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どもどもー。フミノ@ウシュアイアです。ウシュアイアはアルゼンチンの最南端、「世界の果て」と呼ばれる町です。「世界の果て」という響きとは裏腹に、世界の果て博物館で世界の果てスタンプをもらって世界の果てキーホルダーを、、、というと、なんだか「セカイノハテ」という響きの価値が……と思ってしまうのは僕だけ?ということで、やっとこたどり着いた世界の果てで、今日は一日ゆっくり料理なんぞしてみました。旅の大きな楽しみはなんと言っても現地の味を食すること。実際この一年間、世界中でいろんなものを食べてきたけど、贅沢なことにちょっとそれに飽きつつある最近では自分でパスタなんぞ作ったりしてます。でも、もともと料理しない僕には毎回同じ味のパスタしか作れず。。。そんな今日、スーパーで米を発見。もちろん即購入っす。LOVE米っす。でもって適当に鍋で炊いたどこ産だかもわからぬ米は、ビックリするほど水加減も蒸し時間もバッチリで我ながら満足な出来。久々の白米に野菜炒めにステーキに煎り卵。組み合わせはヘンテコだったけどかなりおいしかったっす。ステーキなんか150円でなかなかのお味、さすがはアルゼンチン。今までなんだかんだ毎日バタバタごりごりしてきましたが、しとしと雨が降るこんな日は、昼からゆっくり料理なんてのもいいもんす。さて。いよいよ明日からは待ちに待ちすぎた南極への船旅、約2週間。船が座礁することなく、アザラシに食われることなく無事帰還したら、またお会いしましょうね。ではでは行ってきまーす!フミノ@あちこち痛いし、あちこち痒い。。。
2009.01.23
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危ない危ないと言われていた南米の旅。この二ヵ月半、かなりの数の旅人にあったけど「パスポート失くしちゃって」とか、「ロストバゲージ(飛行機の乗り継ぎによる荷物紛失)で一週間も足止めくらった」とか、「昨日バスの中でスリにあって20万円分も盗まれちゃいましたよ」とかとか、「ケチャップ強盗(ケチャップを後ろからかけてきて、それに気を取られている間に身の回りのものを盗むという、南米では頻繁に起きている手法。)にあって…」とかとかとか、「ニセ警官に声かけられて逃げてきた」なんて聞いた回数、数知れず。ナイフ突きつけられて身包み剥ぎ取られたなんていう話も冗談抜きで語られるその横で、大きなトラブルどころか小さなトラブルもなく、淡々と旅が進んできた僕はラッキーだったとしか言いようがありません。しかーし、その代わりといっちゃあ何ですが、これほど被害にあったヤツも珍しいんじゃないかと言うのが虫刺され。南米前も虫食いに関しては・エジプトの砂漠で刺された虫のあとは、3ヶ月以上の痒み。・ベトナムでやられた虫は痒いだけでなく、火傷の跡のように。・マラリアの危険のあるザンビアでは寝ている間に右鼻の穴だけを刺され、翌日鼻の右側が左側の二倍に腫れ。。。なんて経験があったけど南米に来てからはさらに拍車がかかり、グアテマラ以降、僕の体は虫食いだらけ。強力すぎるグアテマラの蚊に刺されたところは2ヶ月以上たった今もめちゃくちゃ痒いっす。アマゾンでは刺された回数もさることながら、服の上からでも刺してくるそのパワフルさに完敗。ペルーでは気づかぬ間にどこかの宿でダニにやられたらしく、湿疹か?と思うほどに、全身あちこちプツプツ痒く、、、寝ている間に蚊の襲撃にあったブエノスアイレスでは、手の指先から、足の裏まで凹長袖長ズボンに布団をかぶって対策した翌日も、顔と首と耳をかなりの数刺され、まぶたまで食われてめっちゃ痒いんす。そして今朝。気づいてみたら、左腕だけ20箇所近く。僕の血ってそんなにウマいんかい??
2009.01.19
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「牛」牛は野でも山でも道でも川でも自分の行きたいところへはまっすぐに行く牛は急ぐ事をしない牛は力いっぱいに地面を頼って行く自然に身を任して自分を載せている自然の力を信じきって行くひと足、ひと足、自分の道を味わって行く遅れても、先になっても自分の道を自分で行く やくざな架空の地面にだまされないふみ出す足は必然だうわの空の事でない是でも非でも出さないではいられない足を出す出したが最後牛は後へはかえらない足が地面へめり込んでもかえらない牛はがむしゃらではないけれどもかなりがむしゃらだ 牛は非道をしない牛はただしたい事をする自然にしたくなる事をする牛は判断をしないけれども牛は正直だ牛はしたくなってした事に後悔をしない牛のした事は牛自身を強くする牛はのろのろと歩くどこまでも歩く 牛は馬鹿に大まかで、かなり無器用だけれども牛は馬鹿に敏感だ最善最美を直覚する未来を明らかに予感する牛の眼は自然の形と魂とを一緒に見ぬく形のおもちゃを喜ばない 牛は自然をその通りにぢっと見る見つめるきょろきょろときょろつかない眼に角も立てない牛が自然を見る事は自然が牛を見る事だ外を見ると一緒に内が見え内を見ると一緒に外が見えるこれは牛にとっての努力じゃない牛にとっての当然だ 牛は随分強情だけれどもむやみとは争わない争はなければならない時しか争わないふだんはすべてをただ聞いているそして自分の仕事をしている生命をくだいて力を出す牛の力は強い 牛の力はねばりっこい邪悪な闘牛者の卑劣な刃にかかる時でも十本二十本の槍を総身に立てられてよろけながらもつっかけるつっかける牛の力はかうも悲壮だ牛の力ははうも偉大だ 利口で優しい眼となつこい舌とかたい爪と厳粛な二本の角と愛情に満ちた鳴き声とすばらしい筋肉と正直な涎(よだれ)を持った大きな牛牛はのろのろと歩く牛は大地をふみしめて歩く牛は平凡な大地を歩く年末年始も関係なく旅を続けていたもので今年が「丑年」であるなんてことにすっかり気づかず2009年をスタートさせた僕の元に届いた友人からのメール。彼の2009年の抱負とともに添付された高村光太郎氏の「牛」という詩、まさに今の時代に相応しいと思ったので一部抜粋で引用させてもらっちゃいました。僕はと言えばクスコでクリスマス、ボリビアで年越し、年始をチリで過ごし、ここ数日はアルゼンチン。今日はブエノスアイレスから一時間ほどフェリーに揺られ隣国ウルグアイに来てます。日本を出て一年半、その間訪れた国は計約50カ国、出会った人数はカウントレス。そんな旅も残り一ヶ月を切りました。2009年、僕にとってはひとつの区切りの年になるでしょう。遅れても、先になっても自分の道を自分で行く今年も日々善進、日々感謝の気持ちを忘れずにガンガン行きたいと思います。こんな僕ですがどうぞよろしくお願いしますね。最後になりましたが(そして遅ればせながら)、新年明けましておめでとうございます。みなさんに2009回の幸せが訪れますように!!世界最大の塩湖、ボリビア・ウユニにて。
2009.01.12
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