やさぐれ同盟

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Nov 15, 2005
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カテゴリ: 書評
en-taxi最新号の付録に『実録・共産党』の脚本がついている。
知ってる人は知ってると思いますが、『実録・共産党』は、深作欣ニ監督、笠原和夫脚本の『仁義なき戦い』の反体制アナーキストコンビによる、戦前の共産党の実態を東映実録路線で映画化しようとした幻の企画。
笠原和夫という取材魔の脚本家は、資料調査、実地調査はいうに及ばず事件関係者に直接話を聞きに行くほどの徹底ぶりで、特に歴史認識に関して、かなり異質なものを感じさせる。戦後民主主義、高度経済成長に対する疑惑が滲み出ている。そしてそのような視点はアナーキストでなければ得られないものなのです。
さて、『実録・共産党』の脚本は、渡辺政之輔、徳田球一を中心に、初期共産党の弾圧の歴史を、『仁義なき戦い』方式で描かれている。多分、映画化されたら『仁義なき戦い』の一作目に近い雰囲気の映画になったんだと思う。とにかく、最初からやたら人が死んでいく。しかもみんな若くて、20歳そこそこの青年達。関東大震災の際に次々と警察に捕まって処刑されていく社会主義者達。それでも活動を諦めない人々。治安維持法公布。渡政の死。芋づる式の逮捕。裁判。転向。そして太平洋戦争勃発。その間に社会主義者の若者達はいとも簡単に殺されていく。これはそんな青春の物語のようでもある。映画化されていれば、『日本暗殺秘録』に優るとも劣らぬ傑作となったことでしょう。





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Last updated  Apr 6, 2012 07:09:19 PM
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