ウソなな

日本人に限るが、つい口をついて出る数字がある。

「7年は修行した」とか「700人はいた」とか「70,000円はくだらない」といった、言わば、とっさに出るウソの数字だ。

ここでも使ったが、ウソの数字をとっさに誇大的に言う場合「7」「17」「70」「7百」「7千」「7万」など7を使う場合が非常に多い。

逆に、過小的に言う場合「3」が使われる。

つまり「7」と「3」は信用出来ない数字なので注意するべきである。

「7」が使われた場合は「7」より少ない事が多く、「3」が使われた場合は「3」より多いことが多い。

よく、商品の値付けで「8」や「2」が使われる。これらの数字が安さを感じるからだという。

確かに値付けで「9」や「1」は嫌われる数字である。

ウソに使われる「7」と「3」はこの数字からもう一つはずした真実味を持たせようとした数字と言えるのではないだろうか。

「観客が9800人も集まった」というのはウソっぽいとウソツキの脳裏をかすめる。

「観客が9900人」では心が重い。

「観客がそうだなだいたい9700は集まった、もうちょっとで1万人だった」とか言うのだが、これこそがウソなのである。

特に「7」については誇大的表現にかかわらずよく使われるので注意してほしい。

「俺が会社を辞める時は7人はついて来るな」

「前菜だけで7種類は出た」

「学年で7番以内」

「落とした財布に17万は入ってた」

なんてのは、ほとんどウソである。

話は少し変わって、ある調査では日本人が好む数字第一位は「8」、二位以下がそれぞれ「7」、「5」、「3」だという。

そして、数字を増減あるいは架空の数字を書き込んだような不正な会計帳簿でも、これらの数字の使用頻度が非常に多いため、監査時、不正の摘発に応用できるという。不正したい奴は注意しろよ。

コンピュータ関連をふくめて様々な「パスワード」が登録されるが、日本人においてはこの4つの数字の使用頻度が非常に高いという。心当たりないか？

嫌われる数字は「1」「4」「9」。死とか苦とかで縁起が悪いからだろうが、話を戻すと、ウソや不正の数字としてもこれらの数字は使われない。信用のおける数字なんだぜ。

おっと「6」を忘れてた。「6」は「3」との組み合わせが多い。「63」とか「36」と使われるとウソ数字だな。

で、まあウソだと分かっててもちゃんと話を聞いてやる俺ってやっぱり人間が大きいよな。

先週だけで大体17人は聞いてやったからな。