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2007.02.04
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カテゴリ: 反戦


人間機械論やチャップリンの『モダンタイムス』を持ち出すまでもなく、人間を機械に喩えることはよくある。
東京新聞(2/3付朝刊)「ニュースの追跡」では、田村隆一さんの「恋歌」をとりあげている。



  田村隆一「恋歌」

  男奴隷の歌
    恋をしようと思ったって
    ひまがない
    手紙を書くにも字を知らない
    愛をささやく電話もない
    それでも赤ん坊が生まれるから
    不思議な話
    男の子は奴隷の奴隷
    女の子は奴隷を産む機械
    それでも恋がしてみたい
    それでも愛をささやきたい
    言葉なんか無用のもの
    目と目で
    命が誕生するだけさ

  女奴隷の歌
    わたしは機械を産めばいい
    いつのまにか
    お腹が大きくなって
    満月の夜に
    わたしは機械を産むの
    男の子だったら機械の機械
    女の子だったら機械を産む小さな機械
    仔馬の赤ちゃんだったら
    生まれたとたんにトコトコ走って行くけれど
    人の子って
    ほんとに世話がかかる
    ヨチヨチ歩きまで三百日
    機械になってくれるのが三千日
    奴隷になるのに六千日
    愛って
    ほんとに時間がかかるもの
    それでも
    お腹だけはアッというまに大きくなるわ

  コーラス
    奴隷には涙も笑いもいらない
    働いて働いて
    ただ眠るだけ
    鳥や獣や虫がうらやましい
    遊んでばかりいて
    たっぷり眠り
    たっぷり恋をして
    そのくせ
    機械を産まないんだもの
    そのくせ
    機械を産まないんだから



ネットでこの詩を探していたら、まさにこの詩を引き合いに出して、柳沢厚生労働大臣の発言もちゃんと前後の文脈から判断しろと、大臣発言を擁護している人がいたので驚いた。
奴隷の思想だ。

田村さんの詩は女性蔑視ではない。
男は「機械の機械」。
女は「機械を産む小さな機械」。
文明社会への憤りを歌ったものだ。
労働による疎外と言ってもよいだろう。

柳沢厚生労働大臣の発言はまったく逆なのである。
風刺でも、人間蔑視を批判したものではない。
むしろそれを推進しようとしている。
労働環境を悪化させ、人間を機械化させようという言葉。
文脈を無視して言葉の類似だけを採り上げてているのはその件のブログの方だろう。

ありゃ本音だよ。
失言じゃない。


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Last updated  2007.02.04 00:08:15
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