MY WINDING ROAD

2005.10.22
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カテゴリ: MUSIC
今回はBUMP OF CHIKENのシングルレビュー。
インディーズ時代からちょこっとは知ってたバンド。
なんだかあの頃と比べて
音がキレイにまとまった分、荒々しいトゲトゲしたものが
少し見えなくなってきた気がしますね・・・。


※独断と偏見のレビューです。不快に思われた方には以後、読まれないことを願います。


ダイヤモンド (2000/09/20)   最高20位 8.1万枚
インディーズの頃から人気絶大だったBUMPのメジャー1stシングル。
いきなりTOP20入りするあたりは、ただの新人ではないというところか。
この「ダイヤモンド」、中高生あたりの心をガッチリ掴む熱い詞で書かれている。
「目標なんか 無くていいさ 気付けば 後から付いてくる」と一見、責任放棄で
どうにかなるだろ的な甘い見解に思いがちだが
「すりむいた傷を ちゃんと見るんだ」
「大事なモンは 幾つもあった なんか 随分 減っちゃったけど」と
リアルを訴えてくる。「逃げちゃダメだ」とも叫んでいる。
決して、押し付け要素はなく、リアルなボーカル・藤原の叫びが
目標を見失いがちな少年少女には耳を通り越して体中に響く歌だろう。
天体観測 (2001/03/14)   最高3位 57.5万枚
もうイントロから反則とも思える熱いギターの音で始まる。
一般的には、この「天体観測」=BUMPというくらい、彼らをメジャーに引き上げた曲。
売上も2005年現在、BUMP最大の売上を誇っている。
歌詞のひとつひとつがリアルで「見えないものを見ようとして」、「見えてるものを見落として」という
二つの対極なコトバが、心に何かを訴えてくる
来るはずのない「君」、今でも望遠鏡を持っていく主人公
大人になってしまった人にも響く歌詞、
いつまでも何かを探して生きていく「幸せの定義」とか「悲しみの置き場」とか
生きることは何かを探すこと、見つけ出したものを忘れないこと、
何度聴いても、心が揺るがされ十代の終わりから二十代のはじめを思い出させる名曲です。
ハルジオン (2001/10/17)   最高5位 18.2万枚
大ヒットとなった「天体観測」から半年あまり経過して発売されたシングル。
「虹をつくってた」と、イントロなしで始まるBUMPの世界。
現実に打ちのめされてしまっても、また作り上げていくという思いが伝わってくる。
生きていく意味をなくしてしまっても、
虹をつくること=実体のない何かをつくることでも、それが生きる理由になると
唄われているような気がする。
スノースマイル (2002/12/18)   最高3位 15.3万枚
今までと違って、シンプルな始まりの曲。
それが冬の物悲しさを感じさせて、冷たい季節にピッタリの曲である。
発売時期的にクリスマスにも合う感じはするが。
淡い冬の恋を思わせる歌詞で(「冬が寒くってよかった」なんて誰が思うだろう?)
なんだか作者的には高校時代、好きな子と雪の道を歩いて帰った頃を思い出させる。
現在進行の恋物語の世界かと思えば、実は「君」はもう居ないということがわかり
二つの時間軸の存在する歌えである。
ロストマン / Sailing day (2003/03/12)   最高2位 25.0万枚
「ONE PIECE」のタイアップつき。
というわけで、ONE PIECE仕様のジャケットも初回盤はありました。
はじめに聴いたときは、そんなにいい曲とは思いませんでした <2曲とも
今回はONE PIECEのタイアップ意識もあって、海の冒険のような歌詞展開。
また時期的に旅立ちの歌詞は、卒業する学生たちへの賛歌にもなりうる。
個人的にはSailing daymの駐車場のPVが好き。
意味不明に走り抜けてく女の子たちが、逆に印象的。
BUMPはプロモも面白い☆
アルエ (2004/03/31)   最高2位 17.8万枚
チャートで初の2位を記録。
アルエ・・・イニシャルがR・Aのあのアニメのキャラですね。
誰かわからない人は歌詞をよく読んでみよう・・・・・。
アルエに捧げた曲で、存在はインディーズからあった。
メジャーでは初のリリース。
心に包帯を巻き、「嬉しい時どんな風に笑えばいいか解らない」アルエを、僕が救いだすという
BUMPにしては珍しく、ヒロインを救うヒーロー(っていうと何か違う気が・・・)が出てくる歌。
VOCAL・藤原がいれこんだキャラを救いたいがために生まれた歌が
多くの人の心にまで届くのだから、BUMPはすごい。
オンリーロンリーグローリー (2004/07/07)   最高1位 17.5万枚
BUMP初のオリコンチャート初登場1位を記録。
最初はBOOWYの「ホンキートンキークレイジー」みたいに
語呂の響きで作られたタイトル?と思わされたが、ところがどっこい、この3つのワードがピッタリくる曲。
テンポの速いサウンドに乗せて、藤原の送り出すメッセージが心を揺さぶる。
逃げててもみつかってしまう、笑われる事なく 恨まれる事なくやっていけるはずがない。
眩しいのは最初だけ、、、立ち止まった人を再び歩き出させる熱い曲。
サウンド的には、すっきりテンポよくまとめられている。
ただ、個人的には、初期のような
ゴリゴリしているような、雑っぽいけどまとまってる ようなそんな感覚が失われてきているような
そんな感覚を覚えてしまった。
車輪の唄 (2004/12/01)   最高3位 12.2万枚
「ユグドラシル」からのシングルカット。
タイトルはヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を文字ったのかな?
「車輪」の言葉が表すように、軽快なリズムで歌われる曲だが
その歌詞は全く軽くない。深いものが秘められている。
シングルでは初の曲調だが、もうインディーズの頃から何度か軽快ビートは披露されており
BUMPの新境地と言うより、BUMPの王道の進化系と言ったところか。
カップリング曲がまた名曲「夢の飼い主」がだったりする。
「スノースマイル」の再録はクリスマス向けってとこでしょうか。
プラネタリウム (2005/07/21)   最高4位 23.4万枚


トップ3入りこそ出来なかったものの、売上枚数は「ロストマン/Sailing day」以来の20万枚突破となった。
「星」をイメージした歌詞の唄が何曲かあるBUMPだが
この歌詞は「天体観測」とはちょっと違う視点で、もういない彼女を見ている。
ちょっと違う視点というより、藤原の世界観が少し変わったせいのような気もする。
キレイにまとめられており、夏にぴったりのミディアムテンポであるが
そろそろ力強い音も聴きたいところ。シークレットの「いか」の力強さは凄すぎだがwww。


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Last updated  2005.10.23 13:35:03


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