2019.12.05
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カテゴリ: 京の見どころ
 今回飛び入りの更新です 10月のかかり、ブログで行き来させて頂く 悠々愛々さん がUPされた御朱印共々のご紹介で、初めて知った春と秋二回だけの限定公開のお寺です、自宅よりほんの近くでもあり悠愛さんから頼まれました限定御朱印を頂き方々行ってきました 久しぶりの直近写真です

  大雄院 (だいおういん) 臨済宗大本山・妙心寺の塔頭寺院です

豊臣から徳川への過渡期1603年徳川尾張藩家老の石河(イシゴ)光忠が父光元の菩提を弔うために、叔父の慧南玄譲(エナンゲンジョウ)を開祖に創建された寺院です 表門.庫裏.書院.客殿(方丈)が指定文化財とされています

↓境内入った庭で出迎えてくれます「なかよし地蔵」、心なごみますね


 ↓大雄院玄関とその横の紅葉が綺麗です


 ↓紅葉が映える所はここでしか観られませんでした


 ↓門前です 入ったところに先のお地蔵さん仲良く鎮座しています


 客殿(方丈)の襖絵障壁画は、全部で72面ありすべて江戸末期から明治初期にかけて活躍した柴田是真(シバタゼシン)の若き日の肉筆画で、江戸の大火で多くの作品が失われ残る是真の貴重な作品とされています

☆柴田是真  漆工家、絵師・日本画家で当時から天才絵師と評され、その技巧と卓越したセンスで多くの優れた作品を生み出しています、粋な作風が欧米人に好まれ現存する作品の多くが海外にあります、大雄院は次に触れる復活する襖絵と共に是真の足跡が残る貴重な寺院となります

 本院の住職で石河家を継ぐ石河正久師が発案、柴田是真の描いた”花の丸図”を復活させる「大雄院襖絵プロジェクト」が始まりました、四期に分け全部で18面の襖絵を2018年4月より始め2020年春完成を目指し進行中です (第三次の支援も広く募集中です)

 ↓院内正面は「客殿」花頭窓が出迎えてくれています


 場面が変わります 
「明治宮殿・千種の間」大天井に柴田是真が描いた代表作花の丸図が見られます
この花の丸図を大雄院の襖絵として復活させる全18面の襖絵プロジェクト、その制作に当たられているのは安川如風絵師です

☆明治宮殿  旧江戸城西の丸に明治21年落成新しい宮殿として誕生し、その後の明治・大正・昭和と皇居としてその役割を果たしてきましたが、第二次大戦の昭和20年5月近くの参謀本部が爆撃をうけた際の火の粉により類焼し焼失しました   (注)皇居現宮殿は昭和43年の建設です

☆安川如風絵師  現在日本で唯一の宮絵師とされます、二条城障壁画模写、同唐門の彩色修復(いずれも重文)、明治神宮や北野天満宮の国宝や重文の彫刻や彩色修復を担われて来ています 伝統の技術を護り表現できる名工・名絵師です

 ↓宮殿の写真、丸天井に描かれているのが花の丸図です (少し見難いですが当院に残された写真です)


 ↓大雄院に戻ります「書院」玄関です 襖絵が迎えます


 ↓玄関正面に見える四枚の襖絵です 右から順に春.夏.秋.冬の花丸図です 下に置かれているのが先の明治宮殿千種の間の当院の写真です 


 ↓玄関四枚の裏側、書院(客間・お茶室)の四枚です 玄関共々第一期襖絵プロジェクトの作品です


 ↓床の間横 第二期プロジェクトの二枚 すぐ横の真っ赤の鶏頭で部屋全体を引き締める意図で書かれています


 ↓続く向こう側 第三期プロジェクトの四枚は穏やかな色使いが意識された様です

 以上で14枚の襖絵です、あと第四期として現在玄関横の四枚が来春を目指し製作中で全18枚のプロジェクト完成となります

 ↑糸桜 メジロが二羽止まります

 ↑紅白の蓮 右に蜂、左は雀です
↓無作為に六つの花UPしました


 ↑鶏頭(ケイトウ) 鶏冠に似た花です

 ↑紫陽花 花は薄く書かれています


 ↑桔梗と稲 引手は向かい合う鶴です

 ↑山茶花に雀二羽飛びます


 ↓柴田是真と安川如風両者の「紅牡丹」です、如風作には蝶が描かれます     (この写真は大雄院HPから拝借したものです)


 ↓丸い手水鉢 下は水琴窟が造られいい音が響きます


 ↓苔がみずみずしく映える小さな坪庭です


 ↑滝猿図と

 ↑向日葵図 共に若き日の是真作です
↓先に触れた大雄院に残る是真の72面の障壁画の内二面です             (これらの襖絵は撮影不可で当院パンフレットからです)


 ↓方丈南側に大きく広がる庭園です 

 ↓池は”心字池”です

 ↓庭 中ほどです 苔地がきれいに手入れされています

 ↓庭西方、蓮華寺型燈籠があちこちに置かれます 刈込が丁寧に配されています



 ↑御朱印を書かれるご住職の揮毫 独坐大雄峰は有名な禅語で「今、此処に一人座する素晴らしさ」と説かれる言葉で、ここでの大雄峰は中国の名峰・百丈山を指しますが、書かれたご住職はここ大雄院との想いなのでしょうか、似顔絵は隣の達磨大師です
↓方丈床の間 「達磨大師」軸


 終りに、悠々愛々さんに代って戴いて来た今公開限定の 達磨朱印「直指人心」 、素晴らしいものでした、自分では収集してはいませんが、過去に目に留め またブログでご紹介を頂いた御朱印と比べ遜色ないものでした、ご紹介がありました。
 (悠々愛々さんのブログ... 想い出は心の宝石箱に... )← ご覧下さい





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最終更新日  2019.12.07 09:23:27
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