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先日レバノンから帰ってまいりました。久しぶりのレバノン…実に2年半ぶり! 懐かしい面々に会うことができて、とても楽しいひと時を過ごしました。みんな元気で嬉しかった。レバノンは相変わらず汚くて臭い国でしたが(笑)、友達と会う一時は最高で、これだったら年に1回くらいは来てもいいかも…なんて思ってしまいました。
「レバノンは汚くて臭い国」と書きましたが、これはベイルートの話で、レバノン方言で「ダヤア」と呼ばれるいわゆる田舎に行けば、緑も多く、空気もきれいなのだそう。でも私にとっては特にレバノンの田舎がきれいだとは思わない。ヨルダンにだって緑の多いきれいな場所は北部にたくさんあります。シリアはもっときれいだけど。やっぱり断然レバノンよりヨルダン、そしてヨルダンよりシリアびいきの私(笑)。
さて、そんな風にレバノンにはかなり冷たい視線を送っている私でありますが、そんな私を感動させるレバノンで唯一の(?)遺跡はココ! 知る人ぞ知る、バールベックです!! 先回のブログでも「息を呑む美しさ」と伝えましたが、このバールベックでは、神業(かみわざ)並みの装飾が施された美しい遺跡を見ることができます。
バッカス神殿。
バールベックは3つの神殿で成り立っています。ジュピター神殿、バッカス神殿、ビーナス神殿の3つ。この中でもバッカス神殿は当時そのままの様相でそそり立っています。
バッカス神殿内部。
内部の装飾も凝っています。あーー、写真では伝わりませんね。ただの遺跡に見えてしまう。。。そして、バッカス神殿の入口の装飾は圧巻。
門構えの装飾。
この優美な装飾がぐるっと門全体に施されています。どれくらいの時間がかかったんだろう…と思わずにはいられません。それから柱廊。コリント式の柱がズラリと当時のまま並んでいます。柱廊の高い高い天井を見上げると、これまた手の込んだ装飾が天井一面を飾ります。下の写真では分かりにくいですが、繊細な銀細工のような装飾が施されています。
バッカス神殿の裏に回ると、倒れた柱や倒れかかった柱があります。柱の大きさをお伝えするために、自分を入れて撮ってみました。なんちゅうデカイの!
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柱廊の上部にはこのようなライオンの彫り物が付いていました。雨が降った時には、このライオンの口から水が下に流れるようになっていたのだとか。
このバッカス神殿、アテネのパルテノン神殿の大きさを上回る規模なのだそう。バッカス神殿だけを今回ご紹介しました。ジュピター神殿は、このバッカス神殿よりさらに規模が大きいのですが、現在は6本の柱だけしか残っていません。ビーナス神殿は現在修復中。
さて、このバールベックですが、入場料は10ドル。こぎれいで詳細な説明付きの小さな博物館もあります。このバールベックはイスラム教シーア派のエリアにあり、入り口周辺の露店では「ヒズボラ」(レバノンのテロリストともささやかれるシーア派過激派の武装組織)のTシャツなどが売られています(笑)。ゲゲッと思われるかもしれませんが、全然危険ではありませんので、ご安心を。ヒズボラは反欧米をモットーに、イスラエルに対抗するために立ち上げられた組織ですから、観光には全く問題ありません。また、ヒズボラのアラブたちもごくごく普通の人たち。ごく普通のお父さんであり、お母さんであり、若者であり…あ~、なんで人は、そして何のために争うのだろう、と思わずにいられません。
ま、こんな風に政治的・宗教的にかなり複雑なレバノンですが、このバールベック、皆様にはぜひ足を一度はお運びいただきたい壮大かつ優美、稀有な遺跡なのであります。
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