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2015.10.15
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0194 トロン

『トロン』オモテ面

【スタッフ】
・製作総指揮 ロン・ミラー
・音  楽  ウェンディ・カルロス
・  歌   ジャーニー
・脚  本  スティーブン・リズバーガー
・ストーリー スティーブン・リズバーガー、ボニー・マクバード
・製  作  ドナルド・クシュナー
・監  督  スティーブン・リズバーガー

【キャスト】
・ジェフ・ブリッジス
・ブルース・ボックスレイトナー
・デヴィッド・ワーナー
・シンディ・モーガン
・バーナード・ヒューズ

『トロン』ウラ面

【仕  様】
・型  番  VWDS3019
・製作年度  1982年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  TRON
・収  録  96分
・音  声  1.英 語(4.1ch サラウンド)
・字  幕  1.日本語字幕、2.英語字幕
・サ イ ズ  LB シネスコサイズ
・そ の 他  片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、NTSC 日本国内向け、
       DVD、セル専用
・発 売 元  ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント
・提  供  ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :映画史上初めてコンピューター映像を駆使し、
      かつてない立体的な映像を創り上げた新次元のSF超大作。

このデザインのポスターは、つとに有名。今となっては、間然とするところがない。ディズニーらしい稚気もうかがえる。
――まぁ、ほかにデザインしようにも、イメージが固まり過ぎている。(苦笑)
ザンネンなのは、本編は、黒を基調にコンピュータとオプティカル合成された鮮やかな光が、印象的だが、それが印刷では再現できないこと。だから、慣れない目には「ヘンな画像」に見えるが、一度でも本編を観れば納得できる。
いまの印刷技術なら、あの“光”をジャケットで再現できるかも知れない。コストは高いだろうけど、再販の時にやってくれないかなぁ。(笑)

【感  想】
「ディズニーの革新」

コンピュータの内部世界を描いた初めての作品ではないかと思う。1982年の製作。公開から30年経つ。当時はよく分からなかったが、いま観るとなかなか興味深い。革新的だったのではなかろうか。

――自分が開発したゲームを同僚に奪われ、職場を逐われたフリンは、夜な夜なエンコン社のシステムにハッキングしていた。
しかし、新たに導入されたマスタ・コントロール・プログラム(MCP)に阻止され、盗作の証拠を掴めず、ゲームセンターで鬱々と愉しまない日々を送っていた。
独立した監視システム“トロン”を開発中のアランは、フリンがハッキングしていることを知り、忠告をしに彼の許を訪れる。これを千載一遇のチャンスと捉えたフリンは、アランらと共にエンコン社に侵入。直接アクセスすることを試みる。
しかし、すぐにMCPに見つかり、フリンは物質変換装置によって電子の世界に取り込まれてしまう。彼は、そこでゲームに参加することになる。
……というお話し。

“プログラムの集合体”が“システム”である、という概念が確立しており、擬人化されたプログラムの行動を通して描かれる。当時は馴染みのなかった世界を説明するために、随所に設定を解説するセリフが織り込まれていて、それが面白い。
「あれは?」
「動かなくなったプログラムやデータよ」
米国のアニメによく見られる場面だ。失笑ものの時もあるが、物語世界を理解する助けになる。人間世界に通じる価値観が用いられているのは、やはり人間が作った世界だということだろうなぁ。

デザインにシド・ミードとジャン・ジローが参加。
工業デザイナのS.ミードは、『ブレードランナー』の全面参加で有名になった。日本での活動も多い。個人的には『ガンダム』かなぁ。本作品でもライトサイクル等の主要部分にセンスを発揮している。
ジャン・ジロー(メビウス)は、仏国の漫画家。日本の漫画・アニメ界への影響は絶大で、しばしば大友克洋氏や宮崎駿監督について言及されている。『風の谷のナウシカ』に登場するメーヴェは、宮崎監督がメビウスの影響下にあった頃に描かれたものだ、と私は思っている。また、個人的に『時の支配者』は、日本の漫画界、アニメ界を語る上で外すことの出来ない名作だと信じている。

史上初と謳われたフルCGだが、使われているのは、ほんの僅か。4分の1にも満たないだろう。あの頃のコンピュータの処理能力を考えば、それでも気の遠くなるような作業だったに違いない。
ほとんどがオプティカル合成とアニメーション。それでも革新的だったのは、予算をケチらず優れたデザイナーを起用して作品として仕上げたことだろう。その揺るぎない方針の徹底ぶりは、さすがディズニーと言わざるを得ない。(ディズニーはあまり好きではないが……)

主演は、ジェフ・ブリッジス。ロイド・ブリッジスの息子さん。あの頃、ライアン・オニールと区別がつかなかった。(笑)
タイトルとなった“トロン”を演じた役者さんのことは、あまり知らない。
他に『オーメン』でガラスで首を切断されるカメラマン役を演じたデビッド・ワーナー。板ガラスの上を首が転げるトコが衝撃的だったなぁ。どれだけインパクトのある殺され方をしたかで名前を覚えるのは、ホラー映画ファンの宿命ですので悪しからずご了承下さい。(笑)
『オー!ゴッド』や『ロストボーイ』などのバーナード・ヒューズも出演していたことも付記しておく。

優れた演出ではないし、映画としての出来映えは凡庸だが、その出自が既にエポック・メイキングなだけに外すことは出来ないだろう。

オススメ!





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Last updated  2015.10.15 07:01:57
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