリ: アートのはなし
レンブラントは17世紀、オランダの黄金時代に活躍した画家です。

今年没後350年ということで、6月まで アムステルダム国立美術館 で大回顧展が開催されていて、この門外不出の名画『夜警』を含め約400点が公開されていたそうです。





レンブラントは大好きな画家の一人間なので、日本に彼の作品が来たときは欠かさず見に行っていますし、この絵も2回アムステルダムに見に行きました。

彼の家 にも行きましたね。

でもまだまだ知らないことがたくさんあるんです。





オランダ三大巨匠って誰かご存知ですか?

一人は話の流れ的にレンブラントというのは分かりますね。

あと二人は?

答えはのちほどお知らせします。





レンブラントの代表作『夜警』は当時オランダでブームだった集団肖像画です。

今でいう記念写真のようなもので、有名な画家に描いてもらうのがステータスにもなっていたんですね。





ダンスの競技会で表彰されると決勝メンバーで集合写真を撮りますが、こいうのは基本的に顔がはっきりわかるようにみんな同じ方向を向いています。

ところがレンブラントの描く集団肖像画は動きの瞬間を切り取ったような構図で、顔がはっきりわからない人もいたりします。

描かれてる人はみんな割り勘でお金払ってますから、自分がピンボケだったら怒りますよね。

そんなわけで世界的なこの名画も注文主には不満を持つ人も多かったようです。





真ん中の左手を出している隊長の手の影が隣の副隊長に写っていますが、その指差す先にアムステルダムの紋章が描かれていて『この町を守る』的な意味が込められているそうです。

初めて知りましたね。





この絵には隊員ではない一人の少女が、目立つところに光を浴びて描かれています。

どうやらレンブラントの最愛の妻サスキアがモデルらしいです。

よく見ると少女のところに鳥が逆さまにぶら下がっているんですが、鳥の足はこの自警団の紋章なんだそうです。

彼女の着ている黄色いドレスは勝利の象徴。

縁起がいいものをちりばめたお正月飾りみたいな雰囲気ですね。





これらのウンチクはアートステージと言う番組で知ったんですが、夜警にまつわる3つの悲劇というのがあるんだそうです。

1 ナイフで切られたり酸で汚されたり、3度の損傷を受けてる。

2 経年劣化で絵が暗くなっていたため『夜警』というあだ名がついた。

3 飾る場所に合わせて端っこを切り取られた。






1番の話。右下の子犬のあたりにナイフの切り傷がはっきり見て取れます。

現在修復作業がネット配信されているそうで世界中の注目を集めているとのこと。





2番の話。実はこの絵、昼間の風景なんだそうです。

本当のタイトルは『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊』。

ニスの劣化で黒っぽくなっていたせいで、18世紀に『夜警』というニックネームがついたそうです。

今は洗浄されて鮮やかな色がよみがえっています。





3番の話。これはひどい話なんですよ。

1715年に市役所に飾られることになったこの絵、もとは縦4mX横5mだったそうです。

ところが飾る場所がもっと狭かったので今のサイズ縦3mX横4.4mにカットされたんだとか。

切り取られたところに描かれてた人は本当に残念ですね。





さてクイズの答えですが、残る二人はフェルメールとゴッホだそうです。

オランダ黄金期はいい画家がたくさんいますから、他の画家を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんね。

レンブラントは素晴らしい画家なんですが、うちに飾りたくなるような絵じゃないんですね。

フェルメールはいろいろ飾ってます。もちろんニセモノを。





星星星アートのある生活星星星





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019/08/08 09:13:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[アートのはなし] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: