♪ 良寛の辞世の俳句呟きて表裏たがわぬ銀杏を踏みゆく
銀杏には裏がなくどっちも同じ姿で、黄金色に輝いて散っている。
しかし、この世の中ときたらそんな夢のようなシンプルな美しさで彩られてはいない。
裏表のない人なんていないし。裏のない世界も存在しない。光が当たれば影が出来るし、相対的な宿命的原理によって成り立っている。
善の裏には悪が生まれるし、美の前には醜が立ちふさがる。
当たり前の僧侶にはなり得なかった良寛は、ただ自分に正直に生きた人だと思う。しかし、自分に正直に生きる事が、そうは容易に出来る事でもないのが渡世というもの。僧侶という身分でそれをする事は尚更のことゆえ、良寛は後世に名を残したのかも知れないが、そういう生き方しかできなかったのも確かでしょう。
ある意味では不完全な人生だったはずで、そういう自分を隠すことなく生きてきたからこそ、こういう辞世の句が生まれたのだと思う。
銀杏の葉の様に裏表の差が少なく、黄金色に染まって散って行けるならそんな良いことは無い。しかしそんな人生は案外つまらないという気がする。
きのうは、関東甲信地方で54年振りの雪が降った。11月には寒すぎる一日でした。次男が富士吉田市に9月から出張中で、冬支度をしないまま延長になっている。荷物も受け取りが面倒なので送らなくていいと言うし、どうしているのやら。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
■ いい天気だが・・・政治は・・ 2017.10.08
■ 安楽死という選択肢 2017.10.06
PR
カレンダー
キーワードサーチ
サイド自由欄
コメント新着