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定時に職場を出て(珍しい!奇跡!!)千駄ヶ谷の能楽堂へ。もちろん、最初の解説はいうまでもなく、狂言にも間に合わないけれども。 今日は金春流本田光洋さんシテの『藤戸』。ということで、イヤなものを思い出してしまう『ヘイケ』がらみの曲である。自分のスケジュール予定としては、すっきりした気持ちで観られるはずだったのだが、やや重い気分での鑑賞となってしまった。 珍しいことに本田さんが台詞でつまずいた。自分が観ている中では初めてである。すかさず、後見の櫻間金記さんが流れるように付けて問題なく進行した。んー、この絶妙な付けは櫻間金記さんと本田さんの呼吸によるものであろう。 それはさておき、『平家物語』で語られる藤戸合戦の舞台裏という様相の能「藤戸」。勝者の裏側に悲劇があった、という面白い視点で作られている。能「藤戸」の話は語り本系の『平家』で殺害されたことを伝えるのみ(読み本系には殺害の記事なし)であり、それを深めて家族の愛情にもっていったところが面白い。 あー、索引やらなきゃ
2008.02.09
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保育実習の巡回指導で宮城県まで行く。もちろん、勤務校はまだまだ授業が続いているので、その合間をぬって行かなければならない。コーセーロードーショーが「実習の巡回指導は原則必ず」という指導をしているので、全国どこへでも行かなければならない。授業も対面15回を義務付けているので、実習の時期はメチャクチャである。あそこの役所は、揃って頭おかしいんじゃないかと思う。 しかも遠方の学生は大抵ソフトテニス部の学生。ということは、自分が責任を持たなければいけないってことになり、月曜日夕刻の授業を終えて仙台に赴き、翌朝そこから実習先へ。実習園はきわめて好意的で、学生の評価も良かった。老人介護施設と同じ棟に保育所を作るという新しいタイプの施設で、園全体の雰囲気も明るく、気さくな園長先生(公立の園長を定年後にここに移った)で、実習生もこういうところで実習ができるのは幸せである。 実習生との面談(これも義務付けられている<実習時間中に迷惑だろうに)も終え、園長先生とあれこれ話しているうちに、比較的近い塩釜の話になった。昔、京都でここに憧れて庭園を作った人(もちろん源融のことである)がいるんですよ、という話をしたところ、「東京から来る人はまず松島の話になるのに塩釜の話なんて珍しい」「そういえば、京都から紅葉を移し植えて松島の浦を眺められる高台が昔作られた」なんて話に発展し、気が付いたら、園長先生の車で塩釜に向かっていた。電車だと仙台まで戻って線を変えなければならないのだが、車だとほんのすぐで、20分ほどでかの地に到着。▲高台までの斜面がすべて京都の楓と伝えられる。松島四大観の1つ、扇谷。行政区としては松島町に入ってすぐのところ。▲少し松島のほうに移動したあたりの国道から。 このあと松島海岸で降ろされて、一路東京まで戻った。残念ながら、西行ゆかりの地は、冬季封鎖であったが、源融が憧れた地を眺めることができて良かった。
2008.02.05
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