2020.02.09
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カテゴリ: 京の見どころ
 8年前に一度UPしていますが、再度当時の写真も振り返りご紹介します
壬生寺の節分会(セツブンエ)は豆まきが主でなく炮烙(ホウラク)奉納と大念仏狂言・大護摩祈祷と珍しい行事があります   (ただ、前回と同じ写真は使っていません)

 壬生寺  壬生狂言を伝える京都・律宗の大本山です

 991年円城寺(三井寺)の僧・快賢により創建され、古くから地蔵院、宝幢三昧寺(ホウドウサンマイジ)と称されます 火災により焼失ののち1300年律宗の僧で融通念仏(注・1)を唱える円覚上人により再興され、「壬生大念仏狂言(壬生狂言)」もこの円覚上人により始められ以後「壬生寺」と呼ばれる事となります
昭和37年放火により本堂が焼失し、現在のご本尊地蔵菩薩立像は律宗総本山の奈良・唐招提寺から移されたものです

 ↓「正門」です 壬生延命地蔵尊と掲げられています


 ↓正面に本堂が見える参道 沢山の人出でした


 ↓「千体仏塔」壬生寺創建1000年を記念して、明治時代からの石仏1000体がミャンマーの仏塔パコタの形に安置されています


 ↓本堂直前です


 ↓節分会のお詣り、庶民大衆の除災招福を祈願し、3日間にわたり古式による節分厄除け大法要が執り行われます


 ↓「阿弥陀堂」阿弥陀如来三尊像(阿弥陀如来、観音・勢至両菩薩)が安置されています、また地下には壬生寺歴史資料室となり古来からの貴重な資料が保存されています


 ↓「弁天堂」明治27年に再建されたもので、清水寺・延命院から移された秘仏の弁財天が祀られています


 ↓「水掛地蔵堂」江戸時代中期の作と伝わる水掛地蔵が安置されていて、水を掛けながら願い事をすれば聞き届けられると言い伝えられ、多くの人が願掛けに訪れています


 ↓炮烙奉納の風景は壬生寺節分の風物詩とされています 素焼きの皿に厄除けのご祈願と家族の名前を墨書し納めます 


 ↓奉納された「炮烙」大きく積まれ保管されます 


 ↓「大念佛堂」(狂言堂)は、1856年の再建ですが、綱わたりの芸をする「獣台(ケモノダイ)」や鬼などが飛び込んで消える「飛び込み」などの装置を持ち、他には見られない特異な建造物として昭和55年に国の重要文化財として指定されています


 ↓節分会の演目「節分」、厄除け鬼払いの狂言がユーモラスに繰り返し上演されます   (春・秋を通じ、狂言上演中の写真はOFFで説明資料より)


 ↓四月に行われる大念仏狂言会で上演される「炮烙割り」で節分に奉納された炮烙が落とされ割られます   「厄をおとす」 炮烙奉納の由来です  (同説明資料)


壬生狂言は年に三回(2・4・10月)開催されますが、一般的な狂言とは異なり身振り手振りだけでユーモラスに演じる無言劇となります、壬生大念仏講の講員さんが演じ国の重要無形民俗文化財とされています 「カンデンデン」と呼ばれるお囃子も有名です

 ↓当日上演される演目は30あります 内一部の写真です  (同説明資料)


 ↓「大護摩祈祷」が始まります 聖護院の山伏さんが集合です


 ↓法弓の儀式


 ↓火がつきました


 ↓煙が出ます 奉納された護摩木が焚れます


 ↓もうもうたる煙です


 ↓炎が立ち上ります、迫力身近に感じます


 ↓厄除け開運の祈祷です


 ↓変わって境内にある「壬生塚」入り口です


 ↓壬生塚、壬生寺でもう一つ有名なのが幕末・新選組の本拠ともなったゆかりもあり、その遺跡が残ります 正面は近藤勇銅像です


 ↓壬生寺北隣にある「新選組屯所跡」の遺跡です


(注・1)大念仏狂言は、平安時代末期に天台宗僧侶・良忍が始めた融通念仏の教えを広めるための念仏狂言のことをいいます、融通念仏の教えとは、「一人の念仏が万人の念仏に通じる」という自他の念仏が共に即融合し合うという教えだそうです
 京都には三大念仏狂言があります、今回御紹介した壬生寺の他に、嵯峨釈迦堂「清涼寺」と千本えんま堂「引接寺(インジョウジ)」の三ヶ寺です
狂言は別として次回は近くの千本えんま堂「引接寺」へ出かけて来ます


    *****************

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最終更新日  2020.02.09 05:00:10
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