薩摩琵琶大好き

薩摩琵琶大好き

2005.06.16
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今日のように天気予報の時間より,早く雨がふりだすと、予定がなくなり(?)暇・暇・退屈・「こんな日にお掃除はつまらない・・青空の下でこそ、掃除機の音が豪快華麗!」「お洗濯駄目」「買い物嫌」「庭仕事できない」「お給料前でみなさん節約期間」・・・そうすると、自動的に、一番安上がりで人に迷惑かけない「薩摩琵琶」の自主練習コースに相成ります。そうなんです。薩摩琵琶の練習に必用な条件が昔から揃ってたわけ。

「おやつ・飲み物」を揃え練習開始。電話は留守電セット。練習中は、出ない。練習中鳴っても、薩摩琵琶の高い音と同じ音(?)で解らない。また、手を休めた時鳴っているとジャマされた感じで「腹たててる声になる」。電話の声はごまかせないから、悪いから、けして出ない。1時間は直ぐ経つ。

人それぞれに色々な練習方法がある。私は指の体操、のつもりで「崩れ」(薩摩琵琶奏法の中で、早いトレモロ奏法、戦いの時使う)を習った物全てやる。

この「崩れ」腹のたつ時やると「スカッ」とする。怒りながらやると・・凄い勢い。師匠の前で、こんな「うるさく」やったら「騒音です。音楽にシテ下さい。」と言われる(!!!)私の薩摩琵琶の音・撥さばき(?)は、親譲り。男みたいに「はっきり・豪快」。きれいな曲の時苦労する。見た目は、可愛いのに(??)・・・これ、性格。遺伝子のなせるわざ。

この「崩れ」アマチュアには、苦手な人が多い。正直いって「崩れ」が苦手な人の気持ちは分からない。(ゴメンネ)「早いから、リズムでこなしているだけ」、の部分が多い奏法・手ーーーー>と言うことは「練習の量」でカバーできる部分が多い。習い始めて1年位のころ、ある先輩が「崩れなんて、毎日やれば出来る」とおっしゃられた。私素直。特に他人の「名言」は直ぐ実行。あれから、10年。本当!!毎日やれば、どうにかこうにかなっちゃいました。あの・・・簡単なリズムの会派だったもんで・・すみません。

でも難しい(リズム)「間」の「崩れ」もあるんですよ。薩摩琵琶の「薩摩正派」・「伊集院流」。そうなんです、須田誠舟先生、岩崎玄龍先生、山下晴楓先生であります。私このお三方の名前がでてくると、俄然元気!!!!。

6/4の岩崎玄龍先生の薩摩琵琶の演奏会では、短くて残念。大きな演奏会では、「凄まじい技」を聞かせてくれます。・・・マアーあの「有料」だと、プロは頑張っちゃうのが「習性」だと、家の評論家は言いますが。あのですね、「頑張る法則」もうひとつあります。「ライバルとの共演」知ってました??これ「薩摩琵琶通」なら、「秘かに、本気に期待しつつ」、「誰と誰がライバルか」を念頭に、「プログラム」の出演者を見てますです。・・・・・口にだしちゃ駄目な話題。でも、なぜか「噂」はグルグル・・・・

でも、良い事ですよね、良きライバルは良き同志。「孤独な・凄まじい・練習を耐え・戦い抜いてきたのがプロ」ですものね。噂では「汗をかかない練習は、練習ではない。」とか、また、1絃3絃の(薩摩琵琶を)糸を見ずに、様々な高度なテクニックで弾きますが「一日何千何万回打ち込んで修得した」という話、もまことしやかに伝わってきます。

普通の人には、こなせないことやものも、プロになった人はこなしてしまう。・・ウウン・・・私にもほんの少し「普通そこまでやらない」という面あるけど・・・マアー、ちっと「レベル・次元」がちがうかな・・・

日本の伝統芸能・芸術は、どうしても「精神性」が強く出てきて、「音楽」でもそれが強烈に求められてるみたい。薩摩琵琶のお稽古したてのころ、「音楽を楽しむ」とほど遠いみたいで嫌だった。反発も感じた。でも、薩摩琵琶を、「やはり・良い音色で演奏したくて」姿勢・重心の置き方・呼吸法・調べて行くうちに、「丹田を中心とした、考え方」を肯定しない限り「駄目」なんだと解った。「丹田」といっても「内蔵として、骨格としてある」もんではないし、本当に「東洋的」・・・薩摩琵琶の「さわり」と同じで「みんな認めている、けれど、だが、しかし????」の世界。

プロ薩摩琵琶演奏家にアンケートできたら、「薩摩琵琶心得の条」を聞きたいなー。

薩摩琵琶のお稽古は楽しい・・・けど、日記を書いて気が付いた。「心得」が多い。はっきりと、教えて貰うわけでもないのに、「当たり前」とされていること。

例えば 「師匠が調弦して渡してくれた、薩摩琵琶でも、音を自分で確かめよ」
「一度舞台に上がり演奏しだしたら、なにがあっても続行・曲を最後までやれ」
「今週ヤッタお稽古は次週には、出来ること(やってくるのはあたりまえ)」
「精進、鍛錬、これ・・・・」
「会派・師匠から離れたら、名前(雅号)は、返す。(払ったお金はどこえ行く???)」
「師匠のもとを去ったら、半年以上は無所属であること・・・」

だから、これと反対の事をやると、見下され、そのペースに乗ると「凄い」といわれる。

やはり「隠密同心心得の条」だなアー、「秘かに」だもの・・・

言い伝えにも凄いのがある「家で薩摩琵琶が、3代続くと、天才が出る」・・・これなんか「裏読み」すると、1代目・2代目は「凡才」ですよ・・・となりそう(??)

ネエー・貴男・貴女・何代目???「凡才ー>盆栽ー>梵妻・・・」私ちなみに、2代目。安心して「梵妻・盆栽・凡才」やってます。





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Last updated  2005.06.16 22:55:19
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