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2015年10月13日
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テーマ: 徒然日記(23561)
カテゴリ: 徒然日記
TVを見ていたらウルグアイのムヒカ大統領の話
思わず見入ってしまった
彼は 「世界で一番貧乏な大統領」 と言われる
この生き様が凄かった

幼少期は母子家庭
最下層の生活を母親と過ごしてた
その時に、周囲にいる日本人移民者の勤勉を習う
学習して、花の販売をして母親の手伝い
その後、紆余曲折を経て政治の世界へ
しかし、 軍部に睨まれて投獄されること13年
そして2012年からウルグアイの大統領になる
彼が「世界で一番貧乏な大統領」と言われる理由
彼は10万円の給料で働いてる
「贅沢になることが、そんなに大切なことですか?
指導者は国民の生活と一緒で無ければ問題がわからなくなる
物欲が優先では無い、国民の生活が優先
国民と同じ給料で生活して、国民と同じ目線で考える」

こう言える人は少ない
安倍首相・・・いやいや、全国会議員に聞かせてあげたい
今の国会議員の給料を貰えば、上から目線になるよ~
贅沢に何万円もする食事なんぞ、してるんじゃ無い!

彼は言う
生活を豊かにするってなんですか?
必死に働いて生活を豊かにしようとする
でも、その為に働きづくめで働く
それは家族や親戚とのコミュニケーションも取れない
気がつけば定年になってしまう
その結果、残る物は何ですか?

物欲って、際限が無い
手に入れた途端に、次の物が欲しくなる
そんな生活が豊かなのですか?
貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと


彼は大統領になって財産は作らなかった
残っているのはフォルクスワーゲンのオンボロ車
そして、彼の作った「農業学校」
大統領の給料の80%以上を、この農業学校に振り込んでいた
人材育成が、自分の目的という

彼は日本のインタビューで答えてる
日本は勤勉さから今の発展をえている
でも、心を失った事も事実です
明治から、欧米に追いつくように努力した
確かに、追いついたかもしれません
でも、その結果、心の豊かさを失ったのです
物欲中心の生活になってしまった


さて・・・・彼の有名なスピーチ
入りきれるかなああ???



しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください: ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち 私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです 。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、 人類がこの消費社会にコントロールされているのです 。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。 人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです 。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。 私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ: 発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです 。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、 人類の幸福こそが環境の一番大切な要素 であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました






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最終更新日  2015年10月13日 15時11分27秒
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