アレ、ときどき遥人　鼓動を鳴らせ。

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2008.09.26

『題名のない子守唄』'０６・伊

テーマ：おすすめ映画(4071)

カテゴリ：映画　タ行

あらすじ

金細工の工房を営むアダケル家のメイドに雇われる。
それは周到に策を講じて、手に入れた念願の職場だった・・・。

感想
ヨーロッパ映画賞、観客賞受賞。
監督賞、主演女優賞、撮影賞ノミネート。

『ニュー・シネマ・パラダイス』

の
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が

新境地開拓！

突如、イタリアに現れた謎の女性

彼女は何者か？

彼女の目的は？

フラッシュバックで挿入される彼女の過去が
観る者の想像力を刺激する！

エンニオ・モリコーネの分かりやすいほどの
緊迫感を煽る音楽が、盛り上げ！

ミステリアスで、スリリングな物語に
最後まで、画面に釘付け！

主演のクセニア・ラパポルトが
素晴らしかったですね～
彼女の現在と過去のヒロインの演じ分けを
観る為だけでも、観る価値があると思います。

それから、子役のクララ・ドッセーナちゃんも
頑張ってました

キャストは他に、『パッション』

『赤いアモーレ』

のクラウディア・ジェリーニ
『美しき少年／エルネスト』のミケーレ・プラチド
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
『裸足のトンカ』

のアレッサンドロ・ヘイベル
『ピエラ　愛の遍歴』の作者のピエラ・デッリ・エスポスティ
『靴に恋して』

のアンヘラ・モリーナ
『イタリア的、恋愛マニュアル』

の
マルゲリータ・ブイ等。

ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。

体つきまで違い、まるで別人のようで
クセニア・ラパポルトは、凄いな(゜ロ゜)！

家賃が高いのに、悪い部屋を借りたり
割りの合わない仲介料で仕事を斡旋してもらったり
執拗にアダケル家への接近を図る
謎の女イレーナの目的は、何なのか？

イレーナが、スーパーでのボディチェックで
性的拷問の記憶が蘇り、苦悶する場面や
苺をかじり、恋人との甘美な思い出に浸る場面など
多用されるフラッシュバックで
最初は、性的虐待にアダケル氏が関与していて
その復讐の為に、近付いたのかと思ったが
やがて、イレーナのテアへの接し方で
テアが彼女の娘なのだと分った。

そうやって観客に、ある程度の予想をさせておいて
実は、イレーナは９人も子供を産んでいたとか
実は、テアはイレーナの子供ではなかったとか
予測を上回る衝撃の事実を、最後に
明らかにするのが、巧かったよな。

重苦しい映画だったけど、爽やかな後味にしてくれた
刑期を終えたイレーナの前に
成長したテアが現れるラストシーンが、また良い。

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