PR

プロフィール

雅房@スタッフ

雅房@スタッフ

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

お気に入りブログ

中国版半農半X、202… 塩見直紀(半農半X研究所)さん

半農半まちづくりへ… yumizenさん

フリーページ

2008.07.23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


奈良だけ盆地だからよけいに暑い?
いやいや、年々日本の夏は亜熱帯化しているような・・・
もしこんな日に伎楽のお面の被り物をして踊る
というようなことがあると大変だろうな
などと思いつつつい見入ってしまうサイトがある。

ココロを動かす日本の色
よみがえった天平の舞踏劇、伎楽(ぎがく)。

という特別企画サイト。
先日山藍を使った青摺りの体験をしたと話していたら
ある方から教えていただいたのがこの asahi.com のサイト。

gigaku.JPG

2002年に東大寺で行われた大仏開眼一千二百五十年記念法要で
盛大に上演された伎楽の、装束の復元についての詳しい話が出ている。
このサイトに出ている記念法要時の、東大寺のとても華やかな写真をみて
お寺のお祭りごともいいもんだなと思う。
そのお祭りごととセットなのが伎楽というわけだ。

伎楽のお面は先日いくつか見せていただいたのだが
美しい色彩の装束や、小道具類はまだ観たことがない。
写真を見ていると面は孫悟空のお話の
猪八海の被り物なんかに通じるイメージがあるのかなと思える。
装束の染めはちょっとやそっとではない凄いものが紹介されている。

染模様

子どもたちの夏休み体験学習「古代の草木染にチャレンジ」
イベントスタッフの事前体験として
われわれのの青摺り体験は、山藍(緑)とクチナシ(黄)で行ったが
白く残すところは割り箸を糸でくくったりして染め液に浸ける
という単純至極なものであった。
このサイトで紹介されている復元された古代の染色技術は
「多色夾纈(たしょくきょうけち)」という
途方もなく手間のかかる古代の染色技術の再現だった。
天然染料の液の中につけて染めるのは同じだが
模様を彫った厚い板と板の間に染める布をはさみ
思いっきりきつく締めて挟みつける
夾纈は別名「板締め染め」とも呼ばれるとか。

どこに手間がかかるかといえば
染液の色毎に、その色に染めない模様には栓をして染液に浸ける。
乾かして次の模様に浸けたい色以外はまた栓をする
という気の遠くなるような作業を繰り返すのだ。
その染料の一つが藍なのである。

その藍が古代は山藍だったとする説と
色からいえばインディゴの蓼藍であるという説があるようだ。
このサイトを紹介してくださった方も
いろんな説があるようであなたと意見が違うかもしれないが
という注釈付だった。

いろいろ調べてみると
万葉の頃の染物として
藍色は山藍の根を使ったのではないか
という研究をされた方もいらっしゃるので
興味を持って試してみたのがこれ。

山藍根

山藍の根を日干しにすると
きれいな藍色の表皮ができた。
すり潰して染めたりもしてみたが

山藍根染

研究者の方が何十年もかかって積み重ねておられるものを
一朝一夕に真似られるものでもない。
古代人だって、いろんな草木染の染め方を試して
究極の染め方として
伎楽装束には「多色夾纈」という技術を結晶させたのだ。
「先祖は偉大だなー」こんな思いを小学生に伝える役割を果たせたら
ま、いいかと思う。
しかし、伎楽装束の染め方にまでふれることができて
個人的にはいい勉強になったと思っている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.07.23 14:59:44


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: