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2004.11.13
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カテゴリ: ボブ・ディラン

千本浜 2004年11月12日


【追記】No.3

「ブッシュで良かったじゃないか、ケリーが大統領になったら日本はもっと大変だったろう」などとわけ知り顔で言う人がいます。
まあ、床屋政談、どこかで聞きかじった知識を断片的に披露してくれます。

そりゃ、ブッシュが落選していたら、当選した時に大喜びしていた、あのコイズミ君やザイカイは大変なことになっていたことでしょう。
でも、コイズミ君やザイカイがそのまま日本ではありません。

少なくとも、ブッシュでなければファルージャでの蛮行はなかったことでしょう。

「誰がやっても同じ」なんてデマを流したがる人もいますな。
選挙の結果で世界が大きく変わることがあるのだ。


【追記】No.2

ところでレーベルという言葉はちょっと気持ち悪いんですが、レイベルと書いたところで別に原音に忠実なわけでもなし、でもどうしてレコード会社だけラベルじゃなくてレーベルというのか不思議です。

「label」がラベルとレーベルというように、意味によって言い分けられてるんですな。
類義語のレッテルはオランダの「letter」が由来だそうです。
作曲家のラヴェルは「Ravel」。
英語だと「ravel」は「ほぐす」という意味です。
反逆者は「rebel」。
水準のレベルは「level」。
並べるとかえって混乱しそうです。

きわめてあいまいな使い方をしますが、「ラベリング理論」というのがありました。
社会が標識を貼り付けることによって、貼り付けられた人がそのラベルに応えるような形で行動するようになってしまうという現象を指します。
犯罪の発生、社会からの逸脱を説明するために用いられることがありました。

ゴミはゴミだというように分類してしまうと、ゴミになります。
ところがさらに細かく分類すると、資源として再利用できます。
ゴミでなくなるのです。

ネズミの糞ではいくらラベルを貼っても再利用できないわなあ。
それでもネズミの糞なら有機物なんだから、土に還ることもあるかもしれない。
憎悪を振りまくだけの悪意に満ちた言葉は、ネズミの糞以下で、本当に何の役にも立ちません。
相手をしてやろうという奇特な方もいらっしゃるようですが、まったくかみ合わなくても、とにかく誰かに威張れるんだから、大喜びさせているだけですよ。
あんなものに餌は与えないでください。


【追記】No.1

ボブ・ディランにも憧れのレーベルがあったというのは楽しい。
「folkway」というのは「習俗」ぐらいの意味です。
辞書を引くと、「同一社会集団の全員に共通な生活・思考・行動の様式」などと説明してありました。(研究社『リーダーズ英和辞典』)

ディランが家にいるころ一所懸命聴いていたのは、「FOLKWAYS」というレーベルのレコードなんですね。
今は「Smithsonian Folkways Recordings」となっています。
あのスミソニアン博物館のスミソニアン協会が運営している、非営利レコード会社になってしまったのです。

1949年にモーゼス・アッシュ(Moses Asch)という録音技師が、人間の生み出した世界中の音を記録しようとして始めたレコード会社が「FOLKWAYS」でした。
1986年にアッシュが亡くなると存続の危機に陥ったのですが、この貴重な資料を保管するために、文化団体のスミソニアン協会が運営に乗り出したのだそうです。

その窮状を知ってボブ・ディランが「FOLKWAYS」救済のために作ったアルバムがあります。
ウッディ・ガスリー(Woody Guthrie)とレッドベリー(Leadbelly)へのトリビュート・アルバム『FOLKWAYS:A VISION SHARED』(1988年)です。
ボブ・ディランの他に、ブルース・スプリングスティーンやU2が二人の曲を歌っています。

私はこのアルバムを持っていなかったのですが、ふとamazon.co.jpで検索してみると、ちゃんと輸入盤がありました。
悪税込みで1127円。
これは買わないと。
amazon.comのレビューでは、特に次の2曲がお薦めだそうです。
"Jesus Christ"はamazon.co.jpで試聴できますよ。



Particularly exciting is a supercharged version of Leadbelly's "Rock Island Line" by Little Richard with Fishbone and U2's take on Guthrie's "Jesus Christ." --Ian Landau



Folkways: A Vision Shared
- A Tribute to Woody Guthrie & Leadbelly
Folkways: A Vision Shared
1. Sylvie
2. Pretty Boy Floyd
3. Do-Re-Mi
4. I Ain't Got No Home
5. Jesus Christ
6. Rock Island Line
7. East Texas Red
8. Philadelphia Lawyer
9. Hobo's Lullaby
10. Bourgeois Blues
11. Gray Goose
12. Goodnight Irene
13. Vigilante Man
14. This Land Is Your Land

Little Richard, Brian Wilson, Bob Dylan, Bruce Springsteen, Sweet Honey in the Rock, and U2




洞窟のような賄い場で立ち食いをしてラジオから流れるリッキー・ネルソンの歌を聴きながら、ディランはリッキーと自分の身を比べてみる。
だいたい同じぐらいの年齢で、たぶん似たようなものが好きなんだろうけど、なんとまあ違う環境にあることか。
将来の関わりについてはまだ知る由もない。

何よりも肝心なのは、リッキーが今もレコーディングをしていて、自分はまだそれをしていないということだ。
ウッディ・ガスリー(Woody Guthrie)がレコードを出している、あのフォークウェイズ(FOLKWAYS)からレコードを出したいものだなあ。

ディランはボスであるフレッドにレコーディングのことを尋ねるのだが、フレッドはそんな話にはまるで乗り気でない。
フレッドには歌い手としての何かが欠けていると、ディランは感じていた。
それが何であるのかわからなかったのだが、デイブ・ヴァン・ロンク(Dave Van Ronk)に出会って、わかったと書いている。
#5で会いたい歌手の最初に挙がっていた名前だ。

デイブは当時のグリニッチ・ビレッジでは、ストリートの王者であったと、ディランは書いている。
ディランは故郷にいる時からレコードでデイブの歌には親しんでおり、情熱的に吠え、そしてささやき、ブルーズからバラッドへ、バラードからブルーズへと切り替わるデイブのスタイル大好きだった。

ディランのデビュー・レコードに入っている「朝日のあたる家(House Of The Risin' Sun)」のアレンジはデイブだと言われている。
私のおなじみさんだと、ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)が歌っている「コカイン(Cocaine)」はデイブの曲だ。

デイブは2002年2月に亡くなったが、ニューヨーク市では5月18日を「デイブ・ヴァン・ロンクの日(Dave Van Ronk Day)」として、コンサートを開催している。

 → dave van ronk unauthorized

p.16に入ったあたりです。
ところで思わぬ連載になっちまいましたが、これは翻訳でもダイジェストでもありませんよ~。
ちらっと読んで、内容を少し紹介しているメモのようなもの。
私の感想や調べたことが混じっております。
これでボブ・ディランの自伝『クロニクルズ』を読んだ気になってはいけません。


千本浜 2004年11月12日


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Last updated  2004.11.13 21:42:37
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Re:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
chappi-chappi  さん
こんにちべろべ~ろ♪

ラベルだかベロベロだかこんがらがっています。

動物の糞は土にもどるのですよね、埋めておけば。肥やしにもなるし。きわめて有効です。

しかし、しまったしまったしまくらちよこ。「クロニクルズ」を読んだ気分になってしまった。
(2004.11.13 16:32:35)

Re:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
A.S.Picky  さん
なんだか様々なところにHPを持っておられるようで「どこが本館なの?」って混乱しちゃいます。いろいろ見て回りますね。で、読んでみますよ。

レーベルに関してですが、「レーベル」と「ラベル」は意味を使い分けてるんでしょうね。

でも「rebel」と「level」は同じように「レベル」なので、たまに分からないですよねー。

そういえば、「レイヴが好きな人」という意味で「raver(レイヴァー)」という言葉があるんですが、よく運動系の人が「laber(レイバー)」と間違えるようです。

運動といえば、「運動とかが好きで」と言ったときなんかに、「スポーツ」だと思われることがあるんですよね。「movement」の方だっつーの! 僕は法政大学の学生なので、「運動系サークル」と書かれると、どっちの運動だかサッパリ分かりません。
(2004.11.13 16:56:49)

Re[1]:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
chappi-chappiさん、こんにちへろへろ~♪

>ラベルだかベロベロだかこんがらがっています。

混乱しない人もいると思いますが、どうも[L][R]が弱いので、私は一瞬とまどうことがあります。


>動物の糞は土にもどるのですよね、埋めておけば。肥やしにもなるし。きわめて有効です。

へい。
しかし、本の上でお粗相をされるとアウトです。
泣き。

>しかし、しまったしまったしまくらちよこ。「クロニクルズ」を読んだ気分になってしまった。

あんまり本文に触れてないですもんねえ~。
本当はディランさんの言葉を直接味わうのがよろしいかと。

(2004.11.13 16:58:38)

Re:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
A.S.Picky  さん
追記です。

「drag queen」の「drag」は「洋服を『引きずる』」という意味からきてるらしいんですが、「drug」と間違われないように、一般的には「ドラァグ」と表記するようです。クスリの方は「ドラッグ」ですね。なんかややこしい。
(2004.11.13 17:01:18)

Re[1]:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
A.S.Pickyさん、こんにちは♪

本来は自宅でサーバを運営している「本館」がメインだったんですが、訪れてくださる方が多い楽天広場の方がメインになってしまいました。
レスが付けやすいんですね。

私めは学生時代、映画のサークルにおりました。
運動系じゃないなあ。
知人には「傾向映画」を作りたいと言ってるのがいましたが、今は何をやってることでしょう。

(2004.11.13 17:12:41)

Re[1]:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
★A.S.Pickyさん

>「drag queen」の「drag」は「洋服を『引きずる』」という意味からきてるらしいんですが、「drug」と間違われないように、一般的には「ドラァグ」と表記するようです。クスリの方は「ドラッグ」ですね。なんかややこしい。

「cat」と「cut」ですね。
そういえば、ドラゴン・アッシュなんて人達もいました。

(2004.11.13 17:14:26)

Re:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
こんばんは。たぬきの死骸も土に返ります、、、


>ところで思わぬ連載になっちまいましたが、これ>は翻訳でもダイジェストでもありませんよ~。
>ちらっと読んで、内容を少し紹介しているメモの>ようなもの。
>私の感想や調べたことが混じっております。
>これでボブ・ディランの自伝『クロニクルズ』を>読んだ気になってはいけません。



ギク   ;



す、すみません~!
読んだ気にさせていただいていました、ちゃっかりとね。ハハハ、、ハ、
(2004.11.13 22:55:31)

Re[1]:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
・まりぃジョー・さん、こんばんは♪

>こんばんは。たぬきの死骸も土に返ります、、、

そういえば、たぬきキャラだった先代大物猫チビ君は、大菜園の土に還ったはず。
いえ、隅なんでちゃんとお墓になってますが。

>す、すみません~!
>読んだ気にさせていただいていました、ちゃっかりとね。ハハハ、、ハ、

エッヘッヘ、ああ、大誤読!
という箇所もあると思いますよ~。
図書館でリクエストしましょう。

(2004.11.13 23:05:44)

Re:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
>ネズミの糞ではいくらラベルを貼っても再利用できないわなあ。
それでもネズミの糞なら有機物なんだから、土に還ることもあるかもしれない。
憎悪を振りまくだけの悪意に満ちた言葉は、ネズミの糞以下で、本当に何の役にも立ちません。
相手をしてやろうという奇特な方もいらっしゃるようですが、まったくかみ合わなくても、とにかく誰かに威張れるんだから、大喜びさせているだけですよ。
あんなものに餌は与えないでください。

深いですね。
本当に同感です。
つい餌を与えてしまって、嫌~な気分になることしばしば。
もう、バカ野郎の相手はやめようっと。 (2004.11.14 22:56:34)

Re[1]:CHRONICLES #8 (Bob Dylan)(11/13)  
sweetrendez-vousさん、こんにちは♪

本当はこんなふうに話題にするのも避けたいのですよ。
でも、どうやら楽天広場は狙われているようなんですね。
普通の感覚の人が多い証拠だと思います。
あんなもので日記を閉じる人がいるのは悔しいですわ。

(2004.11.15 15:56:38)

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