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2003.12.30
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カテゴリ: テレビ
【追記】No.2
夕刻、浜へ夕陽を見に行く。
明日は東京へでかけておのぼりさんになるので、これが年内最後の夕陽撮影。
いわゆる撮り納め。

平日だけど年末休暇らしく、人が多い。
離れたところで、UAを大音量でかけて騒いでいる人たちがいた。
私が帰りにかけていたCDは、サイモン&ガーファンクルのベスト盤、「ニューヨークの少年」が良かったです。

更新しました。
夕陽が好き![I Love Sunset!]
2003年12月30日 千本浜より


【追記】No.1
ついさっきまで本文をいじりまくっていたのですが、この辺でバグを固定。
後は追記扱いとします。

歌詞の中の語句が問題となった場合は、該当部分に手を加えることによって放送できるようにすることもよくありました。

秀0430さんへのレスに書きましたが、小室等さんは「街と飛行船」の中の問題部分を、逆回転して貼り付けました。
今音源が手に入った場合は、PCに取り込めば編集して演奏を復元することができます。

ドキュメンタリー『放送禁止歌』で胸が痛むのは、山平和彦という新人歌手が「放送禁止歌手」というラベルを貼られることによって、歌えなくなってしまったことです。
ファーストアルバムは何曲も実質的な放送禁止歌となっています。
要するにアルバムタイトルに対する報復行為でしょう。
それは抽象的な組織といったものやメディア一般が行なったのではありません。
実際にはある一人の人物が、気に食わん奴だとカチンときて指定したはずなのです。
本当はその人物を確定して、話を聞いてもらいたかったと思います。


山平和彦さんは叙情的なソングライター&歌手でした。
ファーストアルバムに入っている「月経」は野田寿子さんの詩に曲をつけたもの。
ナチスの収容所の中で初潮を迎えた少女が、そのことで自らの生を確認するという曲です。
このタイトルと内容が「公序良俗になじまない」のなら、公序良俗なんてバカなものは要らないでしょう。




事情により、更新が全然間に合わず。
年内の仕事がほぼ終わったので、まるで力が入らないのでございます。
ふにゃふにゃ。
『放送禁止歌』について書こうと思っていたのですが、少しずつメモを追加していく予定です。
「放送禁止歌」そのものについてよりも、むしろ言語と差別についての考えを書いておきたかったのですが、ちょっと無理かな。

いろいろ言いたいことがあるのが、かえって書きにくくなっている理由かもしれません。
一つの歌の運命について調べたりした方が書きやすいでしょうね。

フジTVの深夜枠NONFIXで放映された 『放送禁止歌 ~唄っているのは誰? 規制するのは誰?~(1999)』 がどうしても見たかったので、おなじみの某業界人氏に頼んで送っていただいた。
SkyPerfecTVでリピートしてくれたはずなのだが、見逃した。
問い合わせても、何の音沙汰もない。
もう何年も見たかったので、大感激。
御恩は一生忘れません、わんわん。

ところでフジTVのことをCXと呼んだりするのは、あんまり好きではない。
お上から賜った放送事業の免許という感じがしていやだ。
そういう人はNHKのことをAKとかBKとか呼んでるのかな?
ちなみに、サッカーどころであるのどかな県のNHKは、PKなんです。
以前はそういうサッカー番組をやってくれてました。

番組から生まれた書籍『放送禁止歌』のおかげで番組の内容はよくわかっていたので、実際に見ると拍子抜けする部分も多い。
でも、たとえばあまり目にすることのない現在の(1999年だが)山平和彦さんの姿は、映像だからこその説得力がある。
歌詞に詰まってもう一度途中から歌いなおすところなど、これがドキュメンタリーのおもしろさだなあと感心する。

書籍はまず番組制作の翌年、2000年に解放出版社から発行された。
A5判並製本文189p
定価1800円+悪税
かなり売れたのではないかと思う。
私も会う人ごとにこの本を薦めていた。

目次は下記の通りだが、番組制作に関して丁寧に説明していて、放映時に見ることができなくても、制作者の意図はよくわかった。

第1章 テレビから消えた放送禁止歌(企画の出発点―闇に消えた放送禁止歌
 企画着手―放送禁止の歌をどうやって放送するんだよ? ほか)
第2章 放送禁止歌、それぞれの具体的な背景(放送禁止歌と発売禁止歌
 有線放送で流される放送禁止歌 ほか)
第3章 放送禁止歌・日本VSアメリカ―デーブ・スペクターとの対話(アメリカ初期の放送禁止歌―性を連想させる歌はご法度
 アメリカ"表現の自由"をめぐる闘い―検閲は反対だが、創意工夫は必要 ほか)
第4章 部落差別と放送禁止歌(『竹田の子守唄』のルーツを訪ねて
 大ヒットフォーク『竹田の子守唄』の系譜 ほか)
「放送禁止歌」掲載曲名リスト

解放出版社版は現在も入手可能なのだが、今年の6月に光文社の「知恵の森文庫」に入った。
定価が648円+悪税。
さらに入手しやすくなったのは良いことだと思うのだが、解放出版社は大丈夫なのだろうか。

具体的に個々の歌を追っているのだが、高田渡「自衛隊に入ろう」、山平和彦「放送禁止歌」、赤い鳥「竹田の子守唄」、岡林信康「手紙」といったところがそれぞれヤマとなっている。
惜しいのは、岡林信康さんが姿を見せないことだ。
amazon/avexの復刻盤でごっそり曲が削られたのだが、岡林さんには姿を現わしていただきたい。
御本人は消したい過去なのかもしれないが、こっそりと消すにはあまりにも大きな存在なのだ。
少なくとも、なかったことにするのは歴史の歪曲だ。

過去の日録で「放送禁止歌」について書こうとして、何度も失敗しております。
代表は 岡林信康「アメリカちゃん」(1969年)
よろしかったら御参照ください。

番組の結論は明快で、日記本文より先にレスを付けてくださったDr.悠々さんのおっしゃる通り、勝手な自主規制のために放送しなくなってしまったのだ。
「解放同盟の糾弾を受けたくない」という、自己保身による自主規制である。
これで「解同は恐い」というイメージがさらに増幅された。
思想統制を行ないたい者の、思うがツボといったところだろう。
この無限に続く無責任の構造は、故丸山真男氏が分析してみせた天皇制の思想構造と、なんとよく似ていることか。

まともに勉強しなかったのだが、僕が政治学などという学問を専攻したのは、高校生の時に丸山真男さんの本を読んだことによる。
岩波新書の『日本の思想』と、未来社から出ていた『現代政治の思想と行動』。
この2冊に、本当のインテリとはこういうものなんだろうとイカレタのである。
団塊の世代とやらの全共闘が、丸山真男を近代主義と批判して簡単に切って捨てたのにはまったく共感できなかった。

文庫版のためのあとがきで、森達也さんは9.11の追悼ライブでニール・ヤングがあえて放送禁止歌扱いになっていた「イマジン」を歌ったことを取り上げている。
一人の勇気がいかに貴重で大きな影響力を持つか。
あのニール・ヤングには、胸が熱くなった。

森達也さんは僕と同じ年齢らしい。

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Last updated  2004.11.02 00:37:33
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