B級映画ジャケット美術館

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2016.12.31
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0637 ターミネーターX

『0637 ターミネーターX』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・製作総指揮 チャールズ・バンド
・監  督  ダニー・ドレイヴン
・脚  本  J.R.ブックウォーター
          「新・死霊のはらわた」「TATARI02」
       スコット・フィリップス「DRIVE/破壊」

【キャスト】
・ジェイク・レオナルド
・ミシェル・メルグレン
・マギー・ローズ・フレック
・ブリンク・スティーヴンス
・ジョシュ・コヴィット

『0637 ターミネーターX』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  TMSD-076
・製作年度  2001年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  HORRORVISION
・そ の 他  片面1層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本国内向、DVD、レンタル専用
・発 売 元  株式会社トランスフォーマー
・価  格  税込 10,500円
・収  録  本編 72分
・サ イ ズ   4: 3 レターボックス
・音  声  1.オリジナル (英語) ステレオ
       2.日本語吹替 ステレオ
・字  幕  1.日本語字幕
・映像特典  海外オリジナル予告

『0637 ターミネーターX』チャプターリスト
※チャプターリスト

【ジャケット】
・オモテ面:人類に下される、最後の審判――。
・ウラ面 :「ターミネーター」×「マトリックス」!
      最新VFX満載で贈る
      新世紀サイバーSFアクション!!
        テクノロジー社会の極限
        暗躍する仮想世界の支配
        データ化される人類
        サイバーネットの裏側から
        史上最強のターミネーターが
        やって来る!!

オモテ面のイラストは、クライマックスで登場するターミネーター(?)らしい。いい出来映えのイラストだが、似ても似つかない。コイツが登場して、主人公を追いつめて行くなら、もうちょっと鑑賞にたえ得る作品になったのだろうけどね。
ウラ面にも、このイラストが使われている。ちゃっかり本編からの取り込み画像の隣りにも並んでいる。これだけ見ると、コイツが登場するように思ってしまうが、登場しない。もっとキグルミみたいなのが、登場する。M.ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』に登場したような、モンスターの仮面をつけてマントを頭から羽織ったような出で立ちだった。展開の少ない作品だから、ジャケットをデザインするのも、ひと苦労だな。ご苦労様でした。(笑)

『0637 ターミネーターX』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「80年代のビデオスルー」

1980年代半ば、チャールズ・バンド率いるエンパイヤ・ピクチャーズは、エログロナンセンスに満ち溢れたB級SFやホラー映画を連発していた。たぶん、スチュアート・ゴードンが監督した『ZOMBIO/死霊のしたたり』や『フロム・ビヨンド』、『ドールズ』の辺りが最盛期だろう。私たち世代にはお馴染みのブランドだった。
それが、実写のロボット映画『ロボジョックス』の制作に失敗して倒産してしまった。あっという間だった。
その後、C.バンドは、パラマウント映画と手を組んでフルムーン・ピクチャーズを設立する。

折りから時代はレンタルビデオの全盛期。劇場映画からビデオストレートへと方針転換を決めたフルムーン・ピクチャーズは、いきなり『パペットマスター』でヒットを飛ばし、「チャールズ・バンド復活か?!」と思われた。
しかし、90年代に入ると市場は縮小。レンタルビデオの衰退とともに業績は悪化して行く。その上、パラマウントからは愛想を尽かされてしまう。

フルムーン・ピクチャーズは、これを契機に資産を整理。いまもC級映画マニア向けの作品をリリースしている。なかなかどうして、しぶとい。(笑)

本作品は、そのフルムーンからリリースされた。何とも形容しがたい作品なのだが、エンパイヤ・ピクチャーズを知る“映画スズメ”は、チャールズ・バンドの製作総指揮と聞くだけで、ワクワクしてしまう。80年代にクズのようなB級C級映画を観て育ったから“免疫”はバッチリ出来ている。もしかたしたら『ZOMBIO/死霊のしたたり』のような怪作に出会えるかも知れない。そんな期待が、胸の奥底で疼いてしまう。(笑)

そう、まるで80年代のB級SF映画みたいな出来映えの作品だった。

――ポルノサイト向けの脚本を書いて日銭を稼いでいるデズは、サイトの運営者トニーが音信不通になっていることを訝しむ。それに、彼女から受け取ったCDにあった見知らぬアドレスも気に掛かる。
その夜、好奇心からそのアドレスをクリックしたデズ。アングラのような画像が再生され、一緒にいた恋人のダジーがパソコンの中に“取り込まれて”しまう。
突然のことに事態が飲み込めないデズは、再びトニーの仕事場へと向かう。
……というお話し。(たぶん)

やたら走る車から撮った街の景色が流れる。ランドマークが撮されているわけではなく、キレイな景観でもない。ごくごく普通の風景だ。ビデオカメラを買って貰った中学生が、家族旅行で撮ったような映像で、たぶん、そこには何の演出意図もないだろう。これが本編の3割を占める。(たぶん)

――デズの前にブラッドベリーという男が現れる。彼は何かを示唆するが、トニーもダジーもいなくなったデズは、それどころじゃない。
その夜、モーテルに泊まったデズは、虫型のマシンに襲われる。何とかマシンから逃げ延びたデズは、ブラッドベリーと一緒にサイトの発信局に向かう。
……というカンジ。

いよいよC級SF映画らしくなって来た。(笑)
サイトの発信局で、デズとブラッドベリーは、ヘンテコな番人と出会う。身体がコンピュータと融合したモンスターだ。
この造形をどこかで見たはずなのだが、どうも思い出せない。絶対、どこがで見たはずなんだがなぁ。(苦笑)

この後、デズとブラッドベリーは仲良くドライブ。(笑)
そんでもって2人は、辿り着いた砂漠でヒト型のマシンに襲われる。ブラッドベリーが犠牲になったものの、デズはマシンを退治。ブラッドベリーが死に際に言い残した仲間を探すために、デズは旅立つ。
……そんなエンディング。

「おいおい、本気かよ」

何が起きているのかも判然としないし、目的も分からない。
主人公のデズの行動も無目的だし、ブラッドベリーも挙動不審だ。(笑)
よく言えば、思索的。悪く言えば、支離滅裂。
昔は、こんな作品がたくさんあったなぁ。(笑)

退屈至極のC級SF映画だし、ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』とは何の因果関係も、ない。それに、2001年の製作なのに、80年代の雰囲気がプンプンする。
とても他人様にオススメ出来る作品ではないが、個人的にはチャールズ・バンドの作品が観られて嬉しかった。(笑)

好事家の方は、どうぞ。勿論、自己責任で……。(笑)





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Last updated  2016.12.31 08:12:03
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