Flatのガンプラ製作日記

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2026.06.03
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「残月記」です。


残月記 [ 小田雅久仁 ]

何というか、ヌルヌルしたような作品です。
爽やかな作品ではないです。
かと言ってドロドロしているわけではないです。

なんですが、何か飲み下しにくいのいうか、不思議な作品です。
最初、長編かと思っていたのですが、3つの別々の作品でした。
共通するのは「月」です。

1話は家族でファミレスに言って、トイレに行った時に月が裏返ったのを見た男。
今のは何だったのかと席に戻ってきたら、急に「あなたはだれ?」と言われる。
そしてその世界における自分がトイレから戻ってくる。
急に世界から弾き出されてしまった男は・・・

話は、これから、というところで終わります。

それもあって、2話はその続きだと思っていました。
2話の主人公の女性は叔母が持っていた石を枕に挟むと「月に行ける」と生前言って
いたことを思い出し、枕に挟んで寝てみる。
すると、不思議な世界観の月世界の夢を見るようになります。
あまりに真に迫った内容に、あちらが本当で、こちらが夢の世界なのではと思うほど。
そして・・・
どこで1話と繋がるのかと思っていたら、繋がりませんでした。完全に私の勘違いです。

3話はタイトルにもなっている残月記というお話です。
月に満ち欠けで活性化したり、落ち込んだりする不思議な病気が蔓延する日本。
そのせいもあって、危機的状況の暫定的措置として独裁者の誕生を許してしまいます。
ディストピアにおいて宇野は命を懸けた戦いに参画することになります。
宇野も病気持ちで、病気の者の中から戦いの素養がありそうな者を選抜して戦わせて
いたのです。
昔のコロッセオみたいな感じで、偉い人の余暇ですね。

そんな宇野にも好きな女ができ、特定の回数生き延びた闘士は引退できるので、そこで
その女と余生を過ごすことを夢見ます。
しかし、そんな彼はある政争に巻き込まれてしまいます。
そして・・・

この話も救いがなくて、嫌だったのですが、最後の20ページくらいがとても良かったです。
このためにこの本がある言っても過言ではないです。

こんな救いがあるのか。





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Last updated  2026.06.03 21:12:57
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