悟風の書斎「おかあさんへの手紙」

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 ◆編集後記「千鳥足」◆

 あけましておめでとうございます。新年を皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私
は、年賀状書きで冬休みが終わりました。

 2004年最初の「おかあさんへの手紙」は、北海道の冬らしい2題でした。どちら
も、氷点下30度を下回るのが当たり前だった1970年代の、風連町などを含む北海道名
寄地方の冬の様子を、よく伝えていると思います。

 「★風連の寒さ」では、風連中央小学校の校舎とグラウンド、当時住んでいた教員
住宅が思い浮かびました。我が家は、グラウンド東側にある道路からは一番奥(西
側)にあったので、冬になると、車を出すために除雪にかなり時間がかかったのだと
思います。

 少し分かりにくいのは、「“八月まで 雪はないや”と 車のないころは、新聞配
達の人やヤクルトのおばさんまでご迷惑かけていたけど。だったのに」という文章で
しょう。筆者の思いは、「これだけ雪が積もっていたって、いくら風連が寒くたっ
て、8月が来るまでには、雪は全部消えてなくなるよ」という意味です。だから、雪
が積もったまま放置していて、新聞やヤクルトを配達してくれる人たちに迷惑をかけ
たということです。

 1970年代は、まだ「マイカー」(この言葉は、今となっては死語かもしれません
が)の普及率はまだそう高くはなかったと思います。そう思って調べてみたら、株式
会社オリコム(東京都港区)のサイト「Orbit」( http://www.oricom.co.jp/
を見つけました。掲載しているコラム「リサーチのツボ ~データで見る日本~」の
バックナンバー「車をお持ちですか?」
http://www.oricom.co.jp/research/re020621_1.html )に貴重なデータ分析が載
っていました。記事によると、日本の自動車保有台数の総数は70年の1653万台に比べ、
2002年には7627万台、約30年間で4.6倍にも増加しているということです。人口(国
勢調査)の伸びは1.2倍、乗用車(普通車+小型車)の伸びは7.7倍。やはり、30年前
は、自動車が高価だったということでしょう。

 また、寒冷地仕様の車はそのころからありましたが、そうであっても、零下30度で
は、エンジンがかからないことが多かったと思います。

 「★ノルディック大会」は、多少の説明が必要かもしれません。

 父“悟風”智が手伝ったという大会が行われたのは、風連町の北隣の名寄市にある
ピヤシリスキー場での大会です。計時係を担当したのでしょう。

 ピヤシリは、国際大会や全日本クラスの大会が開催できるスキー場です。大きな大
会でいうと、79年と昨年(2002年)には、国民体育大会のスキー競技会も開催されま
した。スキーのジャンプは、夏でも冬でも大会を開いており、原田雅彦選手(雪印)
ら、世界クラスの選手が飛びに来ています。(参考サイト→
http://www.sfen.jp/sporttown/st_0013.html

 この文章にある「三十度という酷寒の中を凍傷にかかりながらも」という表現。普
段、大げさな表現が多い悟風ですが、ここは、父にしては、むしろ控えめな表現だと
いえます。スキーの距離(レース)競技の選手は、最長50キロ走ります。当然汗をか
きますし、鼻水も出てきます。こめかみや鼻からつららをぶら下げて走っている選手
をよく見たものです。読者の皆さんの中にも、荻原健司・次晴兄弟など、ノルディッ
ク複合の日本人選手がオリンピックなど世界大会の放送で、鼻水どろどろ状態で走っ
ている姿を見た方もいるでしょう。

 父は、札幌オリンピックで70メートル級(現・ノーマルヒル)ジャンプで金メダル
を獲得した笠谷幸生さん(現・全日本スキー連盟ジャンプナショナルチーム担当理事
兼ヘッドコーチ代行)と、くみ交わしたと書いてあります。反省会の会場で、話しな
がら飲む機会があったのでしょう。ここで、笠谷さんは「五年待ってください。必ず
日の丸飛行隊を よみがえらせます」と約束したといいますが、その3年後の80年、
レークプラシッド五輪で、たくぎんの八木弘和選手(現・同連盟ジャンプナショナル
チームチーフコーチ)が銀メダルを獲得しています。その後、98年の長野五輪で日本
ジャンプ陣は大活躍しました。(参考サイト→
http://www.joc.or.jp/ichiran/index.html

 また、落合力松さん、塩田富治さんとも、かつての距離スキーの名選手で、どんな
方かは、インターネットでも検索できます。

 なお、文中の冒頭の「二十八、九、三十と三日間」は原文では「二十八、九、十と
三日間」になっていました。明らかな間違いだと判断し、「三」を書き加えました。


(発行者・山口一朗)

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★【発行者より】
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最終更新日  2004年01月02日 22時55分49秒
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