やさぐれ同盟

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Jan 20, 2004
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カテゴリ: 映画評
ついに自衛隊が現場へ到着したようですね。もう、こうなったら「反対」とか言ってる場合ではありませんね。ただ自衛隊員のみなさんの無事を祈るばかりです。

時事ニュースに影響されたのか、なんか無性に戦争映画が観たくなった僕は『地獄の黙示録』と『フルメタル・ジャケット』と『ブラック・ホーク・ダウン』を観ました。『地獄の黙示録』は一昨年だかに公開してた特別完全版とかいうやつでした。49分の未公開シーンとやらは少々蛇足ぎみではあるのですが、プレイメイトととの、その後のシーンは素敵でした。ものの本によると、この映画、シナリオ段階では、明らかにベトナム戦争礼賛がテーマだったようなのですが、このシナリオが実現してたら、いまより100倍凄い映画になっていたことは間違いありません。惜しくも実現しなかったラストはカーツ大佐がせまりくるベトコンをスピーカーからドアーズの『ハートに火をつけて』を爆音で流しながら迎え撃つという、とんでもないものだったということです。しかし、やっぱり、この映画はキルゴア中佐につきますね。

次、『フルメタル・ジャケット』も、昔から大好きな映画なのですが、前半の鬼教官ハートマンの罵詈雑言は、いつ観ても爆笑してしまいます。この映画もベトナム戦争を題材にしているのですが、ジャングルが舞台ではなく、廃墟となった市街地での戦闘なのです。しかし敵兵は全然出てきません。ブービー・トラップとスナイパーとの緊張感みなぎる戦闘シーンは、かなり異色の映画と言えるでしょう。この映画にはっきりと出てくるベトコンはたった一人だけ、しかもそれは少女なのです。自分達を苦しめた敵が、少女だったことに驚愕し、死にかけた少女を見下ろす主人公達に、その少女は「私を撃て」と繰り返します。少女を撃ち、ラストはアメリカ兵が『ミッキーマウス・マーチ』を合唱しながら歩いていく場面は何とも悲痛です。

で、『ブラックホーク・ダウン』はソマリアでの市街戦。この映画、リドリー・スコットが、スピルバーグの『プライベート・ライアン』の評価に嫉妬して作ったとかなんとか言われてる作品なのですが、なるほど確かに気合入ってます。でもあんまり話題にはならなかったよねえ? 戦争映画というのは、はからずも「反戦映画」にならざらるを得ないものですが、これはあまり、そんな感じは受けません。最後にもっともらしく「戦う理由」めいた話も出るのですが、明らかに余計だと思いました。

僕は戦争映画が好きです。戦争は嫌いです。でも戦場という現場で戦う兵士達には共感します。実際に戦う人々に「あなたは間違っている」と言える人が嫌いです。もしイラクの自衛隊が襲われて、彼等がイラクの人を撃ったとしても、それを非難してはいけないと思います。ほら、その倫理の教科書を焼き捨てて、映画を観ようよ。『ハンバーガー・ヒル』なんて良いと思うよ。想像力を駆使して、「決して結論の出ない問題」について考えよう。本も映画も、そのための道具なんだから。実際に、自分が戦争に巻き込まれる前に、しっかり悩んでおくのだよ。





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Last updated  Nov 30, 2004 02:10:13 PM
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