MY WINDING ROAD

2005.10.21
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カテゴリ: MUSIC
浜崎あゆみのシングルレビュー。
あまりに多くの曲を発表しているので
今回は、20世紀中に発表された浜崎あゆみに限ってレビューします。
まぁ、これが見事に彼女の心理の変化を表しているのですが・・・・。
世紀末にカリスマとして君臨することになった浜崎あゆみの第1期のレビューです。

※独断と偏見のレビューです。不快に思われた方には以後、読まれないことを願います。


poker face (1998/04/08)
最高20位 4.3万枚
YOU (1998/06/10)   
最高20位 7.8万枚
Trust (1998/08/05)   
最高9位 18.2万枚
For My Dear... (1998/10/07)   
最高9位 7.4万枚
Depend on you (1998/12/09)   
最高6位 13.1万枚
>>
1st「A Song for XX」収録されているのが、上記の5枚のシングル。
デビューからTOP20入りを果たしていたことがわかるが
浜崎あゆみは「poker face」でこの世界に突然、現れたわけではなく、
芸能界には子役時代から、もう何年もいる存在であったので、特別驚くことではない。
それなりにファンはいただろうし、
ビジュアル的にも一般受けするものだったのだから。

が、作詞能力に関しては驚くべき世界を魅せてくれることになる。

普通の若い女性アーティストは、
アイドルテイストの入った「夢」や「恋愛」などを唄うのが主流と言えるが
浜崎あゆみの持つ世界は、
どこか儚さを、悲壮感を漂わせる歌詞になっている。
「未来に期待なんてできない、居場所がない、でも自分は自分でいたい」 という心情をまだ細い声で歌っていた。
この悲壮感は当時の同世代の女性たちに多く共感され、
アイドル的アーティストが、初期は男性ファンを集客するのとは違い、
浜崎あゆみは初期から、女性ファンを掴んでいくことに成功していた。

それだけ「居場所がなく、未来に期待できない」という女性が多かった時代という証明とも言える。


WHATEVER (1999/02/10)   
最高5位 19.0万枚

LOVE~Destiny~/LOVE~since1999~(1999/4/14)
最高1位 65.1万枚

TO BE (1999/05/12)   
最高4位 32.5万枚

Boys & Girls (1999/07/14)   
最高1位 103.8万枚

A(monochrome,too late,Trauma,End roll)(1999/08/11)   
最高1位 163.1万枚

appears(30万枚限定生産)(1999/11/10)   
最高2位 29.1万枚

kanariya(30万枚限定生産)(1999/12/08)   
最高1位 28.9万枚

Fly high(30万枚限定生産)(2000/02/09)   
最高3位 30.0万枚
>>
音楽的には現在にも通じるユーロの進化型。エイベックス得意の音楽性になっている。
というか、この頃はDo As InfinityだったDAI(長尾大)の関わりが大きい。
(つんくとの共作もあるが、あれは商業的作戦もあったらしい)
1位も獲得し、「Boys&Girls」では遂にミリオンセラーを記録。
「A」のようにいろんなタイアップ曲を詰め込んだ両A面以上、ミニアルバム以下のシングルの先駆けは
浜崎あゆみと言えるだろう。

作詞としては、自分だけの世界みたいな殻を割った感じで、
弱さを認めた上での「強さ」を手に入れたような浜崎あゆみが展開されだしました。

「大きな何かを手に入れながら 失ったものもあったかな」
「取り戻したところで きっと微妙に違っているハズで...」
「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね
 そして歩いて行く
 君も歩いてくんだね」



そして、街ゆく恋人たちを見て思う心情など、客観的視点の世界を描く傾向も見られてきました。
「はばたきだした 彼女達なら光る明日を見つけるだろう」
「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているね まるですべてが(ry」

曲の方向性が定められたプロデュースを受けることで
『浜崎あゆみ』の世界観が構築された感があります。

未来に夢を持てず、弱く、過去にトラウマを持つような、動き出せないで、泣いている、
そんな弱い自分で作り上げた殻から出て、歩き出そうとしていく姿が
前作から彼女を見ていた女性たちから、「共感」から「支持」へと変わっていったように思えます。
この「共感」が「支持」に変わったことで
『浜崎あゆみ』は 1売れっ子アーティスト から、
1大ムーブメント : 時代のカリスマ になり世間を巻き込みだしたと思えます。


vogue (2000/04/28)   
最高3位 76.8万枚

Far away (2000/05/17)   
最高2位 51.0万枚

SEASONS (2000/06/07)   
最高1位 136.7万枚

SURREAL(初回限定生産)(2000/09/27)   
最高1位 41.7万枚

AUDIENCE(30万枚限定生産)(2000/11/01)   
最高2位 29.3万枚

M(2000/12/13)   
最高1位 131.9万枚
>>
一気に 時代のカリスマ に登りつめた・・・というより、押し上げられた感が強かった
そんな感じがするのが20世紀最後の年の浜崎あゆみ。
「次は何をするの?」という期待を世間は期待し始めます。
未来に期待できなかった女性に、「次」を期待するという不思議な世相・・・

3部作(「vogue」、「Far away」、「SEASONS」)は1位獲得&ミリオンこそ最後の「SEASONS」のみだが
安定した売上を記録。
が、この頃は浜崎あゆみの「絶望3部作」や「暗黒時代」と揶揄されることもあるくらい暗い時代。
誰かにつくられた自分になることを嫌った浜崎あゆみが、
世間につくられている感覚に気付いてしまったのだ。
皮肉にも、世間に認められ、時代のカリスマ的存在となり、
居場所ができた(「見つけた」、「与えられた」は正しい表現ではない気がする)のに
逆になりたくない自分になる矛盾に気付いてしまった。
音が聞こえない世界に堕ちていってしまった浜崎あゆみだったが
ライブでの「A Song for XX」の大合唱で立ち直ったと言われる。


居場所ができてしまった自分を受け入れたと言える。

3部作後に発売された「SURREAL」では「背負う覚悟の分だけ可能性を手にしてる」と言い、
「AUDIENCE」は時代のカリスマであることを受け入れ
支持する仲間たちを引っ張っていくという決意が感じられる。
「M」ではCREA名義で作曲も行いだし、ますますアーティスト性に磨きをかけていく。
「訳なく始まりは訪れ 終わりは
 いつだって訳を持つ・・・」

もはや、ひとりではない。


時代のカリスマとして、
(ある意味)一人で歩くことができなくなった浜崎あゆみは
この年、 「Duty」(訳:義務) というアルバムを発表する。

「確かにひとつの時代が終わるのを
 僕はこの目で見たよ
 そして次は自分の番だって事も
 知っている本当は」



浜崎あゆみの時代がやってきた。
そして、いつかは自分の時代が終わることを浜崎あゆみは既に知っていた。




そして時代は、20世紀に終わりを告げ、21世紀を迎える・・・・・・。













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Last updated  2005.10.21 15:59:09


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