薩摩琵琶大好き

薩摩琵琶大好き

2009.01.23
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昨日は凄い良い事がありました♪・・・「薩摩琵琶のさわり」がうまくとれました。!!!!ジャアン・・・・・嬉しい♪最高の気分です♪もう嬉しくて「夕飯」は「お鮨」に昇格!!!相棒さんにも優しくなる(キャハハ・・苦笑)

平曲講座の演奏の時から感じてたんです。「薩摩琵琶の1(一番太い絃)の音色が「乾いたような、単純なような、半音の半分くらい?(本当にほんの少し)高いような??・・・でもチュウナーで調べると合ってる??」・・・そうなんです。何しろ「気にいらない!」「謡いずらい(語りずらい)」んです。

演奏の前に、多少は調整したのですが完璧には響かない・・・鳴らなくなったら大変なので、演奏前はある程度鳴る(=響く)、これで我慢して使いました。

薩摩琵琶錦心流では、1の絃と3の絃の開放絃の音を良く使います。・・・これで「歌(語り)」の最初の音の高さを決めてるみたい。・・・だから「演奏し難い」んだけれどさ・・

太い絃が開放の状態で「おかしい?」この原因は判ってましたが、難しい!・・・失敗すると全部?の絃が鳴らなくなるかも・・・
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「薩摩琵琶のサワリ」取りは、言い方を変えれば「2つ」ありますよね?木製の駒(柱)の作業と、象牙の烏口の部分の作業。


「サワリ」の取り方では、細い4の糸や3の糸の調整はできるようになりました。これは比較的簡単でした。

駒を押さえて弾く「4の絃:3の絃」・・・これは響かない原因は「木製の駒(柱)」がダメなんですよね?・・・・そりゃそうだ「使うもの」磨り減る、デコボコになる。

薩摩琵琶の場合、駒(柱)は「ほうのき(朴木)」を使います。絃が触る表面は、そのまま「朴の木」なんです。・・・だから練習すればするほど、摺り減ったり、絃の溝ができたりします。
筑前琵琶の場合は「駒(柱)」に「煤竹」を張ってあります。

板切れに紙やすりをクルクル巻いて表面を平らにして、あとは「微調整」してます。
微調整しなくても大丈夫な時もあるようですが・・・音が気にいらない時は「駒の下方側3分の1くらい」を、本当に少しスーとけずるんですね・・・粉がちょこっと出る程度なんです。

駒は「平らに:鏡のように平らに」・・・これは私の大好きな「山下晴楓先生」の楽屋にたまたま覗ったとき、眼の前でお弟子さんの薩摩琵琶を調整されておられるのを見て覚えました。・・・・本当に「たまたま」なんです。これを目の前で見た時、長い間の疑問が「そうか!」って解決しました。

私が当時所属していた?水会の先輩は「駒を削る、隙間を空ける」・・・間違ってはないのですが、大前提条件の「平らにしてから!」、これを言う人は居ませんでしたーーーーー

最初の師匠すら「隙間!隙間!」・・・・でも考えて見れば「凄く練習すれば木製の駒は磨り減る」けど、週1回?月数回?くらい琵琶を弾くなら???磨り減らないもん、「木製の駒のサワリ取り」必要ないもんな

・・・70歳80歳では「やらないもの」は忘れちゃいますよねーー。・・・むしろ師匠がお元気な頃から師事していた先輩のみなさんが20数年習いながら「伝承」しなかった・・・事に責任があるんですね・・・この頃そう思います。私が師事したのが「遅すぎた」から・・・


で、私には「小刀」は怖いので「紙やすり」使ってました。あとで、某プロもそのやり方を推奨しておられました。

で、難問は「太い絃が開放の状態で響かない」事・・・・このケースは原因は「駒」ではなく、琵琶の上部の「烏口」・・・4本の絃が集まる「象牙」の部分・・のサワリなんです。

これは最初の師匠も眼の前で時々やってました。何しろ「送り迎え」するので姉弟子のみなさんが集まる前の場面。でもいつも時間切れで「充分なサワリ」にはならなかった。「私は金属が響くような、よくついたサワリが好きなんだけれど・・・」と言う無念そうな言葉を思い出します・・・

この確かめ方は、普通に琵琶に絃をつけた状態で・・・木製の駒は関係ないから・・・

鳴らない1の絃(太い絃)に、「絃(普通の木綿糸だって良い)」を「象牙の駒と絃の間」に「挟さみます(絃を潜らすわけ)」

この状態で「1の絃を開放で鳴らして」良い音=響く音を探します。・・・挟んだ絃を上下に、あちゃこちゃ動かすわけ

これから先が本当に難しい・・・良く鳴る場所を運良く探せても・・・それから「どうすれば良い」のか・・・この理屈がわからない????

誰も口にしてくれない。・・・この絃を挟んで音色を探す・・・・これは某プロも薦めてました。・・・と言う事は、明治大正昭和の琵琶人の間では、常識的な「知る人は知る方法」だったんですよね・・・

最初の師匠はその時々により「溝を深くしたり、溝の両脇を削ったり」してました。

で今回は「ちょうど溝の真ん中」に絃を挟むと「朗々と1の絃が鳴り出します」?????

この「烏口のサワリ取り」をやる時最初の師匠の口癖は「失敗すると琵琶鳴らなくなりますから・・・・琵琶屋さんに持って行きなさい。いじっちゃダメです!」????

某プロも絃を挟んで「音」を探すことまで教えても、それから先は「サワリ取りの上手な人に」やって貰うこと・・・これしか言わない・・・?????

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年末から「ずーと」考えてた。

最初の師匠は、アマチュアになるけれど、琵琶の盛んな大正・昭和に琵琶を習い活動されていた。

当時有名だった「鈴木流泉先生」とも交流があり、活動に誘われたり、「門琵琶」の譜面なども頂いたりしていたらしい。この先生は「琵琶のサワリ取り」の教育にも凄く熱心でおられた。・・・どこかにこの先生の書かれたものが「ある」はず・・・で、ありました。

「鈴木流泉先生の、サワリ取りの研究と小刀の使い方」という鈴木先生のメモによると

「薩摩琵琶の音色・余韻の良否は絃が接触するコマ(柱)の表面のスキ間のアキ方で決まります。(転軫上の烏口も同じ)。」

「大干のコマは、(開放絃で・・)一の絃との隙間を1ミリから1、3ミリにすれば良いと思います。」

ということは?えーーー「鳴る状態=あるべき姿」から見ると

溝の部分に絃を挟む==>絃が持ち上げられた状態になる・・・この時象牙の駒と接する絃はどうなるんだ????

下方の絃の結び目の「覆柱の部分」の支点は固定されてるから、上の烏口の部分の支点が上方に持ち上げられる????

おう♪三角形の底辺を琵琶の駒が着いてる「細いつる首」と考えると・・・長四角の直角三角形の斜めの線が移動する==>三角形の直角を作る、短い方の垂直線が上の方に伸びた事になる(両端の角度が変わてる!)

そうすると、伸びた垂直線の三角形の端っこに横たわる形の「象牙の駒」と、斜めの線に相当する琵琶の1の絃はどうなる?????

ふんにゃ?本当はわずかの変化だけれど(数ミリの半分くらい話・・・)拡大すりゃどうなる???

おう「スキ間」(象牙の駒と絃とが作る小さな三角形の斜めの絃がつくる角度かな?)が「傾斜がゆるやか=スキマが多い」のが、絃を挟むと「急な傾斜になり=スキマが少なく」なるんだ・・・と思う(自信ないけどさ)

この発想は建築設計士でもある「我が家の相棒さん」の考え方!!

「スキ間」なんて言うから判らなくなるんだよね・・・・学校では算数では「角度:傾斜」だもん・・・・でもこれも時代が違うから仕方ない

というわけで、「烏口の部分」に「葉書」を差し込んでみました。おう♪アタリ♪

私の今のケース
「烏口の絃の溝の部分、ここの真ん中に絃を挟むと、良く鳴りだす」という現象は、

開放の状態でそのまま鳴らすと「葉書が駒の半分以上も上の方までスーと挟めて=スキマが多くて」鳴らない。

絃を挟むと「葉書が駒の下方の3分の1位まで、スーと入るが、それより上には凄く窮屈で入らない=スキマが少なくなり」鳴りだす。

「挟んだ葉書」ほどの、薄さの世界です。肉眼では判別しにくいですよね・・・明らかに葉書がどこまで挟めるか「移動」してました。・・・・じゃ次から葉書を使い確かめれば良いんだ♪奥まで挟めたら=ブウブウ!!!なのね

だから「挟んだ絃の厚みに近くまで、溝を深くすれば」鳴るかも

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で、恐ろしいけど・・・本当に少し溝を掘りました・・・たって凄く「少し」です。一度に「ガサ」なんてしません。

ヤッホ♪凄く鳴り出しました。共鳴楽器なんだなーって思います。2の絃、3の絃、4の絃は全然いじってないのに、鳴り響くんです。4の絃のが下段なんて凄く良い音♪

成功♪気持ち良い♪





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Last updated  2009.01.23 10:20:34
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