MY WINDING ROAD

2005.11.15
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カテゴリ: MUSIC
安室奈美恵のシングルレビュー第2回です。
「Chase the Chance」以降を見ていきます・・・・。

Don't wanna cry (1996/03/13)
最高1位 139.0万枚

You're my sunshine (1996/06/05)
最高1位 109.9万枚

SWEET 19 BLUES/joy (1996/08/21)
最高2位 45.3万枚
>>前年の大ブレイクで、一躍、「アムラー」現象を巻き起こすほどの
大ヒットアーティストになった。
そんな安室の勢いは決して止まることはなく、
女子中高生たちを中心に、時代の先頭をひた走るアーティストになった。

「アクターズ」の名前も完全に全国区になり、
SPEED、MAX、DA PUMP、知念里奈・・・・と沖縄出身アーティストが
次々と本土に乗り込んできた・・・・。


そんな安室の勢いは1996年も止まることなく、
「Don't wanna cry」、「You're my sunshine」と立て続けにミリオンセラーを達成する。
「Chase the Chance」から3作連続ミリオンセラーとなったわけである。
女性ソロアーティストの3作連続ミリオンは、史上初・・・だったような?

90年代で 2作以上 のミリオンセラー達成の女性ソロは・・・(1作のみミリオンは含まない)
50音順(00年代の達成は含まない)

宇多田ヒカル :2作連続(M達成曲:「Automatic」、「Movin'~」、「First Love」)

大黒摩季  :連続ミリオンなし(M達成曲:「ら・ら・ら」、「あなただけ見つめてる」)

華原朋美  :2作連続(M達成曲:「I BELIEVE」、「I'm Proud」、「Hate tell a lie」)

ZARD    :連続ミリオンなし(M達成曲:「負けないで」、「揺れる思い」、「マイフレンド」)
(↑そもそもソロじゃないか)

中島みゆき :連続ミリオンなし(M達成曲:「空と君のあいだに」、「旅人のうた」)

浜崎あゆみ :2作連続(M達成曲:「A」、「Boys&Girls」)



まこれらの例を見ても女性ソロで3作連続はいかにすごいかわかりますよね・・・。
(ほかにも90年代で2作以上の女性ソロがいたり、上記のアーティストで他ミリオンがあったら教えてくださいm(_ _)m)

「Don't wanna cry」
黒人ミュージシャンが出てきたりして、サウンドも変化。
ユーロ系のみではなくなったのだ。
ジャネット・ジャクソンを彷彿とさせるR&B調の曲。
小室哲哉が 「これからはR&B」 だよ、と言っていたのを思い出す。
(その読みは適切だったが、小室がR&Bブームを作ったとは言い難い・・・)



この頃から、TV出演は完全にMAXと別になってしまった。
(「Chase the Chance」リリース後も、しばらくTV出演時は共演していた)



ゆったりしたモードから、突如速くなる 「You're my sunshine」 も安室のカラーにピッタリで
この頃は小室&安室の息がピッタリだった。
(余談:Mステ出演時に歌詞を1番と2番を間違って「???」って顔しながら歌ったことがアリ。
 ただそれでもダンスはきっちり続けるというあたりはスゴイ)

そんな絶頂期にリリースされたのがアルバム 「SWEET 19 BLUES」 である。
当時を知ってる人はわかるだろうが
4種類のジャケット で発売してしまったのだ!!
当然、「超」がつくようなファンは4枚とも購入。
中身はすべて同じ音源なわけだが。

コギャル真っ盛りの時代の等身大の 19歳
うまく切り取ったような「SWEET 19 BLUES」は名曲だと思う。



だけど本当は私も寂しがりやで




a walk in the park (1996/11/27)
最高1位 106.7万枚
>>純粋な新曲が6月から空いていたので、
インターバルを埋めておくかのようにリリース。
当時の TLCを意識した お団子3つをつけた頭と
パンダみたいな目の周りのメイクが印象的でした。

これは安室だから似合うのであって、そこらの女子高生がやっても似合うはずはなく
この髪形&メイクはそれほどのブームは生み出さなかった・・・。

曲としては小室王道スタンダード。「安室じゃなきゃ!」って理由もなく
あの頃の大量生産型のひとつである。
CAN YOU CELEBRATE? (1997/02/19)
最高1位 229.6万枚
>>安室 最大のヒット となったのがこの曲。
ドラマ主題歌効果もあって、発売からわずか2週でミリオンセラーを記録し、
年間1位まで獲得してしまった。

ドラマ「バージンロード」のOPには、安室が登場したりするなど話題性もあった。
この年の終わりの結婚時にランキングも再上昇するなど、ロングヒットを記録し
ダブルミリオンも達成。
女性ソロのダブルミリオンは快挙だった。
また、この曲で、 紅白のトリ をつとめるという偉業も成し遂げた。
20歳そこそこの女性が紅白のトリをつとめたなんてことは
今後もそうそうないことであろう
(浜崎でさえなかったのだから)。

曲的には小室が当時狙っていたR&BやTLCのようなブラック路線ではなく
90年代POPの壮大版といった感じ。
PVの演出効果も大きい。
「遠かった~」というキャッチーなサビもウケがよくカラオケでは女子中高生が
しょっちゅうシメの方で歌う曲になった。

この曲は安室にしか歌えない小室サウンドである。
KEICOにもtrfにもhitomiにも鈴木あみにも・・・・
誰が歌っても、何かが違う曲となってしまうだろう。



How to be a Girl (1997/05/21)
最高1位 77.2万枚

Dreaming I was dreaming (1997/11/27)
最高1位 55.9万枚

>>小室センセの実験作的なのが 「How to be a Girl」
洋楽テイストの漂うダンスチューンだが、日本ウケするかといえば
ちょっと難しく、ミリオンはならず。
歌いやすいキャッチーさがないと売れにくいのが90年代後期の音楽市場なわけである。
PVで電車の中を歩きながら、服を脱いでいく安室が
なんかカッコよかったのは記憶あり。
コレがミリオンクラスだったら、小室の方向性も少し変わったのかも。

「Dreaming I was dreaming」 は妊娠発覚頃のリリース。
どっちかっていうと 「Can you cerebrate?」のランキング再上昇の煽りを喰らった 感じ。
曲自体は安室にピッタリで、
髪を切った安室がとても大人びた感じ で、よかった。
TLCやR&Bではなく、安室らしい仕上がり。
埋もれ気味なのが、ちょっともったいない。

・・・・・ここで安室はSAMと結婚し、産休に入ることになる。

ここまで女子中高生の「憧れ」として、カリスマとして君臨してきた安室だったが
ひとまず休止となったわけだ。

「Can you~」の年間1位などで、安室の地位はこの時点で磐石に思われていた。
しかし、アルバムセールスが前作より、低下し(前作が売れすぎただけ、って考えもあるが)
trf が壊滅的までに売上を落としていき
華原朋美 hitomi らの売上も落ち始め、
小室ファミリーがなんとなく低迷しはじめていた。
(そのカンフル剤になったのは 鈴木あみ だったりする)

安室が産休に入らずとも、売上低下は免れなかったのかもしれない。



結果だけを言うと
かつての松田聖子しかり、 結婚・産休明けの女性アーティストは売れなくなる というジンクスを
さしもの安室も破れなかった・・・。

安室の場合は、
新たなるカリスマが現れたからである・・・・。



偶然なのか、 浜崎あゆみ がCDデビューするのは
安室不在の翌年、1998年のことである・・・・・。












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Last updated  2005.11.15 17:47:25


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