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2004.01.22
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カテゴリ: 映画
【追記】No.3
キクチ先生からパンをいただいた。
キクチ先生は母の退職教員仲間。
なぜか隣県蒲鉾市で買ってきたパン。

あんぱんと甘食。
あんぱんはともかく、甘食なんて食べるの何年ぶりだろう。
事務所でおやつにいただいた。
なるほど、甘いわ。

ふと、とても懐かしい思い出が甦った。
これ、本当にそっくりだったなあ。
女の子たちが胸に当てていたアレ。
本当はなんて呼ぶのか知らないけど、あの子たちは確かに甘食と呼んでいたぞ。

学生時代、女の子の部屋で食事を御馳走になったのだ。
それで、これは何だかわかるかと見せてくれたのが、この甘食によく似たもの。
さすがになんだかわからないということはなく、ああ、これがそうなのかと感心しました。
本当に甘食じゃん。
感触は本当の甘食よりふわふわしていて、もっと甘食らしかった。

あ、違いますよ、身につけているものじゃなくて、小さなタンスからごそごそ出してきたんですよ。
後日その子の友人たちは彼女を大いに責めたそうです。
どーゆーつもりでそんなものを見せたのか。
いえ、私はとてもおもしろかったので、見せた本人も満足していたようですよ。

実を言うと、一度だけ彼女のおでこにキスをしたことがあります。
それだけです。

あんぱんと甘食

【追記】No.2
おはようございます。
とてもいい天気。
だけど、風が強いのです。
風がなければとても暖かいはず。
うちのサンルームはぽかぽかですけどね。

あちこちで真人間化したと言われてますが、残念ながらそうではございません。
昨夜は逃避欲求の方が勝っただけで、おそらく今夜はひーひー泣きながら夜なべ仕事をしております。
できるだけ昼間がんばりますが、もう無理だ、が見えている。

【追記】No.1
川上弘美さんの『センセイの鞄』のこと。
ポール・マザースキー監督の『ハリーとトント』(1974年)を思い出したのです。
物語は全然別物ですよ。
登場する爺様のことです。

謹厳実直に教員を続けてきた、というようなキャラクターが似てるのかなと思ったのです。
2003年09月16日 ハリーとトント
プロフィールの「好きな映画」はタイトルを全部削って監督名だけにしてしまいましたが、楽天に参入した直後は『ハリーとトント』を書いていたのですね。



自分が悪いのではありますが、まあ仕事をためたので忙しいこと。
反省。
あっという間に日付が変わる時刻になってしまったので、本館より蔵出しいたします。
去年の今頃を覗いてみて、忘れていたものを見つけました。

風邪がはやっているようです。
とにかく今倒れるとアウトなので、がんばらねば。
皆さんも気をつけてください。



【2003年1月29日付日録より】
[林光一さん、深沢七郎さん] 天気 : 晴れ とても さぶっ さぶっ

そういえば林光一さんという作家がいました。
フランスワールドカップの年になくなっています。
山谷で暮らす放浪作家でした。
そ、昨日の山谷バナの続き、おクスリは関係ないです。

愛川欽也主演『キンキンのルンペン大将』(1976年)という映画にもルンペン役で出てるはず……と思って調べたら、『金髪トルコ嬢(秘)SEX狂宴』(1975年)というすごいタイトルの映画にも出てますね。
享年79ということなので、ヤマの住人としては異例の長命だと思います。
山谷では四十歳代で老人の風貌になり、五十歳代で亡くなる方が多いそうですから。

本が売れた時には深夜放送でスペシャル番組を担当したこともあったと思います。
この人がマスコミに登場した頃、すごく気になったのでよく覚えているのです。
気になった理由がですね、私の高校・大学の先輩だということなのであります。(林さんは旧制ですが)

それで財閥系の信託銀行に就職なさったそうで、私よりずっとまっとうです。
ちゃんと結婚して所帯も持ったそうで、さらに私よりずっとまっとうです。
それがなぜドヤ暮らしをするようになったのか、肝心なところはよくわからないんです。
ただ、自由に生きたと言っていたので、やっぱりまっとうに生きることができたのでしょう。

う~ん、顔がなあ、『楢山節考』の深沢七郎さんと混ざっちゃってんだなあ。
深沢七郎さんも不思議な生き方をした人ですね。
達人の顔なのでしょうか。
『楢山節考』を発表した時深沢さんは日劇ミュージックホールでギターを弾いていたそうです。
カッパブックスから自伝エッセイ+楽譜集のような本を出していて、私大昔に買いました。

『楢山節考』の舞台は信州なんですが、出身地甲州を思い浮かべて書いていたそうです。
1958年に木下恵介監督が、1983年に今村昌平監督が映画化してますね。
どちらの映画でも母親役の女優(田中絹代・坂本スミ子)が歯を抜いて演じたというのが壮絶。
『戦場のメリークリスマス』でカンヌのグランプリ獲りを宣言していた大島渚監督はちょいかわいそうでした。
どう考えてもカンヌでは『楢山節考』の方が受けるわな。

その後『風流夢譚』事件(嶋中事件)が起こります。
1960年12月号「中央公論」に掲載された『風流夢譚』を読んで怒ったアホな右翼が、61年2月に中央公論社社長嶋中鵬二宅を襲い、社長夫人に重傷を負わせ、お手伝いさんを殺してしまうのであります。
この前年、60年安保の年には浅沼稲次郎社会党委員長が日比谷公会堂で刺殺されたばかりです。
掲載に関しては相談を受けた三島由紀夫が『憂国』を一気に書き上げて、「並べて掲載すれば毒が消える」と言ったという伝説もありますが、中央公論社は実に簡単にテロに屈してしまいます。

深沢七郎さんは姿をくらまし、放浪生活をすることになります。
そして、「ラブミー牧場」だの、今川焼の「夢屋」だのと、もう私にはわけわかりません。
かなりの変人ぶりだったそうです、金嬉老が逮捕された時の様子には変装した警官たちのことを「卑怯だ」と怒っていたそうな。

玄海深沢七郎自身は「人が亡くなっているのだから」と、『風流夢譚』の出版を二度と許可しなかったそうだが、海賊版はかなり出回っている。
同じ時期、1961年2月号の「文学界」には大江健三郎『セブンティーン』の続編『政治少年死す』が掲載されたのだが、右翼のテロにビビった大江さんがお蔵入りさせてしまいました。

だいたいこの2作品がセットで、海賊版として出回っていました。
雑誌「玄海」のコピー売ってたって書いてたのは誰だったけな?
探せば家のどこかにあるはずなので、興味のある方はお気軽にどうぞ。


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Last updated  2004.10.31 01:51:33
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