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はけ#3
「それが、ダメなんです。」
「どうして? いいじゃないの。今日は他にお客さん、いらっしゃらないんだから」
色っぽいカウンターの女性客が、タキシードをきめたソムリエの蝶ネクタイを引っ張っている。
「あーん」
と、女性が口を開くと、ソムリエがお皿の上から生ハムを指先でクルリと巻いてつまみ取って口の中に入れる。
女性は舌でからめとって、また、鼻にかかった甘えた声を出す。
「いらっしゃいよー」
「お客様、ご勘弁を、仕事中は、カウンターからは出られないんです」
と、ソムリエは必死に断る。
「あら、真面目な方ねえ、いいじゃないの。こちらへ来て、となりに座って、一緒に飲みましょうよー」
「じつはですね、お客様・・・・」
「なーに?」
じつはですね、お客様・・・、わたくし、その、インキンタムシでございまして」
「え? なに? いやねえ、そんなにひどいの?」
「はい、それはもう、キ○タマの皮が掻きすぎてズル向けベチョベチョガビガビ状態でございまして」
「あらあら」
「それで、わたくしオーナーにたのみ込みまして、ソムリエなのにカウンター担当にしてもらったわけで」
「それは、どういうこと?」
「つまり、そちらからは見えないので分かりませんが、わたくし、その、ただいま、ズボンもパンツも着用しておりませんで、下半身はスッポンポンでございます」
「まさか」
「いえいえ、そちらからは、カウンターがじゃまになってお分かりにならないでしょうが、非常に風通しのいい状態になっております、あ、ち、ちょっと、のぞかないでください」
「気持ち悪いわねえ、それで、ブラブラさせて、気持ちがいいわけなの?」
「いえいえ、そりゃムレムレよりは、気分はいいわけでございますが、気持ちがいいとまではいかないわけでございます。ほら、分かりますかお客様、こうして身体をカウンターの方に近づけて両手を前におろしますと、そちらからは、まるで、手を前で組んでいるように見えませんか?」
「まあ、そうね、見えるわね」
「実は、つまり、こうしながら、キ○タマの裏側をカキカキするわけでございます。あ、今もそうでございまして、え、うそじゃございません、それが証拠に、ごらんください、わたくしの爪、ほら、いっぱい何かはさまっていますでしょ・・・・・、ほら、」
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