やさぐれ同盟

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Sep 17, 2005
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カテゴリ: 書評
平凡社新書『昔、革命的だった お父さんたちへ』を読む。副題に“「団塊の世代」の登場と終焉”とあるように、団塊の世代に向けられた批判。
三章で構成されており、全共闘の流れをわかりやすく解説した一章は勉強になった。それ以外は、はっきり言ってクズみたいな論旨。著者は林信吾と葛岡智恭という人達の共著。この二人、何にも分かってない。というか批判のための批判でしかないので、興醒めも甚だしい印象。団塊世代を批判したいために、それ以外のものを何でも肯定的に捉えようとしているのが滑稽だ。
要するに、今の世の中、どうにもこうにも上手く回っていないのは、全部、団塊の世代のせいだって言いたいだけみたい。何か個人的な恨みでもあるのかもしれない。とにかく退屈で凡庸で仕方ない現状分析。この程度の認識で本を書くことを許されるなんて信じられない。
そもそも「世代論」という奴ほど、馬鹿馬鹿しいものはないと思う。そりゃ、人間は自分が生きてる時代の影響というものを否応無しに受けざるを得ないものだけど、結局は個人の選択で生きているのであって、世代なんていう便利なキーワードで社会を語ってしまうと、重要なものがこぼれおちてしまうんじゃないのかな? 全共闘が時代の気分に浮かれたお祭り騒ぎでしかなかったって言い方は、それはそれで正しいのでしょう。ほとんどの人は、それらをトレンドとして消費してたって言い方も、まあ頷ける。でもやっぱり革命を求める初期衝動みたいなものは疑ってはいけないという気がするのです。団塊の世代が革命に挫折して社会に入りエコノミック・アニマルと化し、世の中をこんな風にしてしまったと断罪するのは、外野の人間からしたら、あまりにも容易い。でも人間なんてそんなものじゃないのか? この本は結論として、近々、定年を迎える団塊世代に向けて「もう一度、行動を起こせ」と言う。老人にそんな無茶言ってどうするんだ? というか、お前らが行動を起こせよ! 要するに、この馬鹿著者は責任転嫁して、自分では何もしないんだ。こんな連中は本当は、社会を良くしたいとか、人間を解放したいとか、権力を打倒したいとか、そんなことは考えたこともないんだ。反革命なのだ! 





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Last updated  Sep 17, 2005 10:23:16 PM
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