船橋 憲敏│P+KACHI(ピーカチ)との出逢い・・・│

2006/08/12
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カテゴリ: 日々の歩み



いよいよ戦いが始まった。
「絶対に負けることが出来ない試合」
試合開始前の日本国家斉唱。
ピッチにたつ選手達はどんな事を思いどんな気持ちで
国家を口ずさんでいるのだろう。

共に1敗同士。
クロアチアも状況は変わらない。
絶対に負けられない試合へのプレッシャーは
計り知れない位重いものだろう。
勝って当たり前。
負ければ罵声を浴びせられる。
小さなミスが命取りになることだってある。
日の丸を背負うのはそれくらい偉大なことだ。
日本国民全ての期待を一斉に背負うことになる。

そんな中試合開始のホイッスルがなった。
日本は開始2分にFKのチャンスを得るなど出だし好調。
日本チームの今日のモチベーションは高い。
今日は勝てる。
心の中でそう思った。

そんな前半20分最悪の事態が起きた。
ペナルティーエリア内での日本の反則。
「最悪・・・・・1点取られた。」
日本中の誰もがそう思ったであろう。
しかしそんな悪夢を川口の好セーブが跳ね除けた。
中田はすぐに川口に抱きついた。
「本当にありがとう」
そう思ったに違いない。
そして絶対に点を取ってくるから待っててくれ・・・・

私も思わず自然に拍手をしてしまった。
この時点で日本のフラストレーションは一気に加速した。
この勢いで点を取って欲しい。
しかし日本のシュートはなぜか決まらない。
「攻撃はシュートで終わらなければならない」
ただその目的を果たしているだけのようにも見えた。

逆にクロアチアの攻撃には
最初から最後まで冷や冷やさせられっぱなしだった。
これは私が日本人だから感じたことなのだろうか?
足を踏ん張り観戦する時間が多かったように思えた。
やはり日本の課題はフォワードなのだろうか?
結果はドロー。

この結果をどう受け止めるべきか?
まだ望みが残ったと受け止めるべきなのか?
試合終了後、中田の表情は厳しかった。
インタビューアーの問いかけに
「勝てる試合にまた勝てなかった」
「何度も同じ過ちを繰り返すわけにはいかない」
「また」と「何度も」短い文章の中にはとても重い言葉が交じっていた。
試合前に感じていた中田の思いはチームに届かなかったのだろうか?
中田の居残り練習はチームにどのように映ったのだろうか?
サッカーはチームプレー。

どんなに一人が頑張ったところでチームのバランスが
とれていなければ試合には勝てない。
攻撃と守備のバランスが取れてこそ勝利の栄冠を手にすることが出来る。
「勝つ」という目的は同じ。
だからチーム内での目的の共有化は出来ていた。

しかし目的を果たすことが出来なかった。
実力では日本が勝っていたはず。
どんな人間でも「おごり」があると負ける。
どんな状況でも天狗になっちゃいけない。

これは仕事でも同じ。
仕事も同じくチームプレー。
社内の雰囲気が良くないと当然いい環境は生まれない。
それぞれのモチベーションが高くなければいい仕事も出来ない。
しかしそれだけではダメ。
「謙虚」な気持ちが大切。

どんなに大きくなっても雑草の気持ちを忘れてはいけない。
私達はエリートじゃない。
花を咲かせる場所は自分達で確保しなければならない。
水を与えてくれる人はいない。
であればみんなの努力で雨を降らせよう。





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最終更新日  2006/08/29 02:26:20 PM
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