FANTA-G

FANTA-G

2012.08.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 自分は昔、ラジオの文化放送の「さだまさしのセイヤング」という人気番組のいわゆる投稿常連、ハガキ職人だったんですが。

 で、この番組は当時本当に人気で、DJのさださんいわく「毎週1500通以上のネタハガキが届く」ぐらい。当然、番組内で読まれるのはせいぜい20~30通ですからその倍率は察していただけるかと。

 で、私も最初はたくさん出して、没ばかりだったんです。それこそ恥ずかしい話ですが、ポケットにネタ帳みたいなモノを忍ばせて、思いついたネタ、くだらないネタ、実際にあったねた事など、面白そうな事をかき集め、毎週10枚ぐらいハガキに書いて投稿していました。

 しかし、その頃はまったく読まれない。どんなに出しても出しても没の日々。逆にラジオ内ではいわゆる常連のハガキ職人が一回の放送内に何枚も読まれるなど、その自分との差に「コイツら、裏でつながってるんじゃないか?」と根拠のない恨み言まで考える始末でして。

 で、ある日、金欠もあって毎週10枚送る事をやめたんです。今週は送る予定だった10個のネタのうち、一枚だけを自分の中で選ぼうと。文章もただ書き連ねるのではなく、読んだ時の語彙の面白さや句読点の位地、DJやアシスタント、自分たちリスナーが好きそうなねたを折りませるなど、精査してこの一枚に賭けようと。真面目にハガキに薄く鉛筆で下書きして、それを上からサインペンで清書するような。

 不思議なもので、それを始めてから読まれる確率が格段に上がったんです。毎週、出せば必ず読まれるぐらい。いわゆるハガキ常連の仲間入りで。

 で、その時、学生ながら思ったのは「倍率が何十倍、何百倍であっても選ばれる物は決まっているんだろうな」ということで。むしろ、初期の無策にやたらハガキを書いていた頃というのは、それに気がつかず「たくさんはがきを書いたから当たるだろう」という、くじ引きや抽選みたいな考えでいたんだろう、だから読まれなかったんだと。

 「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということわざがありますが、こういう内容で精査されるものに関してはどんなに撃っても選ぶ側に当たらない、逆に私以外のハガキ常連も、きっと毎週こういう書き方をしていたんじゃないかと。そう考えました。

 ちなみにこの話には後日談がありまして。12年続いた番組が終了し、3年ほど経った頃の話ですが。さだまさしさんがNHKの歌謡番組「二人のビックショー」内で架空ラジオ番組を
演じたのですが、その際に私の昔出したハガキが読まれたんです。TV前で自分がびっくりしていると、さださん曰く「このハガキ、昔ぼくがやっていたラジオ番組に投稿されたハガキなんです。その時は僅差で没だったんだけど、なんかずっと持っていてねえ。ここで読ませてもらいました」と(笑)。うれしいやら感動するやらで。

 たかが一枚のネタハガキにもいろんな思いがあるんだなあ、とつくづく感じました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.08.19 12:09:29
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

FAM5220

FAM5220

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ツキアップ@ Re:絶滅危惧種を食べようとまでは思わない(10/17) ツキアップについては、 0896240183 をど…
もにゃら@ Re:絶対にこの人だけは支持できない(09/10) 高市氏が総裁になってしまいましたね… 氏…
ちいふう@ Re:一言でも言ったら積み上げてきた謝罪の言葉は全部リセットされる(08/17) お疲れ様です 今回の内容、氏のおっしゃ…
いちはら@ Re:AI作画は画材が増えただけだと思う(08/05) 二次創作と生成AIの問題は別物だと思いま…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: